玲
何してんだ…俺は…
律の部屋から出てきた玲はその場で座り込んだ。
玲
(立場をわきまえないと、即刻解雇…。)
__数日後
玲
お嬢様、今日のご予定ですが…
律
だ、大丈夫よ。さっき確認したから
玲
…そうですか
玲
(あのパーティの日から様子がおかしいような…)
律
…今日はメイドを連れて行くから、玲は来なくていい
玲
え、でも…
律
じゃ、じゃあ行ってくるね…
律は足早に部屋を出た。
玲
(やっぱりおかしい)
玲
(避けられているような気が…)
玲
…まさか、バレたのか?
鳴海
何の話ですか〜?
玲
!?
玲
いつの間にいたんだ…
鳴海
さっき浴室の掃除が終わって戻ってきたところですよ〜
鳴海
それより、お嬢様は?
玲
え?あぁ、お嬢様はメイドと出掛けられましたよ
鳴海
何言ってるんですか〜
鳴海
今日の担当は私1人ですよ〜
玲
…え?
玲
今日のメイド担当は他にいないのか?
鳴海
そーですよ!
鳴海
私は、お嬢様から何も聞いていませんし…
鳴海
てゆーか、専属執事ならそのくらい把握しておいてくださいよ〜
玲
…あ、あぁ、すまなかった
鳴海
では、私はお庭の掃除をしてきます〜
鳴海が中庭に出ていったと同時に玲は外へ走って出た。
玲
(どういうことだ…)
玲
(メイドと一緒じゃないなら、律様は今どこに…)