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コメント
2件
なんかすごい...私が求めてたやつかもしれない...(ガチ目に)
わたしちゃん視点です
今日は、静かにしようって決めた。
桃野わたし
理由はうまく言えない。 ただ、昨日の空気がまだ胸に残っている。
青井ぼく
桃野わたし
それだけ。 それ以上、言葉が続かない。
青井ぼく
桃野わたし
自分で言っておいて、 この言い方はずるいなって思う。
青井ぼく
短い返事。 前なら、ここからなにか始まってた。
桃野わたし
沈黙が、伸びる
青井ぼく
桃野わたし
青井ぼく
桃野わたし
即答だった。
桃野わたし
青井ぼく
それ以上、聞いてこない。 それが優しさなのはわかってる。
でも同時に、 少しだけ突き放された気もした。
桃野わたし
青井ぼく
桃野わたし
青井ぼく
声が、少しだけ遠く感じる。
桃野わたし
青井ぼく
その正直さが、 今はちょっと重い。
桃野わたし
言葉にしてみる。
桃野わたし
青井ぼく
それ以上、引き止めない
桃野わたし
そう言って、 一歩下がる。
前なら、その一歩分、 すぐ詰めてきたのに。
桃野わたし
青井ぼく
離れてみて、わかった。
距離を取るって、 楽になることじゃない。
近づく勇気がない時の、 選択なんだ。
桃野わたし
自分に言い聞かせる。
でもその約束が、 守れるかどうかは--まだ、わからなかった。