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ガイド妖精
ガイド妖精
ガイド妖精が壁に光を当てて、ぼく達5人の現在のポイントを表示する。
ユウゴ
ユトリ
一緒に第4ブロックをクリアしたユトリが、自分のことのように喜んでくれる。
ユウゴ
ユトリ
ホマレ
ホマレ
惜しくも10ポイントを逃したホマレは残念そうだ。
メイカ
気持ちが落ち着いたメイカが、ショウリの両手を取って喜びを分かち合っている。
ショウリ
メイカ
メイカが右半分だけノースリーブになった自分の服を見て、不思議そうな顔をする。
魔物熊と対峙していた間の記憶が曖昧なようだ。
ショウリ
メイカ
ショウリ
同じことを2回言った。
ここでメイカに取り乱されると、収集がつかなくなりそうだから、こうこたえるしか無いのだろう。
ガイド妖精
ユウゴ
ユウゴ
扉に変形しようとしていたガイド妖精を止めて、気になったことを質問してみた。
ガイド妖精
ユウゴ
ユウゴ
ショウリ
ショウリもぼくの聞きたいことを察して、補足してくれた。
ガイド妖精
ユウゴ
ガイド妖精
ガイド妖精から、ぼくの質問を肯定する期待通りの返事があった。
ホマレ
ショウリ
ユウゴ
ショウリはもうわかっているみたいだ。
リバ戦の大本のルールを、もう一度みんなと共有する。
・参加した時点で、ペナルティは0にリセットされる。 ・5人1チームとなって迷宮を進む。 ・5つのブロックがあり、競技の前に難易度の2択選択がある。 ・難易度2択で、投票者が少数だった難易度で、投票した者だけで競技を行う。 (1:4の場合1人、2:3の場合2人) ・クリアできればポイント獲得。未クリアでもペナルティ無し。 ・クリア時のポイントは、 第1ブロックは1、 第2ブロックは2、 第3ブロックは3、 第4ブロックは4、 第5ブロックは5。 ・2択の結果が0:5だった場合、そこで終了する。
ユウゴ
メイカ
メイカが首を傾げる。
ユウゴ
メイカ
メイカがもっと首を傾げる。
ショウリ
メイカ
ショウリの説明を聞いて、メイカもぼくの言いたいことが理解できたみたいだ。
ユウゴ
一応、ガイド妖精にもう一度確認してみた。
ガイド妖精
こたえは、肯定だった。
今のポイントはメイカが15、ユトリが6、ホマレが9。
メイカの余っている5ポイントをユトリとホマレに振り分ければ、ちょうど全員10ポイントになれる。
ショウリ
ショウリ
メイカ
メイカ
メイカ
メイカは腕を組んで、苦虫を噛み潰したような顔でこたえる。
ショウリ
メイカ
メイカ
メイカの言い分も一理あるかもしれない。
ユトリ
ユトリ
ホマレ
ホマレに手を引かれて、ぼくとユトリだけ、少し離れたところにつれて行かれた。
ホマレ
ホマレ
ユウゴ
ホマレ
ユトリ
ユトリ
ホマレ
ホマレがユトリをにらむように顔を寄せる。
ホマレ
ホマレ
ユトリ
ホマレの圧に耐えかねて、ユトリが視線をそらす。
ぼくは若干2名、心あたりがあるけど。
風《アエル》の女子とか、水《アクア》の男子とか。
ホマレ
ホマレ
ホマレ
ホマレ
ユトリ
ユトリ
ユトリの答えに、ホマレが力強くうなずいた。
ユウゴ
2人の会話に出てきた、ズルという単語が引っかかった。
ユウゴ
ユウゴ
ホマレ
ユトリ
ユウゴ
ぼく達はいいと思っても、実際にポイントを分けるメイカがいいと思っていなかったら意味がない。
ホマレ
ホマレ
ユトリ
ホマレ
ユトリ
ユトリ
魔法の才能があるのはもちろんだけど、実は普通学習もぼく達よりもメイカのほうが出来たりする。
普通学習はタブレットで個人向けの学習要項が用意されているんだけど、以前メイカに見せてもらったら、もう高校生レベルの授業を受けていた。
ホマレ
ユトリ
ユトリが顔を真赤にして否定する。
ホマレ
ユウゴ
入学してすぐのころ、メイカとユトリの間でひと悶着あったことがある。
きっかけはユトリがショウリのことを好きだと、メイカが誤解したことなんだけど。
あの時に話がこじれて、うまく誤解を解くことが出来なかったのが、今も尾を引いているみたいだ。
ユトリ
ホマレ
ユウゴ
腹黒いところはあるけど。
ホマレ
ユウゴ
ユトリ
ホマレ
ユウゴ
ホマレ
ホマレが両手の人差し指で、ぼくとユトリを指差す。
ユウゴ
ホマレ
ユウゴ
ユトリ
ユトリ
ユウゴ
ホマレ
ホマレ
ホマレがぼくとユトリの手を取ってつながらせる。
手のひらを内側に向けて腕をからみ合わせる、いわゆる恋人つなぎで。
ホマレ
ユウゴ
女の子とこんな手のつなぎ方をするなんて、もちろんはじめてだ。
手汗をかいていないかとか、体がくっつきすぎていないかとか、すごく気になる。
ちらっとユトリの顔を見ると、口を真一文字にして、向こうもかなり緊張しているんだなというのが伝わってきた。
ホマレ
ホマレ
ユウゴ
ホマレ
口も目も笑っている。
絶対に楽しんでいる。
メイカ
待たされ疲れたメイカがぼく達を呼ぶ。
これ以上時間をかけると、メイカをいらだたせてしまいそうだ。
そうなると本末転倒だ。
ホマレ
ホマレに背中を押されて、メイカとショウリの所に戻った。
ホマレ
メイカ
メイカの視線がぼくとユトリのつないだ手で止まった。
メイカ
ユウゴ
ホマレ
ホマレ
メイカ
ホマレの話に、メイカは疑うような視線でユトリの顔をのぞき込むように見上げた。
ユトリ
1日だけね。
メイカ
ユウゴ
これ自体は本音だ。
近くに知り合いがいたほうが心強いという意味でだけど。
ショウリ
ショウリもぼく達の話を、笑いをこらえながら後押しする。
この感じは、だいたいのことを察して半分楽しんでいるな。
ホマレ
メイカ
メイカが頭を抱えて考え込む。
頭と心の中で、いろいろなものが駆け巡っているんだろう。
ショウリ
メイカ
メイカ
メイカ
ショウリの後押しで、メイカも条件付きだけど折れた。
ホマレ
ユトリ
ユトリ
ユトリが青い顔でこたえる。
メイカ相手に4つも貸しを作ると、後々どんな要求をされるか気が気じゃないのだろう。
ユウゴ
ユトリ
ユウゴ
ユウゴ
メイカにそれでもいいかと聞いてみる。
メイカ
と返事をもらい、ポイントを分けてもらうことが出来た。
ガイド妖精
ガイド妖精が壁に光を当てて、ぼく達の現在のポイントを表示する。
ガイド妖精
ガイド妖精