私とデートしない?
ゆあん
ゆあん
驚いて声が裏返る
まみ
まみ
もじもじと体を動かし、目を泳がせている
ゆあん
ゆあん
ゆあん
まみ
まみ
まみ
ゆあん
そこまで必死に謝れると
こっちもいい気がしない
ゆあん
精一杯フォローをする
まみ
中井さんの声が一段と高く、大きくなる
まみ
まみ
目をキラキラとさせている
期待させられているのだ
こういう時、
どう言えば相手が喜ぶか知っている
…でも
その一言がなぜか喉につっかえて
取れない
ゆあん
まみ
まみ
体を、顔を、グイッと俺に近づけて来る
ゆあん
ゆあん
中井さんて、こんなキャラだったっけ?
夏休み前まで、静かに本を読んでいる人だった、はず…
ーーーなんて、ぐるぐると思考が回る
キーンコーンカーンコーン
ゆあん
ゆあん
まみ
まみ
まみ
まみ
あなたの隣に…
代表者
代表者
代表者
もう9月というのに
体育館の中はまだ夏の蒸し暑さを感じさせている
えと
えと
髪で隠れている首の後ろが
熱で少し蒸している
代表者の声だけが体育館に響き
手や声をあげる人はいない
代表者
代表者
代表者
ザワザワザワ
さっきまでの沈黙とした空気が
あっという間に
騒がしくなる
えと
えと
えと
えと
後ろを振り向く
えと
えと
えと
まみ
まみ
私の視線に気がついたのか
違う場所に移動される
えと
まみ
生徒Z
生徒Z
生徒Z
生徒Z
まみ
まみ
生徒Z
生徒Z
生徒Z
生徒Z
生徒Z
感じ悪
まみ
まみ
まみ
まみ
まみ
まみ
まみ
ゆあんくんだけは
私にも優しかったな…
"どーしたの?一緒に遊ぼ!"
"本読むの好きなんだ!"
"…え?変?そんなことないよ"
"僕も本読むの好きだし!"
"…そうだ!君の好きな本教えてよ!"
まみ
懐かしいなぁ…
コメント
8件
まみの野郎 邪魔しないでほしいな〜