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14 - 愛は人を変える《中編》

♥

3

2023年09月24日

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愛は人を変えるの中編です

まぁここはそこまでBL感ないので安心してください(

ただ、まぁ後編ほどでは無いけど長いです(

ちなみに先言うと、中編は約220タップ 後編は約310タップです(

まぁそれでも良ければどうぞ見ていってくださいね

アレ乗りたい!!!!

柳内

後でなー…早く終わらせるぞ

…そういえば柳内って遊園地久々じゃない?

柳内

まぁ。

案外心躍らないのな…

柳内

お前みたいな大人になっても元気な奴にはかなわん。

と、このように相変わらず陸が騒ぐ。 …遊園地、寧々と行ってからそれきりか。裏社会について、そしてひ弱な身体を鍛える訓練をしていた俺だ。行く暇などない。

まぁいい。そんなことより殺害対象だ。 写真は貰ったものの、休日だからこそこの人の多さ。中々見つからないかもしれない。

あれ、この写真の高校生くらいの子が犯人なの?

柳内

犯人って言うかまぁ…したっぱ?

………もしかして、今日結構多い…?

柳内

あぁ、言い忘れていたな。

柳内

今日の対象は48人だ

……………

遊ばね?

柳内

遊ぶか。

柳内

今日の標的は闇バイトの壊滅。

柳内

人を誘拐して臓器を売ったりだとか、実験したりだとか

うわぁ……

柳内

それを知らない17歳くらいの馬鹿がバイトに応募して、もう逃げ出せなくなるんだよ

柳内

皮肉だよな

正直犯罪集団そんなもんでしょ
それに、そんな無実に近い子達を、今から殺してくのは俺らなんだから

柳内

………まぁ。
そのまま生かしちゃダメだしな。

かわいそー(笑)

相変わらず、人の死をなんとも思っていないような嗤い。 この程度狂っているくらいが殺し屋に適合するのだろう。

俺も、その一人なのだろうか。

んあ、いたよ〜今の子

柳内

は?

あそこ。
友達連れっぽいけど…そいつらもリストに入ってる?

柳内

……入ってる。

流石、幼い子供達だ。 悪意が隠しきれていないし、まさか団体でそちらから来てくれるとは。舐め腐っているのだろうか、なんて言ってしまいそうだ。

………あんな馬鹿で信用ならない奴でも雑用では無いのか。中々人が居ないようだな。

柳内

……、使い捨て?

柳内

いや、なんか…ここは本拠地的なとこじゃねーのかなって

……確かに、甘いね。こんなにも初心者を向かわせるなんて。いつバレてもいい様な、…正しく使い捨てだね。

柳内

………いずれ殺す相手かもしれない。
…正直、俺からも胸糞悪い組織だ。ひとり部下を捕まえて本拠地を探らないか?

…w
そういう柳内が好きだよ。一緒に殺しに行こう。

柳内

……ありがとう

俺も、そんな馬鹿な俺に付き合ってくれる陸が好きだよ。 そんな本音は、心の中に留めた。

柳内

…アトラクション内の小さな扉……従業員のものかと思えば、ここが組織の入口か。

案内ありがと〜w

モブ

待ッ!!話がッ!!

これ知るやつを生かすわけねぇだろばーか。死ね。

…少し血痕がアトラクション内に飛んだ。ここがお化け屋敷で助かった。

柳内

陸、注意しろよ

わーってる。

俺らは互いに背中を預け、銃を構える。敵の量は多い。対象には入っていないが、殺して結構だろう。

柳内

陸、殺s……早お前

えッ、殺しちゃダメだった?!

