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朝倉
望月、机の横に
忘れ物あったけど
忘れ物あったけど
朝倉
なんか薬？
光
光
うわ、ごめん！
朝倉
いやいや別に
光
私、貧血気味でさ
光
よく飲んでるの
朝倉
朝倉
そうなんだ
朝倉
じゃあ明日渡すね
光
ありがとう
朝倉
おはよう、望月
朝倉
はいこれ
光
ごめん、ありがとう
朝倉
別に
朝倉
いつも持ち歩くくらい
貧血酷いの？
貧血酷いの？
光
･･･あー、うん
光
お母さんの遺伝で･･･
朝倉
ああ、だからか
朝倉
前に総合病院で
望月が入ってくのを
見たんだ
望月が入ってくのを
見たんだ
光
･･･！
朝倉
お母さん、
どっか悪いのかなとか
思ったけど
どっか悪いのかなとか
思ったけど
光
そんな
心配する程じゃないよ
心配する程じゃないよ
光
薬飲んでればね･･･
朝倉
ふーん･･･
光
とりあえず、ありがとう
光
じゃあ
朝倉
望月
朝倉
明日の文化祭
朝倉
頑張ろうな
光
うん！
朝倉
花火も･･･
朝倉
待ってるから
光
･･･うん😊
黒沢先生
震えが止まらなくて
体に力が入らないことが
あった、と･･･
体に力が入らないことが
あった、と･･･
光の母
そんな、私はそんな話
一言も･･･
一言も･･･
黒沢先生
やっぱり
言ってなかったか
言ってなかったか
光の母
あの子はまだ元気に
学校へ行ってて･･･
学校へ行ってて･･･
黒沢先生
誰にも言うなと
口止めされていたが･･･
口止めされていたが･･･
黒沢先生
思っているより、時間は
短いかもしれない
短いかもしれない
光の母
･･･
黒沢先生
いつ何があっても
おかしくない
おかしくない
黒沢先生
本人はそれでも、
普通に生活したいと
普通に生活したいと
光の母
あの子はどうして
そこまで･･･
そこまで･･･
黒沢先生
──大切な人が
黒沢先生
大切な人がいるようだ
光の母
大切な人･･･
黒沢先生
そう
黒沢先生
あの頃の
「俺たち」のようにな
「俺たち」のようにな
杏香
よし！
やっと準備終わったー！
やっと準備終わったー！
美桜
おつかれ杏香、光
杏香
いやー、まじで終わるか
ヒヤヒヤしたわ笑
ヒヤヒヤしたわ笑
光
なんとか間に合ったね！
美桜
ついに明日か〜！
美桜
思ったより早く来ちゃうね
杏香
それなー
杏香
てか後夜祭の花火
どうする？
どうする？
杏香
どこで見る？
光
･･･あ
美桜
ん〜、屋上じゃない？
杏香
絶対混んでるって
杏香
リア充
うじゃうじゃいるよ？
うじゃうじゃいるよ？
美桜
う、やめとこ(笑)(笑)
杏香
──光･･･？
──バタン！
杏香
え･･･
美桜
光！？
美桜
どうしたの、光！
杏香
せんせー呼んでくる！
ごめんね、みんな
みんなにとっては 当たり前にくる明日が
私にとっては奇跡みたいで
明日が来るまでの たった24時間が
私にとっては
星の光よりも遠いんだ･･･
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作品ページ
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