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ー  誰もいないセカイ  ー

🥞。

やっぱり、いねぇよな__

🥞。

(…類、何してんだろ。)

🥞。

(俺達以外の奴らとは、連絡取ってんのかな…)

🥞。

(それとも…ずっと、ひとりで…)

🥞。

(このまま、ニーゴにも顔出さなくなってセカイにも来なくなったら__)

🥞。

(もう、二度と会えねぇかもしれねぇんだよな。)

🥞。

でも…それより__

🥞。

………心配だ…類。

???

__今日も来ていたのね。

🥞。

あ…

🥞。

メイコ…

🥞。

…ああ。類と、会えねぇかなって。

💻🍷。

…そう。

🥞。

メイコは…類には、会えてねぇよな?

💻🍷。

…会えてはいないわ。

💻🍷。

…類の姿を見かけなくなってから、何度かは行って、顔を見れたけれど__

💻🍷。

もう今はスマホをどこかにしまっているのか、会いに行っても真っ暗なの。

🥞。

そうか…

🥞。

……、

🥞。

なぁ、メイコ。

🥞。

メイコは、あの時__こうなるってわかってたのか?

💻🍷。

…いいえ。

💻🍷。

誰にも、結末はわからないわ。

💻🍷。

けれど__

💻🍷。

少なくとも、類はこんな結末は望んでいなかったはずよ。

🥞。

…そう、だよな。

🥞。

(…類が望んでたのは、ただ…)

🥞。

ただの、いつもの__俺達だ。

🥞。

くだらねぇことを話したり、笑ったり…そんな、いつもどおりの__

💻🍷。

……、

🥞。

でも、俺は…

🥞。

類のことを知って、動揺して__なにを話せばいいのかわからなくなって、

💻🍷。

彰人…

🥞。

…あれから、どうしても考えちまうんだ。

🥞。

もし、もっと心の準備ができてたら、とか、もし、類から話を聞けてたら、とか。

🥞。

だが__

🥞。

やっぱり、ダメなんだ。

🥞。

あの時、『そうだったんだな。』『言ってくれてありがとうな。』とか、俺が言えて…

🥞。

それで、類も笑ってくれて、いつもの日常に戻って、ニーゴで話したり、ショッピングしたりして__

🥞。

でも、どうしても…どこかで意識しちまうんだ。

🥞。

この話振っていいのか、とか。類のこと傷つけてねぇかな、とか。

🥞。

そういうことを…きっと俺は、考えちまうんだ…

🥞。

類にとっては…それが一番苦しいことなのに…

💻🍷。

……、

🥞。

…なぁ、メイコ。それでも…

🥞。

__会って、もう1回話がしてぇって。

🥞。

類と、友達でいてぇって__

🥞。

そう、思うことも、類を苦しませることなのか……?

🥞。

もう…なにもわからねぇんだ…

💻🍷。

彰人…

💻🍷。

__話したいと思うのなら、話したほうがいいわ。

💻🍷。

…いいえ。

💻🍷。

"話してほしい"と、私は思う。

🥞。

え…

💻🍷。

…なにもわからないのは、私も同じよ。

💻🍷。

誰も答えなんてもっていない。…答えなんて、きっともう、どこにもない。

🥞。

……。

💻🍷。

…今、あの子が、少し触れただけで崩れ落ちてしまうような状況なのは間違いないわ。

💻🍷。

本当は、誰にも触れてほしくない__

💻🍷。

でも…

💻🍷。

このままだと、きっと、終わってしまうから__

💻🍷。

私には、彰人の想いだけが微かな光に見える。

🥞。

メイコ…

🥞。

…いいのか、

💻🍷。

あなたがしたいと思うことを、すればいいわ。

🥞。

そう、だな…

🥞。

俺、類と会うよ。

🥞。

会って…ちゃんと思ってること伝えようと思う。

🥞。

類と友達でいてぇ__って。

🥞。

だから、メイコ__何かわかったら教えてくれねぇか?

💻🍷。

__ええ、わかったわ。

🥞。

…ありがとうな。

『  傷だらけの手で、私達は  』

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