白 布
… ( 何か誤解してるよな 、絶対 )
花音に避けられ続けて 一週間が経とうとしていた
部活にも上手く身が入らない 普段の自分なら信じ難い事だ
白 布
( 話し掛けても避けるし )
川 西 太 一
白布 ー
白 布
( … 彼奴らか? )
思考を巡らせ ある一つの結論に辿り着く
白 布
… !
川 西 太 一
… ?
おーい?牛島さん呼んでるけど
おーい?牛島さん呼んでるけど
其の声で 、一気に現実に引き戻される
白 布
っ あ 、悪ぃ
すぐ行く
すぐ行く
川 西 太 一
… 大丈夫か?
川 西 太 一
何か花音ちゃんも変な感じだし …
白 布
、何でも無ぇよ
川 西 太 一
… 口堅いな ー ほんと 、笑
此奴は何か察しているらしい
白 布
…
川 西 太 一
… 話したい時で良いからな!
白 布
、ありがとな
牛 島 若 利
白布
白 布
今行きます!
もし 、今思っている事が当たっているのなら 一番最悪な誤解を生んでいる
白 布
( くっそ … 早く終われ )
時の流れの遅さに苛々した
白 布
( … もし 、)
俺が言った ” 一言 ” を聞いて居たなら 辻褄が合う
白 布
連絡 … 付くか 、?
ポケットからスマホを取り出した時 、 其れが振動した
白 布
… 母さん 、?
母
あ 、もしもし?
白 布
珍しいな 、電話とか
母
ちょっと 、話があって
白 布
話?
母
そう 、詳しい事は家で説明するんだけど
母
… 賢二郎にとって 、大切な事だから
早めに言っておきたくて
早めに言っておきたくて
白 布
… ?おう
俺にとって 、とはどう云う事だろうか 全く予想が付かずに次の言葉を待つ
母
… あのね 、実は
母
「 ───────── 」
白 布
… は 、?
其れ迄動かして居た足が 無意識に止まった
否 、同様に思考も固まった
今の俺には更に耳にしたくない 、 最悪な言葉だった