作者
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…ここは、どこだ?
…真っ暗で、何も見えねぇ。
確か、さっきまで…。
__み、__っ!
…誰かの声が聞こえる。
俺を呼んでいるのは、誰だ…?
め__!お__!
…あぁ、知ってる。
この声は、ずっと…。
__ぐ、おき__!
…ごめんなさい。
任務に失敗して。
俺は、ただ…。
アンタに認めて欲しいだけ、なのに…。
めぐ__!起き…!
…ごめんなさい。
…もう、疲れたんです。
もう、ずっと、このまま…。
伏黒恵
五条悟
五条悟
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
五条悟
伏黒恵
五条悟
五条悟
五条悟
伏黒恵
…言われてしまった。
いや、言わせてしまった。
捨てられるんだ、俺。
俺が一番、恐れていた言葉。
じわじわと広がっていく、絶望感。
それと同時に、ぐちゃぐちゃの幻聴が 頭の中に流れ込んでくる。
『もういらないね。』
『宝の持ち腐れのくせに。』
『時間の無駄だった。』
『誰もお前に期待なんかしてない。』
『お前の存在価値、消えちゃったね。』
『恥晒しもいいトコだよ。』
『お前のせいで、周りまで迷惑してんの。』
『なんでお前が術式引き継いでんだよ。』
『もっと優秀な子に引き継ぐべきだった。』
『だからさ…。』
『もう、いいよ。』
伏黒恵
…はっきりと、聞こえてしまった。
頭の中で響く幻聴の言葉は、 たくさんあったのに。
その声が聞こえた瞬間。
俺の中で、プツリと何かが切れてしまった。
…もう、ダメだ。
この気持ちを、さらけ出さないために。
散々、取り繕って来たはずなのに。
こんな形で、失ってしまうくらいなら。
もう、何もかもを忘れて。
全てを失って、諦めるしかないのだろう。
そして俺は、その時。
五条先生には見せた事ない涙を。
その場で零し続けた。
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
伏黒恵
…涙で視界がボヤけていく。
もう、この人に捨てられるんだ。
最後くらい、こんな失態を見せても 構わないだろう。
どの言葉が現実で。
どの言葉が幻聴なのか。
…もう、分からない。
ただ一つ分かるのは。
俺は、この人の期待に応えられなかった。
俺が捨てられてしまうくらい。
…弱かったという事だけ。
視界に映る五条先生は、 何が起こっているのか、 分からない表情をしていて。
困惑しながらも、俺に何かを言いながら、 俺の方へと近付いてくる。
伏黒恵
伏黒恵
…もう、疲れた。
全てを取り繕って生きるのも。
この人の為に、強くなろうと思う事も。
この人に捨てられないように考えてたのも。
…全部、意味の無い事だったんだ。
だったら、もう…。
俺がここに居る意味なんてない。
俺の役割はもう、終わったんだ。
もう、全部…。
全部、ぜんぶ、手放して。
伏黒恵
意識がゆっくりと、沈んでいくのが分かる。
それはまるで、影のように。
ずっと冷たくて、苦しいまま。
呼吸さえも、出来ないくらいに。
俺の意識は、ゆっくりと。
自分の影へと、沈んでいった。
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