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投稿お疲れ様です,! knさんの親が毒親設定の お話ってよく見るんですけど 他と違って分かりやすくて 半透明さんの書き方すごい 好きでやっぱ神だなって思いました((
初コメ失礼します。 投稿お疲れ様です。 ほんとすごいですねっ! 書き方が素敵で内容が綺麗すぎて最高です!
最高です !!
kn
真っ暗な廊下
静まり返った部屋
玄関に靴は無く
"おかえり”
なんてそんな暖かい言葉もある訳ない
kn
靴を脱ぎ
ダイニングに移動して食卓を見れば
一枚の千円札が置かれている
少し前からこんな感じの生活だ
お母さんは夜何処かに出掛けてるし
お父さんはあんまり家にいなくて
二人共家にいるときはずっと喧嘩してる
なんで喧嘩してるのか俺には分からないや
仲良くして欲しいなんて思うけど
でもそんな事は叶わない
お母さんが作ったご飯はどのくらい食べてないっけ
最後家族で出掛けたのはいつだっけ
そんなの覚えてないや
kn
kn
返却された解答用紙を机に置いて
千円札を握りしめてコンビニへと向かった
外はすっかり日が暮れてきている
黒いシルエットをした電柱に
犬の散歩をする人
自転車に乗った学生達
みんなが家に帰ったりする頃
俺は独り少し人気のある道を歩く
今日は何食べようかななんて考えてるとき
少し先から聞き慣れた声が聞こえた
ut
ut
kn
kn
ut
ut
ut
ut
kn
kn
ut
ut
ut
kn
俺は鬱にそう言ってコンビニへ走った
意外と帰るの遅くなってもうたな
帰りは近くまで絵斗兄さんとか呂戊太が送ってくれたけど
恐る恐るリビングの方に向かう
明かりが付いてるからいるのかな
リビングの扉を開けた次の瞬間飛んで来たのは
お母さんの怒鳴り声だった
kn
母
kn
母
お母さんの手に握られていたのは
さっき机に置いた解答用紙だった
母
kn
母
母
母
母
母
kn
急に体衝撃が走る
あぁまたか
何度も全身を殴ってくる
もうこの事には何も思わなくなってしまった
体に傷ができても何も思わんわ
顔以外なら別にいいや
それに痛みも分からないや
いつしか自分の中では普通だと
捉えるようになってしまったのかもしれない
髪を強く掴まれて顔を無理やり持ち上げ殴ろうとしてくる
kn
kn
kn
kn
母
母
母
舌打ちが聞こえた後
俺の頬に痛みが走る
最後に床に投げ捨てられる
母
そう冷たく言い放って
お母さんは暗い夜の街に消えていく
家にはまた独り
傷だらけの俺が残る
まだ頬の痛みは消えない
kn
kn
kn
kn
kn
暗い部屋には
鼻を啜る音と時計の秒針の音しか響いていなかった