« 第2~3話 » 縁 / あべさく / ファンタジー 〖 いつかまた巡り会いたい 〗
※歌詞順番変更あり
此処はとある王国
美しい外観の建物が並ぶ
自由を愛する国
なのですが
今日も王子は
なにやら気分が優れない様です
王子
いやです、っ
王子
なぜ父上の決めた相手なんかと…っ?
王子
私だって、自分の意思で…!
国王
…すまない、
国王
もう、決まったことなんだ
王子
そ、んな…、
王子
は、母上っ、
王妃
…ごめんなさい、
王妃
どうにもできないのよ、
王子
、っ…、
王子
もう、うんざりです、
王子はそう言うと
城を出て行ってしまいました。
王子
っはぁ、、
何も言わずに1人で街に出るなんて
初めて…
トンッ
1人で歩く王子の肩に
何かがぶつかりました。
国民
ぁ、ごめんなさぃ、っ
王子
い、いえ…
なんて、貧相な格好…
今にも風と一緒に飛んで行きそうな…
国民
あ、あの…、
国民
どうかされましたか、?
王子
…あ、なんでも、ないです、
冷たい風がふき
一気に身体が冷えていく王子。
その様子を見た彼は_
国民
よろしかったら…、うち、いらっしゃいますか、?
国民
すぐ、そこの角を曲がった突き当たりにあるのですが…。
王子
え…、あ、いいんですか、?
国民
もちろんです、行きましょう
彼はまだ
相手が王子だということに
気づいていないようです。
国民
ここです、少し汚いですが…
王子
そんなこと、ありません
王子
ありがとうございます、
国民
いえ、ごゆっくりして行って下さいね
その後2人は沢山のお話をしました。
お互いのこと。
彼の家のこと。
そして、王子には 決まった相手がいること。
ですが王子は、
彼に自分の身を明かさずいました。
そうして2人は心を通わせ、
いつしか惹かれあっていくのでした。
ところが
王子が城を出て数日が経った日。
とうとう、 王子は見つかってしまうのです。
その日。
国王と王妃が 彼の家に訪ねてきました。
国王
…!!
国王
こんな所にいたのか、
王子
、!
王妃
城へ…帰ろう?
国民
し、城…?
国王
あぁ、何日も世話をかけて、すまなかった。
王子
ぃ、いや、、
王子
私は帰りたくなんか…っ
国王
帰るんだ。今すぐ。
国民
っ、まって__っ
国王達は王子を連れて 彼の家を出て行ってしまいました。
彼の言葉が 王子に届くことはありませんでした。
続く__♡ × 300






