灰谷君と私

今回の主人公は白崎 結華(しらさき ゆいか)

ここは使ってない教室

ﾋﾗﾘ(カーテンが風で上がる)

"私の心"を落ち着かせる席だから

15分後

昔から苦しみだけだった

関わった人間全てが不幸になる

"私のせいだ"

私の親は反社で

父親は組織のトップ

母親は殺し屋だった

私は普通に学校に通ってた

でも、

参観日などの行事にも、親は来てくれない

顔がバレるといけないから、

友達はいたけど、

みんな離れていった

どこからかバレる

私は、"ひとりぼっち"だ、

お父さん達は家にいることが少ない

家政婦を雇って、私の面倒見させて

自分達は仕事に専念する

生活に困ることはなかった

たまに帰ってきても、日々の疲れで寝るだけ

祖父母も、親戚も、みんな殺された

私達の存在を知る者は、容赦なく殺す

私はバカだから、

すぐに話してしまいそうになる、

隠し事が苦手だ

人に質問されたら全て返してしまう

だから、祖父母も、親戚も、友達まで、 みんな、"殺された"

この時、私は必死に我慢した

言いそうになるから

言ったら、この人が、

話せるようになったこの人にまで、

亡くなって欲しくない、

それからどんどん仲良くなった

でも、仲良くなればなるほど

辛くなる

もしこの人まで殺されたらって、

いなくなってしまったらって

考えてしまう

そう思うと、心が苦しい

もう、"この生活が嫌だ"

気づいたら屋上のフェンスの上に立っていた

危険だと分かってる

落ちたらと考えるとゾッとする

でも、もう、

"終わらせたい"

10分後

ﾊﾞﾝｯ！