柳内

いや…………だ、大丈夫

何その間怖いんだけど…

…この先は血が濃い。何となく把握はしているが、正直行きたくは無い。

道が別れてんのか…二手に別れよっか。

柳内

分かった。そっち頼んだぞ。
………死ぬなよ

はっw俺が死ぬとでも?w
柳内こそ、死んじゃダメだぞ〜?w

柳内

そっくりそのままお返しするわ…w

こんな時でも、陸は平常心を保っている。そんな陸を見れば、こっちだって安定する。

大丈夫。陸と離れたって、陸はすぐに来てくれるから。死なないから。 陸を信じた俺は、強く扉を開けた。

柳内

う……血なまぐさ…

分かっている。ここは組織にとって遺体保管所。実験に使うための臓器やらを保管している場所。

…俺だって、殺し屋に所属したのは去年だ。まだ血なまぐさい匂いに慣れた訳では無い。

自分自身では、陸のように、人を殺す事を何とも思っていない訳でもないと思うし、元から殺し屋に所属したいなんて考えていることもなかった。

俺は渋々、寧々を殺した奴の手がかりを探すために入ったのだから。

柳内

……殺した奴が、警察に捕まっていたりしたら、全部終わりなんだよな…

警察は、証拠不十分の為、寧々に関する捜査を辞めた。だから誰が犯人なのか、何も分からないまま。それが俺にとっても不満で、殺し屋の道へ進んだ。

柳内

…………寧々、俺…

柳内

……いや、俺は殺し屋として生きてくことを決めたはずだ…ッ
今は陸だってッ…悠斗さんだって居るから…ッ

あぁ、ダメだ。フラッシュバックしてしまう。いつ敵が現れるかも分からない此処で。

ここで弱ってしまえば、かなりの隙を見せる。分かっているのに、脳はあの日の寧々、自分自身の恨みの感情で埋め尽くされる。

熱が上がっていく。 めまいがする。 吐き気がする。

ダメだ。ダメだ。 せめて、せめて目立たない場所へ。 何とか脳の一部分を引きずり出して、1歩、1歩と歩みを始める。

これが限度なのだ。 俺にとってはとてつもない速さで走っている。 それでも、分かっているのだ。 この1歩は、お爺さんと同じような物なのだと。

どこまで歩いたのかは、分からない。

でも多分、そこまで歩いていないのだろう。

ふと、吐き気が消え、めまいが消える。 何か、地面のものに視線が行く。

ダメ。見てはいけないものだ。と何かが指示を出す。

しかし、それと同時に鮮明に思い出されて。

ゆっくりと、俺の前の死体を見る。

その文字が、鮮明に映し出される。

雑な文字で、その骨を示す、名前が書かれている。

年齢 16歳 女 安倉 寧々

悠斗

はぁ、一々俺を呼び出すとか…めんどくせぇ

まぁ、実際近くに居とく約束で、なにかあれば言えと言ったのは俺だ。 …なんだ?まぁ陸はかなり焦ってた様子だし、どうせ柳内が無理をしたのだろうが。

…血だらけのやつ、汚れてるから嫌いなんだけど。 そんな呑気なことを考え、煙草を吸いながら歩く。

ッ〜!!………い……!!

悠斗

…聞こえるな。

この先か。 俺は角を曲がる。

悠斗

……あ、?

そこには、叫んでいる陸と、目を開けて必死に生きをしている、虫の息な柳内。

そして、俺の足元には誰かのピン留め。2人の前の台には、安倉寧々の文字が書かれた看板、骨の遺体があった。

悠斗

……あぁ…そうか

柳内

俺、妹が死んだ時、本当に精神が不安定で…

柳内

医者に、死体を見せられない状況だって判断されて、葬式にすら参加できなかったんですよ。

悠斗

はえー、お気の毒に

柳内

……他人事とはいえ無関心っすね…

悠斗

まぁな。
……でも、そこまで無関心って訳でもねーよ

悠斗

…辛いな、とは思う。けど、同情するのも違うからな。

柳内

……やっぱいいひとっすね

悠斗

はっwよく言われるw

悠斗

______そうか

自分の精神が壊れかけ、自分を鍛えている間に、妹は死体すらも、悪に弄ばれていた。 それを、止めること、知ることすらできなかった。

俺の後輩は今遂に

”そんな”妹にあってしまったのだ。

柳内

おぇッ…ぅッ…ゴホッ……はッ……おぇェッ……

吐く回数は増えた。 あれから、俺はしばらく仕事に復帰することが不可能となった。

殺そうとすれば、また寧々にあってしまいそうで。怖くて、怖くて。

大丈夫大丈夫…柳内、ここには俺と柳内だけだよ

柳内

ほん、と……?

ッ……本当。

多少の幻覚は見るようになった。多くの白衣を着た人物。

鏡を見れば、薄らと見える、大勢の人達。

殺している所も、何もかもを見られる。そんな怖さが俺を更に蝕む。

柳内、大丈夫だよ。俺が守るよ。俺に意識して。俺を見て。

柳内

ぁ……

幻覚、見える?

見えない。陸の目には、俺が写っているだけだ。俺を、大切に見ている目。

大丈夫。大丈夫だ。陸が、俺を肯定してくれる。

柳内

……ありがとう。

んーん。俺は柳内の為に当たり前の事をしたまでさ!!

柳内

……ふは、何それw

本当、俺は陸に依存している。 何となく、最近はそう感じていた。

でも、陸が大切にしてくれているからこそなのだ。これに依存しても、悪くは無いのではないか、なんて都合の良い考えが俺の中にある。

こんな関係が、相棒として最高なのではないか、なんて思い始める。

柳内

今日から復帰する。ずっと陸任せでごめんな。

大丈夫だよ〜?もっと寝込んでても良かったのに
可愛かった……ボソッ)

柳内

あ"?

地獄耳だった?!

柳内

……まぁいい。心配して損したが。

心配してくれたの嬉し〜!!!

柳内

黙れカス

此奴に心配は不必要だな。 この休暇中に、覚悟は決まった。 寧々についてさらに知らなくてはならない。俺の復讐のために、これを越えなくてはいけないのだ。

柳内

本拠地を探すところから…

いや、それは上司が部下を拷問して聞いたらしい

悠斗さんが……か。あの拷問好きで拷問適応者が……ね…。 そりゃ情報吐くわ。ご愁傷さま。

柳内

本拠地の場所のメモとるか…
陸、メモとってないよな?

