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どうも!くらげです!

今回は久しぶりの桃受けです

最近ずっと青受けばっか
書いてたので新鮮ですw

毎度のことながら
僕の趣味丸出しですが、
誰かに刺さることを願ってます笑

今回のCPは赤桃です!

学パロで幼馴染設定です

こちらの作品はirxs様のnmmn作品です BL要素が含まれますので苦手な方はご注意下さい また、コメント欄では 検索避け(例:🍣くん、桃くん)の方 よろしくお願いします ※ご本人様には一切関係ありません

それではどうぞ!

女子たち

キャー!ないこ様よー!♡

おはよ〜!

女子たち

キャーッ!!♡

(うるさ…)

今日も今日とて 黄色い悲鳴が鳴り響く

その耳障りな声に 思わず耳を塞ぎたくなる

そんな感情をグッと抑え、 足早に靴箱へと向かう

スタスタ

 

ガラガラガラ

教室の扉を開けると クラスの半分くらいが もう来ていた

いつも通りの時間に つけたことに安堵しながら 荷解きを始めた

おはよう、りうちゃん

おはよ〜

おはよ〜!

するとほとけっちと 初兎ちゃんがやってきた

今日も朝から元気そうだ

二人とも元気だね

そう?

りうちゃんが
テンション低いだけじゃない?

確かにそうかも…

どうしたん?

なんかあったん?

特別なことがあったわけ
じゃないんだけどさ、

今日も女子が
キャーキャー言ってて…

あー、(察)

ホンマすごいよなぁ

なんで朝っぱらから
あんな叫べるんだろ…

ね、しかも毎日だよ?

僕やったら声枯れてまうわ〜

あの歓声は今日だけの ことではない

毎日のことだ

あんだけ叫んでも 枯れない喉に尊敬する

はぁ…

どうしたの?

ため息ついて…

いや、なんかりうらの恋
叶わなさそうだな〜

って思ってさ…

うーん、確かに今んとこ
ないこ先輩振り向いて
くれそうにないもんな〜…

そうなんだよ…

そう、実はりうらは ないこ先輩…

いや、ないくんに 恋をしている

ないくんとは幼馴染で 小さい頃からずっと 片想いしている

でもきっとこの恋は 叶いっこない

そんなことは昔から 痛いほどわかっている

はぁ…

やっぱり何か行動
しなきゃなんじゃない?

例えば、イメチェン
してみるとか

イメチェンかぁ…

今のりうらの姿は、 目が隠れるほど長い前髪に

いまどき珍しい 太めの黒縁眼鏡、

制服も全くもって 着崩していない

こんな見た目じゃ 意識してもらえないよね

本当はオシャレしたいけど 地味にしている方が落ち着く

でも、もしイメチェンして ないくんに少しでも 意識してもらえるなら…

よし、りうらイメチェンする

お!ええやん!

いや〜、りうちゃん
素材がいいからなぁ

別にそんなことないと
思うけど…

そんなことあるやろ!

二人はそう言うが お世辞にしか思えない

首を傾げるりうらに 二人は呆れた顔をしている

よし、頑張るぞ!

そう言って自分に喝を入れた

 

鏡の前に立ち、 髪を櫛で整える

これはいつものことだが 今日は一味違う

前髪をねじり、ピンで止める

いつも休みの日しかつけない ピアスもつける

うちの学校は校則が緩めで ピアスや着崩しが容認されている

だからこれぐらいでは怒られない

うん、いい感じ

今のところ順調だ

あとは仕上げに眼鏡を外す

視界がぼやけ、 思わず眉を顰める

そしてコンタクトを 取り出し、装着する

視界がクリアになり安心した

頑張れ、俺

頬を叩き気合を入れた

あとはないくんに 話しかけるだけだ

この際周りの目なんて 気にしてられない

行ってきます!

 

え、誰あの人!?

めっちゃイケメンじゃん!

スタスタ

りうらが歩くたびに 周りがざわつく

なんだか気恥ずかしい

でも、これがいつもの ないくんの気持ちなのかな

りうちゃーん!

ほとけっち!

めっちゃかっこええやん!

初兎ちゃん!

やっぱりりうちゃんは
イケメンだね〜

そう?

ありがと笑

キャー!!!!✨

りうらが笑っただけで 歓声が起きた…

え、なにこれめちゃくちゃ 恥ずいんですけど⁉︎

うぅ〜///

唸りながら 顔を手で覆い隠す

いつもは感じない視線を 四方八方から感じる

まさに注目の的だ

 

…あれ、りうら?

へッ⁉︎

聞き覚えのある声に 顔を勢いよくあげる

この声は…

ないくん!?

