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ネオン
ネオン
ななもり。
あっきぃ
ななもり。
沢山の細かい泡が俺の周りを取り巻く
あっきぃ
泡魔法なんて珍しく俺は初めて戦う
特性や弱点まで覚えていない
この戦いはどっちに転がるかな
あっきぃ
あらゆる方向に放電をする
すると泡は吹き飛びパチパチと弾けて消えていく
ななもり。
ななもり。
しばらくの間泡と電気のぶつかり合いが続いた
すると急になな王子が攻撃をやめる
ななもり。
気が付くと奴の姿が消えていた
あっきぃ
ななもり。
声のした方を向いた
そこには大きな泡がいくつもあった
あっきぃ
あっきぃ
ななもり。
ななもり。
ななもり。
なんで俺アンプ王国を滅ぼしたか
あっきぃ
あっきぃ
ななもり。
あっきぃ
ななもり。
奴は泡を破裂させて話す
もう疲れたから
パンッ
さっきまでのからかう様子とは違う
声が低くなり奴の本音が見える
ななもり。
ななもり。
ななもり。
ななもり。
ななもり。
あっきぃ
確かに奴の言う事は共感できる
でも1つ疑問が浮かび上がってきた
あっきぃ
奴は少し考える時間を取ったあと答える
ななもり。
あっきぃ
奴はキッパリと答えた
ななもり。
あっきぃ
言っている事の意味が分からなかった
分かりたくなかった
ななもり。
奴は淡々と話し始める
ななもり。
ななもり。
あっきぃ
ななもり。
ななもり。
想像するだけで吐き気が込み上げてくる
父上がそんな惨いことをしていると思わなかった
ななもり。
いとも簡単に言ってのける奴を人間か疑う
俺の中で色んな感情がぐるぐるする
父上が悪かったんだ
敵討ちなんてくだらない事のせいで
父上が殺される必要なんてない
自業自得だろ
仕方の無いことだ
死んでまで償う意味なんてない
黒い感情が渦巻いて立てなくなる
あっきぃ
もういっその事口から全部吐き出したかった
苦しみ、怒り、憎しみ、皮肉、絶望
そんな感情に俺は囚われた
次の瞬間
パンッ
泡が破裂した
目の前になな王子が立っている
あっきぃ
ななもり。
ニヤッ
奴は微笑む
あっきぃ
背中に悪寒が走る
その笑みは人間のものじゃなかった
だが次の瞬間
バタッ
あっきぃ
奴はカーペットの上に倒れた
王子を起こそうとした
そんな俺の横を1羽の蝶が横切った
あっきぃ
振り返るとそこには漆黒に染まった蝶がいた
王子が倒れてしまったことも忘れてしまうほど美しい
俺は手を伸ばし蝶を指に乗せる
瞬きをして次に見えた景色に俺は目を疑った
蝶が溶けて俺の指に染み込んでいた
あっきぃ
俺の意識は悪夢に引き込まれた
ネオン
ネオン
ネオン
ネオン
ネオン