人生に絶望したので産まれ変わります

この会話だけ聞いてセンシティブやと思ったバカは、ないこぐらいやな？鼻血出して天仰いでるんやけどコイツいろんな意味で大丈夫なんか？

うん、まろは可愛いけどないこはキモいで間違ってへんやん。でも、りうらが言ってた髪は俺も気にしてたんよなぁ。あのままやと視力下がってまうやろ

確かに大人でも前髪着られるの苦手な人居るらしいもんな、そう思って括る提案してんけど首を横に振られる

好き嫌いもせず何でも食べるし変愛（変態な愛）を向けてくる弟達の事も受け入れる器のデカイまろにしては珍しい。 もしかして何かトラウマあるんか…？

今日は俺がまろの入浴当番の日。 結局前髪に関しては、りうらの負けで今も少し鬱陶しいくらいに伸びた髪が可愛い顔を覆い隠してるのが気になる

別にどうしても嫌なら俺達は無理させる気はない。ただ可愛い末っ子は5歳にしては小柄な身体も大人に怯える姿も、本当ならそんなん気にする事なく過ごさせてあげれたのに…そんな後悔がついて回る

あぁ、俺は情けないなぁ。 この子察する能力めっちゃ強いから落ち込んでもうたら言うに可能性高かったのに無理させてしもうた。 そうして後悔したのは最初だけで、まろから聞かされた内容によって俺の脳はグツグツと煮え滾る事になる

前髪の原因は、やはりというべきか伯父夫婦だった。殴られた時によく父親に似た蒼い眼が気持ち悪い、その目で見られた者は呪われて死んでしまう、など適当な言葉を吐き傷つけ続けていたのだ。

んな訳ない。あいつ等が盗み聞きしてただけなんやけど…まあ敢えて伝えないのは兄としての情けやな。