美玖
ただいま戻りました!
奏
ミィちゃん遅い!遅れた分沢山注文取ってきなさい!
美玖
うー。分かった。行ってくる
モブ
すいませーん。注文したいんですけど
美玖
はーい!
モブ
えっと、【メイドハートパンケーキ】が1つと【ラブオムレツ】1つで
美玖
分かりました!
美玖は遅れた分多く注文を取り、
やりたくもない
萌え萌え キューーーー(〃⊃ω⊂〃)ーーーン!
なんかもやってのけた
美玖
はぁ。やっぱり疲れるわ。メイドって
奏
諦めて。まだまだお客さん来るからほらほら、休んでないで取りに行く!
美玖
はーい……
今回接客する人は先輩達だった。
しかも、前煉君にボコボコにされてた先輩達だった
美玖
ご注文はお決まりですか〜?
モブ
そーだな……。このクラスにいる煉ってガキが欲しいんだけどなぁ?
美玖
それよりも、ご注文の方を……
モブ
俺にとってみればこんなとこで飯食いに来たわけじゃねぇんだよ。喧嘩しにきたんだよぉ…
美玖
……。なら!出ていってください!ここは純粋に文化祭を楽しんでる人が来てるんです!
美玖
それを妨げるようなら、ここには来ないでください!!私たち含めたみんなの邪魔です!!
美玖の声が教室の中に響き渡る。楽しかった文化祭は終わりを告げに来ていた
モブ
てめぇ……こちとら客だぞ!客の要望に答えるのがてめぇら店側の仕事だろ!?
美玖
そんな客だからって何してもいいなんてある訳ないですよね!?ほかの楽しんでる人に迷惑です!
美玖
自分の立場を利用してなんでも言う人はお客様でもなんでもありません!
美玖
皆さんの楽しみを潰した部外者です!もう、邪魔なんで出ていってください!!
モブ
なんだぁ?この女は!!
モブ
生意気なこといってんじゃねぇよ!!?
男の平手打ちが美玖の顔にはいる。
その勢いで美玖はテーブルの方にと倒れてしまった
モブ
ピーピー喚くんじゃねぇようるせぇ……俺はただ煉ってガキに用があるって言っただけだろ?
モブ
それを、出て行けだの……舐めんじゃねぇよ!!クソアマが!!
倒れた美玖に追い打ちをかけるように蹴りを入れにとはいる。
モブ
こんなゴミみたいな店潰してやんよ!
煉
あーあ。それは、感心できねぇな。お猿さんたち
教室の前のドアから1人の男がやってきて、美玖の前にと立つ。その後奏がやって来て、美玖の助けに入る
モブ
やっと来たか。
煉
遅れたね。でもやる前にまずはここの奴らに頭下げてもらおうかな?
煉
俺は、これやるのに参加はしてねぇけど他の奴らは頑張ってたんだぜ?
煉
それを踏みにじっていいと思ってんの?あとさ、来てくれた人達にも謝れよ?
煉
あんたが叩いた女の言う通り、他者の楽しみを奪うとか先輩のやることじゃないよね?
煉
なんなら、人間のやる事じゃないからな?
モブ
ガキが……こっちが黙ってれば好き放題言いやがって……
煉
はぁ!?お前ホントにそんな事言える立場だと思ってんの?
煉
なんか、説教するのも馬鹿らしくなってきたわ。やるなら来いよ?もっかい送り出してやるよ病院に
モブ
………クソがァァァァ!!
奏
美玖立てる?
美玖
う、うん。
奏
大丈夫?頬が赤いよ?
美玖
いてて……ちょっと口の中切れたみたい
奏
この教室から1回でよっか
美玖
うん。
煉と先輩の一騎打ちが始まった。
しかし、先輩は煉君に返り討ちにされていた。
極めつけにこめかみを掴みその後足払いして床にと頭を叩きつける。これが決め手となり先輩は立つことがなかった
煉
あーあ。やっちまった。
煉
来てくれた奴ら…すまねぇな。俺のせいでこうなってな。楽しみ潰して悪かった
煉
あと、クラスの奴ら。セットめちゃくちゃにして悪い。手伝いもしねぇ俺を恨むならそれでいい…
煉
ただ、謝罪ぐらいはさせてくれ。すまねぇ……
この言葉にその場にいた人は何も反論せず、むしろ称賛の声を上げていた
煉
あっ…そうだ。起きろお猿さん
モブ
……うぅっ………
煉
お前さ、女に手ぇ出したろ?
モブ
あぁ………
煉
美玖ちょっと来い…
美玖
え?私?
煉
はやくこい。
美玖
う、うん。
煉
お前が打ったのはこの女だよな?
モブ
間違いないです……
煉
なら、ここで大きな声で謝れ…
煉
こいつが許す許さない関係なく謝れ………男が女に手ぇ出したら負けなんだよ…
煉
それは、男として…人間として終わりの合図なんだよ。ほら、早く謝りな
モブ
す、すいませんでした………
美玖
………。
煉
お前に次はねぇからな?俺の女に手ぇ出しやがって……
そう言って、美玖を包むように優しく後ろから抱きしめた。
美玖
え?
モブ
ご、ごめんなさい。もう二度としません
煉
こんだけでけぇ音出したんだ。そろそろセンコー来るな。そこで今までのこと話せよ
煉
何一つ包み隠さずに、だ。分かったな?
モブ
はい……
煉
じゃあ俺はまたタバコ吸いに屋上行くから……
そう言って煉は教室を後にした。
その後メイドカフェは続けられなくなり片付けを始めていた。しかしクラスのみんなはどこか嬉しそうな顔つきだった
奏
美玖……いつから煉君とそんな関係に?
美玖
ち、違うから!あれは多分その場を収めるために放った言葉だとおもうから……
奏
ふーん。じゃあ確かめないとね?
美玖
え?
奏
この後の後夜祭で!
美玖
えぇ〜。いいじゃんもう。事は納まったし
奏
あんだけカッコイイことされといて惚れてないわけないでしょ?
美玖
うっ……。まぁ、カッコイイなって思っちゃった
奏
なら、その想いを伝えるべく後夜祭行くべきでしょ?
美玖
そ、そうだね。
奏
場所は前一緒に行ったあの丘がいいと思う
美玖
わ、分かった。誘ってみる