蝶屋敷
蝉の鳴き声が、何処か遠くから聞こえる
夕焼けに染まる蝶屋敷の縁側で、 芙梛は一人、蹲るように座っていた
芙 梛
無惨に与えられた猶予
背後から声がかかる
振り返ると、そこには無一郎がいた
記憶が戻ってから変化した、無一郎の表情
瞳の奥にも何処か優しさが滲んでいる
時 透
時 透
芙 梛
芙梛は頷き、立ち上がる
隣に立つ無一郎に並んで、暫く何も言わずに歩く
その沈黙の中で、無一郎がふと口を開いた
時 透
芙梛の足が止まる
時 透
芙 梛
無一郎は少し目を伏せ、静かに言う
時 透
時 透
その言葉に、芙梛は俯いて苦笑した
芙 梛
夜
芙梛は屋敷の縁側に立ち、外を見渡す
禰豆子の姿が見えた
花に集まる蝶々たちと一緒に夜風に当たっている
芙 梛
胸の奥が強く痛んだ
芙 梛
縁側から離れようとしたその時──
振り向くと、そこには禰豆子がいた
人懐っこく微笑んで、芙梛の手を握ってきた
芙 梛
禰 豆 子
芙梛は少し笑ってから、頷いた
並んで腰をかける芙梛と禰豆子
月明かりの下、虫の声が響く
芙 梛
芙梛が小さく呟く
芙 梛
禰豆子は芙梛をじっと見つめると、 静かに首を横に振った
禰 豆 子
芙梛の目が大きく見開かれ、唇が僅かに震える
芙 梛
禰豆子はニコっと笑って、 小さな手で芙梛の頭を撫でた
蓮華の中の何かが、そっと音をたてて崩れていく
そのやりとりを、炭治郎が黙って見ていた
表情は読めない
ただ、深く何かを感じとったように、 眉が少し動く
竈 門
竈 門
竈 門
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フォロワー100人達成しました~🥳 ありがとうございます~🥹🙇♀️
2つ目の目標設定させて頂いたので、 これからも頑張らせて頂きます✋
ですが最近、更新の頻度が少なめになっているので、 更新日を決めました 詳しい事はプロフィールに書いたので、見てみてください🤲
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