どうしてここに…

いや、たまたま
通りかかったら
人だかりができてたからさ

なんだろうな〜って思って
覗いてみたらりうらがいた、
ってわけ

そう、だったんだ…

学年の違うないくんが ここにいるなんて 本来おかしいもんね

そっか、りうらの周りに 集まってる人を見て やって来たのか

さっきまで迷惑とか 思ってたけど、

ないくんが声かけてくれる きっかけになったんだし 感謝しないとかも

珍しいじゃんりうらが
前髪あげるなんて

うん、イメチェン
してみようと思って…

そっか

似合ってるよ?ニコッ

キャー!!✨

ないくんの笑顔に歓声が起きる

ないくんの言葉と、笑顔が りうらの胸を高鳴らせる

恋心がどんどん膨らみ、 溢れそうになる

あぁ、この想いが 伝えられたなら どれほど楽だろうか

でもきっとそれは 自分がもっと辛くなるだけだ

だから想いに蓋をして ただの幼馴染を演じるんだ

よかった〜

変に思われてないか
心配だったからさ

変になんて思われないよ

だって…

りうらはイケメンだからね

へっ…///

じゃ、俺はもう行くね!

え、ちょ!

バイバーイ!

そう言ってないくんは 走っていってしまった

ないくんの言葉が脳内で反復する

りうらが、イケメン…?

褒められて嬉しい気持ちと 恥ずかしい気持ちが駆け巡る

というか、去り際のないくん 耳が少し赤かったような…?

 

りうらはしばらく 呆然と立ち尽くしていた

ガラガラガラ

りうちゃん!

い、む…

どないしたん!?
様子変やで!?

しょ、ちゃ…

言葉を紡ぐことすら 困難になるほどの 衝撃が脳裏を駆け巡る

視界も揺らぎ、 夢と現実の境目にいるようだ

好きな人と話せる、 それだけで嬉しくて

可笑しくなりそうなほどの 「好き」と言う気持ちが 燃え上がっていく

ないくんに、
褒められちゃった…

よかったやん!

あ、だから
キャパオーバーしてたんだ

そういうこと…

今すぐ卒倒しそうなほど 情報量が限界を達している

恋という一つの感情に ここまで人は支配される ものなのだろうか

キーンコーンカーンコーン

チャイムの音が鳴り響く

急いで自分の席に座る

その後の授業はほとんど 頭に入らなかった

あれから時が経ち、 すっかり放課後となった

クラスメイトから 質問攻めにあったり、

他学年の女子から 追いかけ回されたりと 散々だった

ん〜!(伸び)

体を伸ばすとボキボキと 音がなる

今日はどっと疲れた

お疲れ〜りうちゃん

うん、笑

そういえばないこ先輩に
話しかけに行ってなくない?

あ“…

わ、忘れてた…

いや、朝ないくんと話したし!

でも”自分から“は
話してへんやろ?

ぅぐっ…

図星を突かれ、何も言えなくなる

よし!今から話しかけて来い!

えぇ!?今から!?

一緒に帰ろうって
誘ってきなよ!

えぇ…?

頑張るって決めたんでしょ?

…そうだ

ないくんに振り向いてもらうために 勇気を出すって、頑張るって…

決めたんだ

いつまでもただの幼馴染じゃ嫌だ

ないくんの…恋人になりたい

ありがとう二人とも

俺、行ってくるよ

うん!✨

頑張れりうちゃん!

応援してるから!

ほんとに…

ありがとね、笑

俺はいい友達を持ったようだ

ガラガラガラ

ないこ先輩居ますか〜?

勇気を出してやってきた ないくんの教室

まだ帰ってないといいんだけど…

あれ、りうら?

ないくん!

どうしたの?何か用事?

あの、さ…

よかったら一緒に
帰らない?

一緒に?

うん…

心臓がバクバクと音を立てる

緊張でどうにかなりそうだ

珍しいね

いいよ!帰ろ〜

…!!✨

ありがとう!

こちらこそ誘ってくれて
ありがとね

俺もたまには
りうらと帰りたいって
思ってたんだ

そうなの?

うん笑

きっとないくんは深い意味があって 言ったんじゃないと思う

それでも、りうらにとっては 特別で仕方ないんだ

昔からずっと 変わらぬ態度で接してくれる

それが嬉しくて嬉しくて 変に期待してしまう

無駄な期待なんだってわかってる

でも今だけは浸っていたい

こんな我儘な俺を許して欲しい

…なんて、本人に 言えるわけないのにね

…りうら、帰らないの?

あ、ごめん…

うん、帰ろ…!

 

こうやって二人で帰るの
久しぶりだね〜

そうだね

なんか懐かしいねw

うん笑

昔はよく二人で帰ってたな…

でも段々一緒に帰らなくなった

仲が悪くなったとかじゃない

ただ…

怖かったんだ

最近りうらは学校どう?

楽しい?

