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ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
イタ王
日帝
日帝
イタ王
バタン。
ナチス
残酷なほど大きな音を立てて、 扉はふたりを見送った。
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
しん…
私の一言に 返事をする国は 既に出勤した。
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
薬品の匂いが 立ち込める研究室には、 窓がない。
ナチス
私はせめてもの 換気のため、 ドアを開け放った。
私がこうして 平日家に残るのにも、 理由があった。
私がその…二浪目で、 大学合格を果たしたあとだ。
私は博士号が与えられてから、 研究者として就職した。
始めのうちは研究室もあったのだが、 家賃に追われて手離してしまった。
今はこの部屋を 研究室とし、 ふたりを遠ざけ ちまちまと作業している。
その仕事とは 楽なもので、
年一のセミナーや査定を通過すれば、 年内の研究費は出してもらえる。
その、『通過』が 困難だった時期もあったが、
私は優秀だからな。 現在は難なく しのいでいるさ。
リビングの 掛け時計を見ると、 きっかり正午を指していた。
ナチス
ナチス
しーん……………………
やはり返答は 見込めない様子。
ナチス
イタ王
ナチス
日帝
日帝
日帝はそう付け加えたが、 自分たちのためのメニューであれば 私の好物を沢山入れるはずもない。
ナチス
ナチス
ナチス
『ジャーマンポテト』。
それは見たところ私の国の シュペックカルトッフェルン と同じものだが、
ナチス
日帝
イタ王
…ただでさえそのまま食っても 美味いヴルストが調理されるのは、 少々心苦しかった。
ナチス
私はそう呟いて、 用意してくれた昼食を 口に運んだ。
ふたりが、私のために。
そのくらい、 うぬぼれてもいいだろう。
ふたりの愛情故か、 気が付いたらすべての品を 平らげていた。
ナチス
私は立ち上がり、 洗い物をするため キッチンの方を向いた。
―――そこには三つならんだ、 洗いたてのマグカップがあった。
『俺、顔に出て…!?///』
ナチス
『イオたち、おそろいなんね!』
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
――――仮に、
俺がほかの仕事に就いていて、 朝から晩まで出勤していたら、
ふたりと一緒に 家を出ていたら、 ひとりきりじゃなかったら、
ナチス
ナチス
飛び出したのは、 自分の声かと疑うくらいに 泣きそうな声。
弱音でも、 それが本音だった。
ナチス
こういうことは多々ある。
日帝は徹夜作業、 イタ王はタスクに追われて 深夜帰宅するのだ。
今夜は二国のその日が、 偶々偶然重なっただけ。 きっとそうだ。
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ナチス
ひとりになって、 悠々自適に過ごせると 思っていた、在宅勤務。
――思ってはいけないことも、 考えてしまうのだ。
あいつらが夜遊びしているだとか。 誰かに飯でも奢られて、 どこかに連れ去られているだとか。 しまいにはあの二国だけで、 口うるさい私から離れた時間を 楽しんでいるだとか。
ナチス
ナチス
私は返事のない暗闇から シャットアウトするみたいに
ふたりの枕を 顔に押し付けた。
イタ王
ナチス
日帝
ナチス
ナチス
頭を抱えるのも 無理は無いと思う。
私はふたりの枕を 抱きかかえながら 眠ってしまったのだから。
日帝
イタ王
ナチス
イタ王
ナチス
そうだ。私の羞恥を 更に跳ね上げているのは、
ナチス
ナチス
などと無意識下で 抜かしていた点だ!!!
ナチス
ナチス
ナチス
コメント
16件
🪦
ナチさんお節介な回かと思ったらツンデレ回かぁぁぁぁッ…!!!!🥹 2人出勤してからひとりごと言って返ってこなくて寂しくなって!?ひとりでお昼食べて泣きたくなって!?しまいには2人の枕抱きしめてかんわいい寝言!?は!?!?好き!!!!💘それでもってプライド高いんですよね!?可愛すぎる🫶ツンデレがたまにしか見せないデレが可愛すぎる…💓あぁもう吐血止まんないじゃないですかぁぁ…😭(情緒不安定)
んがぁ゛いい!!!!(泣)流石にツンデレちゃんがすぎるぞなっち様!!!! 一人でいてもプライドの性でなんか色々いって虚しくなってるのとうとすぎんか? 寝言でふたりのことを行っちゃうなんて!!そこに愛以外はあるんか?! いいやないな!!枢軸国の関係性ほど美しいものはない!!!!断言する!!