テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
姫野愛
39
10
280
コメント
2件
えっと、もう第3話も読了しました…! 高橋さんの「お願いします」って頭を下げたシーン、すごく胸に来ました。自分はもう死んでるのに、あの場所で誰かのために生きてる感じが切なくて。燈吉と舘端さんが「♡♡♡なきゃ」って小声で話してるのを聞かれた場面の空気、ゾッとしました…。あの後、ちゃんと帰ってくれてホッとしました。次も気になります!
あちらこちらに 積み上げられた瓦礫の山が ここで何があったかを 言わずとも悟らせる
園国との戦争が終わって もう数年経ったというのに ここだけ戦争直後から 時間が止まっているようだ
燈吉
舘端琴親
利根川雪路
燈吉
舘端琴親
舘端琴親
燈吉
利根川雪路
利根川雪路
燈吉
舘端琴親
舘端さんが見つめる先には、 倒壊しかけの鉄筋コンクリート でできた建物があった。
建物の半分がえぐれていて、 屋根など無いに等しい。
それでも、十数メートルの高さで あれほど原形を保てている建物は 他には無かった。
燈吉
利根川雪路
瓦礫の上を慎重に歩いて 俺たちは目的の建物に辿り着いた。 瓦礫の上を歩くのは、 あまり使わない筋肉も使うので 想像以上に疲れた。
燈吉
建物内に入ると、 どこからともなく 生臭い下水のような臭いと 鉄くさい臭いが漂ってきた。
燈吉
燈吉
奥に歩いていくほどその臭いは 強いものになっていった。
壁や床にも 何か血痕の様なものが 付着しており、 それも歩いていくほど 顕著なものになった。
しかし、おれたちは今にも 崩れ落ちそうな階段を 登ったりして 霊を探し続けた。
そうして歩き進めるうちに 屍臭は鼻をつままないと 我慢できないほど 強烈なものになり、 (鼻をずっとつまむのは 疲れるのでマスクを着けた。) 床には血痕だけにとどまらず 何か肉片のようなものも 現れ始めた頃、 一人の男が 俺たちのいる一本廊下の脇に ある出入り口から とび出してきた。
男は6メートルほど先にいて、 軍用のマントを 羽織っているのが分かる。
燈吉
舘端琴親
舘端さんが声を掛けると、 その男はこちらに近づいてきた。
しかし、その男の外見は 明らかにおかしかった。
頭が大きくえぐれているのだ。
脳みそも見えてしまいそうなほどで 片方の目がない状態
これだけなら 執念で一命を取り留めたのだろうと 思うかもしれないが、 なぜか頭のえぐれた部分から 様々な種類の花が あふれんばかりに出てきている。
燈吉
俺はありえない 彼の姿に驚いて 隣にいた利根川さんに つい耳打ちをしてしまった
利根川雪路
そして、男は両者顔がはっきり 見える距離まで近づき、 そこで立ち止まった。
頭の抉れた男
頭の抉れた男
本人は愛想よくしている つもりなのか、 男は口角を上げたまま 声を発している。
舘端琴親
利根川雪路
頭の抉れた男
頭の抉れた男
燈吉
舘端琴親
頭の抉れた男
頭の抉れた男
頭の抉れた男
頭の抉れた男
利根川雪路
燈吉
頭の抉れた男
頭の抉れた男
利根川雪路
頭の抉れた男
利根川雪路
燈吉
利根川雪路
舘端琴親
そう言われた利根川さんは もっと凹んだ様子で たまにこちらを振り返りながら トボトボと歩いて行った。
頭の抉れた男
燈吉
頭の抉れた男
頭の抉れた男
舘端琴親
燈吉
舘端琴親
頭の抉れた男
頭の抉れた男
燈吉
そして俺たちは 彼についていき、その 怪我人がいるという部屋に 共に入ったのだが、 まず思ったのは マスク越しでも辛くなるほど 強烈な屍臭だった。
確かにこの建物に入った 時点で少し匂っていたので 当たり前っちゃ当たり前だ
床にある大量の血痕と 潰された蛆の死骸の多さにも 息を呑んだ。
しかし、分かりやすく大怪我を している人はいないように 見える。
燈吉
ここにいる人は5人ほどで、 寝たきりの老人が2人 ギブスだらけで 座り込む男性が一人 咳が酷い少女が一人 これといった怪我はない 幼子が一人となっている。
頭の抉れた男は咳込む少女の 背中をさすっている。
頭の抉れた男
頭の抉れた男
舘端琴親
燈吉
舘端さんは急に俺に 話をふってきたものだから 俺は一瞬戸惑ってしまった。
舘端琴親
燈吉
頭の抉れた男
舘端琴親
高橋
舘端琴親
高橋
高橋
高橋
高橋
そう言うと彼はその場で 俺たちに対して深々と頭を下げた
燈吉
燈吉
病弱な少女
さっきまで咳をしていた少女が 会話に入ってきた。 咳のせいで声はしゃがれている。
高橋
病弱な少女
舘端さんも俺も気まずくて 口をつむんでいる
高橋
燈吉
俺は舘端さんにしか 聞こえない小さな声で耳打ちする
舘端琴親
燈吉
燈吉
舘端琴親
燈吉
舘端さんの声が思ってたより 大きくなっていたので 俺は指摘しようとした
その後、高橋さんと 少女に視線を戻すと 高橋さんは真顔で 少女は口を抑えてこっちを 見つめている。
燈吉
俺は再び舘端さんの方を見ると 顔が明らかに青ざめている。 彼も何かを察したようだ
舘端琴親
高橋
高橋さんは相変わらず 真顔だが、 声は喉の奥から響くような 恐ろしい声だった。
燈吉
舘端琴親
舘端琴親
そう言って舘端さんは 部屋の出入り口に向かった。 俺は出入り口まで行くと、 彼らに向けて深く頭を下げた。
すると高橋さんはその場に座り込み、 俺たちに向けて手を振った。 彼の顔は 愛想のいい顔に戻っていた。
再び俺たちは外へ出てて、 利根川さんが来るまで待つことにした
舘端さんは暇つぶしのために タバコを吸っている
舘端琴親
燈吉
舘端琴親
舘端琴親
舘端琴親
燈吉
舘端琴親
舘端琴親
燈吉
舘端琴親
舘端琴親
利根川雪路
舘端琴親
燈吉
利根川雪路
燈吉