イア
アンタが第三者の居ない場所で、ゆっくり話したいって言うから

イア
どこで拵えるのかと思えば

イア
まさかこんな超高級レストランとは………

イア
しかもウェスバー付きとか。どんだけ金持ちなのよ

イア
ていうか犯罪犯した反逆者のクセしてセレブなわけ?

イア
そもそも第三者、ここに思いっきり居ますけどー。公共の場なんですけど

イア
アンタどーゆー神経してるの?
マユ

真柚
しょーがないっしょ。文句言わないでよ

真柚
私は元々セレブなのよ、元財閥の娘だもん

真柚
それに、自分で言うのもアレだけど、私は一度イアを殺してるわけだし

真柚
こんな前科者と人気の無い場所で二人きりなんて、怖いでしょ?

真柚
イアとゆっくり話したいのは事実だもの。特に、例の女のこととか……

イア
そりゃそうよね

イア
で?あの女のこと、マユなら何か知ってるでしょ?

イア
何でも良いから、アイツに関する情報は教えて欲しいの

真柚
まあまあ、そう焦らないで

真柚
飲み物くらい頼もうよ。せっかく奢ってあげるんだから

イア
呑気にお茶なんかしてられるか!

真柚
じゃあ何頼む?
このレストランはアイスコーヒーが美味しくて評判なのよ

イア
いや無視?!

真柚
やっと緊迫の状況から開放されるんだから。外食も久し振りでしょ?

真柚
コーヒーでも飲んでゆっくり語り合いましょうよ

イア
いや、単刀直入に聞くわ

イア
あの女は誰なの?
どんな武器を持って闘ってるのよ?

真柚
……本当に単刀直入に切り出すのね

イア
当たり前っしょ

イア
で?あの女は一体何者なの?

自分を前に殺した少女が、目の前に座っている。それは紛れも無い事実だし、一番この女の恐ろしさを実感しているのは自分だ。
けれど、このロングヘアの麗しい少女が激しい加虐性を持つヤンデレストーカー女なんて、とても信じられない。
それらがコイツの武器なのだ。整った顔立ちと声も含めて。
イア
はぁ〜…

イア
なんかもう、ムカつくよ。ほんと

イア
こんな美人で性格も良くて、金も有り余るほどあって

イア
そんでサイコなんだからさ

イア
マユは本当に予想付かないよな〜。何しでかすか分からない、得体の知れない不気味な女

真柚
えー、それは酷くない?

イア
うっさい!

イア
そもそもアンタが悪いんでしょ?

真柚
そうかなぁ……

真柚
私あんまり悪くないと思うけどぉ?

真柚
ていうかイアが勝手に騒いでるだけじゃない?

イア
は?!

真柚
だってそうでしょ?

真柚
なんか勘違いしてるみたいだけど、ファミレスで爆弾放った女は、私じゃないよ?言うて私が疑われる余地無くない?

イア
じゃあ誰なのよ

真柚
えっ、聞いちゃう?

真柚
うーん、ま、教えてもいいか

イア
もったいぶらず早く言えっつーの

真柚
ふふっ、それはね──