あ、怒られると思ってたけど気付いてくれてたのか〜!ありがとう〜!

柳内

………

痛ッッ?!何も蹴らなくて良くない?!

柳内

……あ、悠斗さーん?

悠斗

ん〜?あ〜、柳内かぁ、どうした〜?

柳内

………テンション高いっすか?

悠斗

えぇ?そんなことねぇよ?
っはは♪

何か様子がおかしい。 …彼女さんと何かいい事でもあったのだろうか。

柳内

あ、……えーっと、この前のやつの本拠地の住所伺っても…?

悠斗

住所かぁ?あ〜あれな〜
待ってろ〜?

………酔ってんのか マジでそのレベルで疑いたくなる。

しかし、ちゃんと住所は聞いた。 ……でも休んでください。

柳内

あ、ありがとうございました…

悠斗

あはは♪

悠斗

精々____

柳内

…………?

最後は通信エラーのせいなのか、上手く聞き取ることが出来なかった。

柳内

陸〜?

《__おけ、用意頼んだ〜》

ん、ごめん。こっちもある件で連絡してた

柳内

……友達いたんだ…

あ????

さて、そんな冗談は置いといて。 行かなくては。寧々の事をあんな扱いをした組織へ。

新人殺し屋の上司?! 問い詰めてみた!

取材者名

安倉 柳内 <アクラ ヤナイ> (21) 桜木 陸 <サクラギ リク> (21) 柊 悠斗 <ヒイラギ ユウト> (26)

質問1 それぞれの印象は?

柳内はとにかく可愛い!!運動神経もいいし、かっこいい!!

悠斗さんは……怖い
拷問めっちゃ上手いのも怖いし、拷問してる時の目が怖い

悠斗

失礼だなオイ

悠斗

柳内は、今目の前にある事をがむしゃらに頑張ってる奴だな。
苦しい困難にも、必死に喰らいついて頑張ってる。まぁ、上司としていい部下だと思ってる。

悠斗

陸は……柳内の金魚のフン。まぁ別に殺し屋としては向いてるし良いけど。

柳内

陸………犬?何故か知らんけど懐いてくるし。

柳内

悠斗さんは……チーター?
強いから…

悠斗

(例え動物…)

(例え動物なの可愛すぎるんですけど天然かよ最強可愛い)

質問2 他2名に対してガチギレした事は?

柳内

陸に対しては…俺の大事な妹の手紙を間違えて捨てた事。あれに関してはガチギレした。1週間喋りかけること禁止だったっけ。

柳内

悠斗さんは……まぁ、そこまでキレてないけど…悠斗さんが用事あるからって言って、陸が2日徹夜して悠斗さんの資料終わらせたのに、更に長引くから陸に資料押し付けて遊んでた事ですかね

悠斗さんに関しては全くもって同じだよ…
本気でブチギレた……
まぁ、いつも実験してくるから正直いつもストレスは溜まってる

柳内は、1回無理して任務先で死にかけた事かな。柳内の肉を突き破った骨を見た時は本気で苦しかったね…

あと1週間喋れないのは無理デス…
でも俺の為に怒ってくれてありがと♡

悠斗

やっぱキメェ陸…
あ、あと柳内”は”怒らせてごめんなー…

悠斗

柳内に対してキレた事か……
1番初めに会った時、意気込みさえ良かったのに、いざ仕事となれば死体やら血が怖いだのうるさかった事か?
一度キレたあとは人が変わったように耐性がついてたもんだから、慣れには早い奴だってことはすぐ気付けたけどな。

悠斗

陸は……全体的に…………()
特にキレたのは…アレだな。柳内がいないからって煩くて何も仕事すらしなかったことだな。ガチで○そうかと。
真面目に働いてくれたら俺に匹敵するくらい強くなりそうなんだが…なんで制限するのか、俺には理解ができねぇよアイツのことを。全体的にな。

柳内 陸

(基本悠斗さんめっちゃ語ってくれてる…)

質問3 悠斗さんにとって2人は?

悠斗

俺にとって?2人は……ね

悠斗

今アイツらいねぇから言うけど…

悠斗

正直、大切な後輩だ。

悠斗

俺にとって大事な後輩だし、ゲーム仲間でもあるし、話し相手でもあるし…

悠斗

彼奴らと話す事は、他の奴らとは違って、何か楽しい。
最近になってこの感情に気づいた。

悠斗

だから、今では…彼奴らのお兄ちゃんのような存在でいられることが、俺にとっての望みだ。

悠斗

優しくて辛抱強い柳内に、気持ち悪いけど何気にカッケェ陸。

悠斗

彼奴らは俺の自慢の後輩だ。

以上 協力ありがとうございました。 {5648サイト}

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コメント

2

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BLはよく分からんけど、二人の関係が共依存っぽくて好き

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