奏雅
ごめん散らかってて(汗)
慎一郎
一人暮らしなのか?
奏雅
まぁ、住む人がいないし!
慎一郎
これ、何だ?
奏雅
あ!!!
奏雅
それ!!!ダメ!!!
慎一郎から取り上げようとする
ヒョイッ
避ける
奏雅
ちょっ、返して!!
慎一郎
何なんだよこれ!
奏雅
それはッ...
奏雅
とにかく、返して!
慎一郎から取り返す
慎一郎
何だよ!
奏雅
何でもない!
慎一郎
ガキの頃約束したろ!
隠し事はなしって!
隠し事はなしって!
奏雅
そう...だけど...。
慎一郎
じゃあ話せ!
奏雅
これは、薬だよ。
慎一郎
何の?
奏雅
俺、あんまり人の血を飲まないようにしてる。
奏雅
だから、血が足りなくて
暴走しないようにこの薬を撃ってる。
暴走しないようにこの薬を撃ってる。
慎一郎
それがなかったら、
どうなるんだ?
どうなるんだ?
奏雅
理性を失って、大勢の人間を殺してしまう。
奏雅
きっと、誰にも止められない。
奏雅
自分自身でも、無理だ。
慎一郎
なら、その時は俺が止めてやる。
奏雅
無理だ。
慎一郎
無理じゃない。
慎一郎
俺と約束しよう。
慎一郎
もし、血が飲みたくなったなら俺の血を飲んでいい。
慎一郎
もし、理性を失いそうになったら他の人間を殺さず、俺を殺せ。
奏雅
それはダメだ!!
慎一郎
他の人間を何人も殺す方がダメだ!!
慎一郎
俺と約束して。
奏雅
わかった...。
奏雅
俺からも一ついい...?
慎一郎
何?
奏雅
この薬慎ちゃんが撃って。
慎一郎
えっ...。
奏雅
早く、撃って。
首を出す
慎一郎
ッ...
プツッ
奏雅
ッ...!
針を抜く
奏雅
イッ...
首を抑える
慎一郎
奏ちゃん!
奏雅
大丈夫、いつも通りだから
ギュッ
奏雅
ッ?!
慎一郎
何かあったらすぐ言って。
慎一郎
絶対。
奏雅
慎ちゃん。
奏雅
俺、気づいたんだけどさ。
慎一郎
何?
奏雅
俺、慎ちゃんの事。
奏雅
その...。
奏雅
好き。
慎一郎
俺も好き。
奏雅
ッ?!
奏雅の記憶
奏雅母
奏雅!やめて!
奏雅母
そのナイフを下ろして!
奏雅母
奏雅!!!
奏雅
うるさい。
奏雅
うるさい。
奏雅
黙れ。
奏雅
黙れ。
奏雅
死ね。
奏雅
死ね。
奏雅
死ね。
奏雅母
奏雅!!!
奏雅
うるさい!!!!
奏雅
死ね!!!!
グチャッッ
グチャッ
何度も母を刺す
奏雅
死ね。
奏雅
死ね。
奏雅
消えろ。
奏雅
消えろ。
奏雅
ア゙ァ゙ァ゙ァ゙ア゙ア゙!!!!
慎一郎
奏ちゃん!
奏雅
ア゙ァ゙ァ゙...ア゙ァ゙...
慎一郎
落ち着いて、俺はここにいる。
慎一郎
大丈夫、離れたりなんかしない。
奏雅
母さんを殺した。
奏雅
俺が...母さんをッ!
奏雅
ウグッ...(泣)
慎一郎
奏ちゃん、忘れるんだ。
奏雅
人殺し...俺は人殺しだ...
慎一郎
奏ちゃん。
慎一郎
大丈夫、落ち着いて。
慎一郎
人殺しなんかじゃない。
ハグをして背中を擦りながら言う
奏雅
化け物だ...。
奏雅
俺は...化け物だ...ウグッ...(泣)
慎一郎
違う、化け物なんかじゃないよ。
慎一郎
だから落ち着いて。
慎一郎
大丈夫。
奏雅
慎ちゃん...。
奏雅
俺から離れないで。
慎一郎
離れないよ。







