死神
本当に飛び降りでいいんですか?
そこには見たこともない男の人がたっていたのだ。背が高く色白の男性だ。黒いスーツを身にまとっていた。
矢井川芽衣
と、止めないでください!!!
死神
いやいや、止めたいわけじゃありません。
矢井川芽衣
え?
死神
ただ、本当にその死に方で満足なのですか?と、聞きに来たんですよ?
矢井川芽衣
ど、どういう意味ですか?
死神
飛び降りってね、本当に死ねるかどうかわからないじゃないですか?
死神
ほら、地面を見てくださいよ。やわらかそうな土ですよね?
死神
植木だって植えられている。もし、植木の上に落下したら、ほとんど無傷で助かってしまうかもしれない。
死神
無地で助かった場合は、あなたが自殺しようとした、と言う事実だけが残るわけです。
死神
そして、それは一生付きまとうことでしょうねぇ
死神
ね?飛び降りるよりももっと確実な死に方がありますよ?
矢井川芽衣
そ、それは何?
死神
例えば、電車に跳ねられる。
死神
この方法はほぼ確実に死にますよ。こっぱみじんになって、あっという間に消えることが出来る。
死神
ただ、リスクとしては電車を停止させてしまうわけだから、生きている両親に借金をせおわせる事になりますね。
矢井川芽衣
面白そう。もっと、他に死ぬ方法は?
花園穴沢
芽衣?!
矢井川芽衣
穴沢?
花園穴沢
芽衣、ここにいたんだ……!!
矢井川芽衣
穴沢、なんでここに?
花園穴沢
放課後になってから芽衣の姿が見つからなかったからずっと探してたんだよ?
矢井川芽衣
なんで?
花園穴沢
なんでって、そんなの心配してたからに決まってるじゃん!!
矢井川芽衣
(心配…?私の事が…?)
矢井川芽衣
ご……めん…
花園穴沢
見つかったんだから、もういいよ
穴沢は安心した顔で顔をしたに向け、また、顔を上げた途端顔色が変わった。
花園穴沢
ねぇ、
矢井川芽衣
ん?
花園穴沢
そこの男の人は誰!?
矢井川芽衣
(まだ、いたんだ…)
死神
申し遅れました。私は死神と申します。
矢井川芽衣
し、し、
花園穴沢
死神!?
死神
先程、芽衣さんが飛び降りようとした所を疑問に思い呼び止めました。
矢井川芽衣
なっ!!それは言っちゃぁ!
花園穴沢
え?!芽衣、あんた、自殺しようと来てないわよね?!?!
矢井川芽衣
ごめん。穴沢。自殺しようとした…
花園穴沢
な、んで?
矢井川芽衣
今までの日々が辛くて…耐えられなかったから…
そう、私は日頃のいじめで飛び降り自殺しようとした。
私をいじめている。クラスリーダ桃花、此処、紗彩この3人が私をいじめた。
花園穴沢
め、い…
穴沢は私の名前を言ってそのまま私に勢いよく飛びついた
矢井川芽衣
あな?
花園穴沢
ごめんね…!ごめんね…!!
花園穴沢
私助けてあげれなかった…!!!
矢井川芽衣
ごめん。もう、遅いよ。
死神
2人の再開はここで終わりですか?
死神
なんなら、話を変えましょう。
死神
芽衣さん。
矢井川芽衣
な、なに?!
死神
あなたの事情は良く分かりました。では、
死神
あなたの望みを叶えましょう