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私の片思いは、届かない。
志帆
裕太
志帆
裕太
私は、見てるだけで。
届かない。
なんで好きになったんだろう。
それは、二年生の文化祭。
学級委員長
香織
裕太
裕太
香織
抽選で文化祭の実行委員が決められ、 私は運悪く当たってしまった。
人と話すのが苦手。
そのせいで、 一年の時は友達がいなかった。
二年になってもそれは同じ。
教室の隅っこでいつも 本を読んでいるような私でも、 裕太君は笑顔で話しかけてくれた。
裕太
裕太
ー放課後ー
裕太
香織
裕太
裕太
裕太
香織
裕太君は、 私が苦手な事を押し付けなかった。
話し合いの司会は、 全部彼がやってくれて。
だけど、 ちゃんと私の事も頼ってくれた。
そんな裕太君が、 気付けば好きになっていた。
でもー
志帆
裕太
"見てる"だけ。
文化祭が終わってからは、 一言も話していない。
それに、志帆ちゃんと裕太君は 幼なじみだから、仲がいい。
恋なんか、しなければ良かったのに。
香織
香織
香織
裕太
香織
咄嗟に花壇に隠れてしまった。
そこで聞いたのはー
志帆
志帆
裕太
ドクッ、ドクッ、ドクッ。
心臓の音が響いてうるさい。
二人は笑顔で、 校舎を出て行った。
香織
香織
香織
香織
ーポタッー
香織
香織
香織
こんなにも、好きだったんだ。
裕太君の事。
でも、後悔しても、もう遅い。
サヨナラ、私の片思い。
ノートが、 涙でぐしゃぐしゃになっていた。