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好きだって言いたくて 2話

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好きだって言いたくて 2話

1 - 好きだって言いたくて 2話

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2019年01月10日

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「返信…どうしよう」

菅原くんの告白から3日、私は驚きすぎて返信をしないままでいる。

あれが、もし本当にイタズラでもなんでもなく、

本当に私のことを好いて告白してきてくれたのなら

きっと、とても勇気がいることだと思う。

……でも。

藤本明日香

てか、菅原はいつハルのことすきになったの?

三嶋晴

私が聞きたいよ…てか、本当に好きなのかどうかもまだわかんないのに

藤本明日香

まあ菅原は冗談でそういうこと言うタイプに見えないけどね

三嶋晴

だよね…

藤本明日香

あいつ、あの不良グループのなかでも

藤本明日香

硬派?だったし

三嶋晴

そうだね

三嶋晴

あんまり騒いでるとこも見たことなかったかも

三嶋晴

まあ、それが尚更怖かったけど😅

藤本明日香

日直とか絶対隣になりたくなかったもんねー

藤本明日香

ほとんど喋んないし

藤本明日香

顔はそこそこかっこいいけど

三嶋晴

そう?

藤本明日香

うん

藤本明日香

つり目でキツそうだけど、整ってはいるよ

三嶋晴

まあ、確かに…

藤本明日香

硬派っぽい割に髪とかは結構明るかったけどねー

藤本明日香

話逸れた笑

藤本明日香

まあほんとに嫌ならブロックしちゃえば?

三嶋晴

それはそう、なんだけど

藤本明日香

まあ3日もほっとかれたら相手もブロックされたと思ってるだろうけどね

三嶋晴

そうかも

藤本明日香

でも恋愛にてんで奥手なハルだから

藤本明日香

この際いい機会かもよ?

三嶋晴

三嶋晴

それどういう意味

三嶋晴

ちょっとー!

急に返信が来なくなった…

たしかに私は、あんまり恋愛してこなかったから、

相手の好意にとても疎い。

菅原くんがどうして私を好きなのか

予想もできない。

「確かに、いい機会なのかもしれない…」

私は菅原くんに今、返信することを決めた。

三嶋晴

返信、待たせてごめんなさい

菅原陽平

菅原陽平

ブロられたかと思ってた

三嶋晴

菅原陽平

返信、嬉しい

三嶋晴

ちがう、あの、

三嶋晴

ごめんなさい

菅原陽平

三嶋が謝ることじゃないでしょ

菅原陽平

俺が急に連絡したのが悪い

三嶋晴

いや、でも

三嶋晴

せっかく告白してくれたのに失礼だったよね…

やり取りをしていくうちにだんだんと罪悪感が増していく。

せっかく、勇気を出してくれたのに、

こんなに待たせてしまった。

三嶋晴

あの

菅原陽平

急にいわれても迷惑だったよな

三嶋晴

え、いや

菅原陽平

正直、答えはわかりきってるから

菅原陽平

ごめんな、気使わせて

三嶋晴

あの、菅原くん

三嶋晴

菅原くんは、どうして私が好きなの?

三嶋晴

それがどうしてもわかんないの

早々と会話を終わらせようとする菅原くんに

私は半ば強引に問いかけた。

菅原陽平

菅原陽平

三嶋は多分覚えてないと思う

菅原陽平

けど

菅原陽平

入学式の日、話した時

菅原陽平

に、好きになった

三嶋晴

三嶋晴

そんな前から

菅原陽平

どうせ振られるんなら詳しく言わねーからな

三嶋晴

あ、いや

三嶋晴

菅原陽平

なに

三嶋晴

ふらない

三嶋晴

です

菅原陽平

菅原陽平

三嶋晴

友達

三嶋晴

お友達になりませんか

菅原陽平

三嶋晴

変なこと、言ってるかもしれないけど

三嶋晴

私、菅原くんのことなんにも知らないし

三嶋晴

これだけで決めるの、ちょっとダメな気するから

三嶋晴

もっと仲良くなりたい

三嶋晴

です

菅原陽平

菅原陽平

友達

菅原陽平

俺、初っ端から恋愛対象として見てるけど

菅原陽平

それでもいいの?

三嶋晴

恋愛対象…

三嶋晴

まず、相手を知るところから、大事だと、

三嶋晴

思いまして…

菅原陽平

なにそれ、

菅原陽平

口調硬すぎ笑

三嶋晴

えっ

菅原陽平

うん、それでもいいよ

菅原陽平

三嶋と話せるだけでめっちゃ嬉しい

菅原くんの素直な言葉が私を動揺させる。

真っ直ぐな好意が、くすぐったくて。

菅原陽平

じゃあ、今度の休み、一緒にどっか行こ

菅原陽平

友達、だから

私、今、最高潮にドキドキしてる。

相手は友達なんだから、なんて言葉で自分を落ち着かせながら

指先で返信を打った。

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