雨花の上には、貴方がいた。

俺の家族は

4人家族だ

俺、すち、お父さん、お母さん

俺はいつも孤独を感じてた

何故か分からない。

わかっていたら苦労はしない

いつも…平等に愛されてると思いながら生きてた

俺はすちのことも好きだし、お父さんのことも好きだしお母さんのことも好き

普通なら、大好きになるのかもしれない

だけど…俺はなれなかった

だって

一件普通に兄に褒められている

そう見えるだろう

お母さんは完璧主義だから

俺の事気に入らないみたい

すちはね元々なんでも出来るから…怒られないんだよ

いいなぁっていつも思う

俺の部屋はいつも暗い

ホントなら太陽の光が差し込んで

すちと一緒に勉強して

家族とワイワイやって

って…ただの妄想なんだけどね

現実はカーテンは締めっきり

電気は常に消してる

そこら辺にはカッターと薬

ちょっとついてる血

″普通″になりたかった

…だと思う

家族で旅行したり友達と遊んだりしたかったんだと思う

……

あーあ

いいなすち

みんなこんな親嫌いにならばいいと思うだろう

分かる

俺もそう思う

だが嫌いになれない理由

時々くる優しさ

暖かいその笑顔

子を愛らしいそうに

見るその顔

俺は子供という立場だから

嫌いになろうとしても嫌いにはなれない

そういう

″呪い″を世界中に神様はつけたのだろう。

早朝の朝

最近…いやずっと

早朝の朝にすちは出かける

手紙の紙と黄色のペン

現在の時刻

午前5:06

これは

すちと話す最後の会話だったのかもしれない

18:36

もう秋の季節なので、空が暗くなり始めてる

それなのにすちは帰ってこなかった

2ヶ月前お母さんが病死した

ガンだったらしい

最後の最後で気づいて

病院に行く前に倒れてしまった

だから

お父さんと俺ですちの帰りを待っている

ﾌﾟﾙﾙｯﾌﾟﾙﾙｯ

″病院に行くぞ″

10歳からしたら、すごく重たい言葉

焦ってる親

恐怖でしか無かった

お気に入りの桜のカーディガンを着て

お父さんの方へと向かった

病院に着いた

なんとも言えない暗さ

俺はそれにも鳥肌が立ってしまうほど

″焦っていた″

……のかもしれない…

なぜなら

すちが死んだ

友達を庇って死んだとの事

いつも笑顔で頭を撫でてくれたあの笑顔が

いつも俺を気遣ってたあの苦しそうな顔

いつも俺の手当をしてくれたあの悲しい顔

全てもう

″家には″帰ってこないらしい

お父さんの胸の中で

雫が乾いてしまうほど

崩れ落ちた

残されたのは俺とお父さん

2人だけ

ここ1年で2人もの大切な人を亡くした。

神様は

俺の味方はいやらしい