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「あー!湖都お姉さんだぁ!」
スタジオに入ると
小さい子達が私の元へやって来る
「おはよう!」
「おはようございます!」
と次々に挨拶してくれるから
『おはよう!』
と笑顔で返す
小さい子達って本当に可愛い
癒される〜
そんな事を考えて
ほわほわした表情でいると
「湖都ちゃん変なの〜」
と、言われるから
『そんな事言わないの〜!ほら!レッスン始まるよ!』
と優しく伝えて
レッスンが始まった
〜レッスン割愛〜
先生「ありがとうございました」
先生がレヴェランスをする
美しい〜!!
「ありがとうございました!!」
と、小さい子達は天真爛漫な声で挨拶をする
そして笑顔で私の方を向くので
『ありがとうございました!』
私が挨拶してレッスンは終わる
着替え終わり、教室を出ようとすると
先生「湖都!」
先生が手招きするので駆け寄る
先生「湖都、バレー部のマネージャーするから初級クラスのレッスンのお手伝い出来なくなるんでしょう?」
あっ!そうだ!小さい子達って今はもう初級クラスか!
じゃなくて!
マネージャーをするという事は初級クラスのお手伝いが出来なくなる
私は俯いて軽く頷いた
先生「いや!それは全然大丈夫なんだけどね!」
あ、大丈夫なのね
でも、小さい子達から沢山元気を頂いていたから
お手伝いが出来なくなるのは悲しいな
すると先生は表情を変えないまま私に聞く
先生「白鳥沢学園、知ってるよね?」
『白鳥沢学園?』
あ!若くんが通っている学校だよね!
『知っていますよ』
先生「湖都にはバレー部で忙しくなるかもだけど、今年の舞台には出て欲しいの」
『ふむふむ』
私は顎に手を宛てて頷く
ていうか、白鳥沢どこいった?
先生「湖都、ずっと主役踊りたいって言っていたでしょ?」
うん、言っていた
毎回「駄目よ」って断られていたけど
先生「今年はロミオとジュリエットを2日間、公演するの」
『そうなのですか?!』
ロミオとジュリエット?!
先生「だから、湖都にはジュリエットを踊って欲しい」
私がジュリエット?!
『踊りたいです!ですが、遠征などて確実にレッスン休みます…』
自分でも少しづつ声が小さくなるのが分かる
すると、
先生は真っ直ぐな眼差しで私を見つめ
口を開く
先生「バレー部は勿論頑張りなさい」
先生「でも、湖都の今の実力なら」
先生「本当は駄目だけど、少しくらいレッスンを休んでもジュリエットを踊りきれるはずよ」