うん、楽しいよ

…そっか、よかった

成長していくうちに、 ないくんへの感情が 普通じゃないってことに 気づいたんだ

自分自身のことも、 打ち明けて軽蔑されるかも しれないことも怖くなった

そうしたら普段どうやって ないくんと喋っていたか わからなくなった

だからないくんから 距離をとった

まぁ結局この恋心が 消えることはなかったんだけど

そういえば、今日急に
見た目変えてどうしたの?

うーん…

何て答えればいいんだろう…

誤魔化す?事実を言う?

ここは振り向いてもらうために 本当のことを話そう

好きな人に振り向いて
ほしいから、かな

そうなんだ…

りうらって好きな人
いたんだね

うん、まぁね

目の前にいる、なんて言ったら ないくんはどんな 反応するんだろう?

…なんて言えるわけないのに 考えても意味ないよね

あーあ、馬鹿らし、、、

どんな人なの?

明るくて、優しくて

頭が良くて、運動神経が良くて

かっこよくて、でも可愛い…

そんな人、かな?

へぇ〜…

素敵な人なんだね

うん

本人の前で言うなんて 恥ずかしいな…

これで気づいてくれれば いいのに、、、

でも確信的な事は言ってないし わからないかもな

その人と上手くいくといいね

うん、ありがとw

あぁ、心が痛いな

好きな人に応援されるなんて 複雑な気持ちだ

てか、もうすぐ俺3年だよ?

時の流れ早くない?

あ、そっか

ないくんは次受験生か…

今から気が重いな〜…

あはは…

ないくんと一緒にいられるの、 あと1年なんだ…

来年になったら勉強で忙しくなって きっとりうらと話す時間なんて なくなっちゃうよね

嫌だな、そんなの

ないくんはどこの
大学行きたいの?

実は東京の大学に
進学しようと思ってるんだ

東京…!?

うんw

そっか、そうだよね

ないくんは頭がいいんだから 選択肢はたくさんあるに 決まってる

地元以外の大学だって そりゃあ考えるよね

物心つく前からずっと一緒で 幼稚園、小学校、中学校、高校

今まで全部同じだった

でも、それもいつかは終わる

いつまでも一緒にいられるわけない

だってお互いの人生があるから

人生の岐路に立った時、 優先するには自分の将来に 決まっている

それぐらいわかっていた はずなのに、 どこかでまだ先だと思っていた

ずっと先延ばしにしてきた

何かを決断することも 選択することも

想いを伝えることも ずっと先延ばしにし続けた

…でもそんな自分を変えたい

10年以上の片想いをちゃんと 言葉にして伝えたい

真剣に物事に向き合いたい

ねぇ、ないくん少しいい?

ん?どうしたの?

ちゃんと伝えるんだ

自分の言葉で…

さっき好きな人がいるって
言ったでしょ?

うん、そうだね?

さっきの話には
続きがあってさ…

うん、?

その人とは小さい頃から
仲が良くて、

今一緒に帰ってる人、なんだ…

え、それって…

俺が好き、ってこと…?

うん、、、

ないくんの顔が見れない

なんて言われるんだろう…

きっと振られるに決まってるよね

ちゃんと覚悟決めなきゃ

俺も、りうらが好き…

え、!?

ほ、ほんとに…?

ほんとだよ…

俺はずっと昔から、、、

りうらのことが
恋愛的に好きなのッ!!

その真剣な表情と顔から 嘘じゃない、ってことが 伝わってきた

じゃあ両想い、ってこと…?

改めて言わせて?

ないくんのこと、
小さい頃から好きでした

俺と、付き合ってください

こちらこそ、
よろしくお願いします!

〜〜〜ッ✨

嬉しくて胸が張り裂けそうだ

ずっと思っていた

ないくんと付き合えたら、って

それが今、叶ったんだ

本当に夢みたいだ…

りうらが好きな人いるって
言った時、本当は
結構焦ってたんだよ?

え、そうなの?

俺の方が好きなのに…

って思ってたw

そうだったんだ…

ないくんは気持ちを 顔に出さないから気づかなかった

でも確かに言われてみれば 様子がおかしかったかも…

ねぇ、ないくん

もうこれからは
そんな思いはさせない
って約束するよ

だから、ずっと俺のこと
好きでいてくれる?

そんなの…

当たり前じゃん!///

ふふっ、よかった笑

ないくんが本当に自分の ことが好きなんだって ことが伝わってきて嬉しくなる

これからは幼馴染と してじゃなくて、

恋人としてないくんの 隣に居れるんだ…

ギュッ

おわっ⁉︎

ど、どうしたの…?

なんか、抱きしめたく
なっちゃったw

そ、そっか…///

そう言って控えめに 腕を回してくれるないくん

かわいいなぁ

ずっと一緒に居られるといいな…

そう思いながらないくんを 強く抱きしめた──

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この続きが見たい、笑 無かったらすまん!

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