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これはよくあるお話

ある所に 、1人の男がいました

男はとても有能で

1つの部署をまとめるリーダーでした

そんな男の元に

新卒の生意気な有能部下が現れました

この部下はとても馴れ馴れしく

男はどっちかって言うと嫌いでした

しかし

有能な部下は有能な上司が育てなさい

そう上に指示されてしまい

男は嫌々、生意気な部下の面倒を見る事にしました

初めは苦労ばかりでした

有能なくせに、右も左も分からない

文字通り、0からのスタートでした

失敗ばかりしていた半年間

それでも部下は、泣き言など言わずに

毎日、毎日、仕事に励みました

男はそんな部下を見て

根性だけは有るな

と、少しだけ認めていました

それから何度も季節が移り変わりました

生意気な新卒の部下も

今では男の右腕になるくらいに成長していました

もちろん

男も昇格をしていました

そして男には

もう認めなくてはならない事が1つ、ありました

どんなに大変で困難でも

必ず傍で支えてくれた

たまに生意気な事を言うけれど

言った事は身に付くし、俺の嫌がる事は絶対しない

残業の時はいつもコーヒー用意して待っててくれる

俺の体調不良に気付くのもお前だけ

お前のおかげでよく笑うようになりましたね〜

って、そう言われた時は死ぬほど恥ずかしかったよ

けど、無意識に俺が変わってしまうくらいに

俺の中でお前の存在はデカいって事だよな

...

そうです

男は生意気な部下が

好きなのです

有能な上司

この話はこれでお終い

有能な上司

で?

有能な上司

何か感想とか無いの?

有能な上司

有能で生意気な部下クン

有能な部下

...ッ

有能な部下

後悔しても、知らないッスよ?

有能な上司

するならこんな話しねーよ

有能な上司

分かってないなぁ

有能な上司

何年俺の側に居るんだよ

有能な部下

あんたが望むなら

有能な部下

この先いくらでも、傍に居ますよ

おしまい。

この作品はいかがでしたか?

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