✣赤くんside✣
赤
へ…、?
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
だから、君はクビ
赤
な、なんでですか…
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
なんでって…、
店長は、呆れたように額に手を当てた。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
君さぁ、シフトに何回も遅刻したよね
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
1回くらいなら許してあげたんだけど…さすがに何回もともなると……ねぇ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
僕も、君をクビにするのは辛いよ
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ
じゃあ、お元気で
赤
……え、ちょ、まッ…
俺が何か言う前に
店のシャッターを下ろされてしまった。
赤
………え、もしかして俺
赤
やっちゃった系…、?
赤坂 赤
(16)
人生で初めての
"クビ"を経験しました
赤
はぁ…俺親いないし…どうしよ
俺は人生最大の絶望を味わいながら
夜道を歩いていた。
俺は今まで、ついさっきクビになったバイトで生活をたてていたと言うのに…。
俺は生きるため、新しいバイトを探さなければならない。
しかも、今日中に。
すると、足元でクシャリという音がした。
暗かったので、なにかを踏んでしまったらしい。
拾い上げてみれば
薄汚れていて
所々読めないところがある。
読めるところだけ読んでみた。
赤
アイドル…マネージャー募集……即日採用
赤
アイドルのマネージャー募集の紙、?
赤
んぇ、即日採用…!?!?
赤
こんなの今の俺のためにあるようなもんじゃん!!!
俺は、まだ決まっていないことを祈りながら
チラシに書いてあった住所へ行った。
continue___。