はぁ………
お風呂から上がって、部屋に入るなりそのままベッドにダイブする。
今日は、本当にいろいろありすぎた。
昨日までなんの関わりもなかった桃先輩と、こんなことになるなんて……。
『今は、まだ我慢する。でも、どんな手を使っても、俺のこと好きにさせてみせる。』
先輩に言われた言葉をふと思い出して、途端に顔が熱くなった。
あんなこと言われて、ドキドキしないほうがおかしい。
真剣に考えるって言ったんだから、俺も向き合わなきゃ。
でも、向き合うってどういうことだろう。
桃先輩の気持ちも、受け入れるってこと?
そ、それはまだ分からないけど…先輩を好きになりたいって、思った。
ピコンッーーー。
赤
赤
画面に映し出された【桃】という文字。
なんてタイミング………。あはは
桃
桃
お昼ご飯?
どうしてだろう。
不思議に思いながらも、返信を送る。
赤
お昼休みはいつも、黄くんと2人で食べてる。
桃
……え?
桃
ど、どうしよう…
赤
予想外のお誘いに、とりあえずそう返した。
黄くんは嫌だとは言わないだろうけど、聞かずに勝手に決めるのはダメだ。
不思議と、断るという選択肢はなかった。
急いで、黄くんにメッセージを送る。
赤
一瞬で既読になったかと思うと、瞬く間に返信がきた。
黄
『ありがとう!』のスタンプを返し、また桃先輩のトーク画面に戻る。
『オッケー貰えました』と伝えると、『よかった』という返事がきた
桃
桃
桃先輩の友達…どんな人だろ
赤
桃
その一言に、胸がどきりと高鳴った。
桃先輩って、直球だなぁ。
ストレートに自分の感情を伝えてくる桃先輩に、この時からすでに振り回されていたと気づくのは、もう少し先のお話。
next↗♡1000
ブクマ一言
コメント
13件
ブクマ失礼します
ブクマ失礼します!!
まって、え、にやけがとまらん好きすぎる🥲🥲 直球の攻め好きっす、振り回される受け好きっすー!!😭 友達ってあの方ですよね、青色の彼ですよね!!!?😭♡ まじでりなちゃんの書くお話好きすぎた🤦🏻♀️♡