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冷めた?

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冷めた?

1 - 冷めた?

♥

269

2021年03月08日

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2年前

さーとちゃんっ!

んっ…なあに、莉犬?

んへへ…///なんでもなぁい…///

ww、こっちきて?

ん…?

ぎゅー…

んぇっ…///

好きだよ、莉犬(耳元)

ビクッ お、れも…///

あの時は、幸せだったなぁ…

しょうもないことで笑いあったり、

さとみくんにめちゃくちゃに犯されたり、

俺の作った不恰好なチョコを全部食べて、ひまわりのような笑顔で、「美味しいよ」、と言ってくれたり。

あの頃は、毎日が幸せだった。

でも、今は___。

さとみくーん…

………

ご飯、できたけど…

いらね。ころんと食って来た。

わ、かった…

早く出てってくんない?編集中。邪魔。

ッ…ごめん…

バタンッ

前は、どんなに疲れてても、俺の料理を楽しみにしてくれてたのに。

……

食べる気になれないな。

捨てるか…

別の日

さとみくんっ!誕生日おめでとう!

……はぁ…

ッ…えっとね、プレゼント、買ってあるんだけど…

いらねぇよそんなもん

でも…

いらねぇって言ってんだろ。

…そう、だよね…

頑張って選んだのになぁ…

次の日も、その次の日も、ずっと、

さとみくんは冷たいままだった。

ある日から毎日、俺は血を吐いた。

でも、自分のことなんてどうでもよかった。

毎日毎日、さとみくんのことだけを考えていた。

半年後

ついに俺の体は限界を迎えた。

道でたまたまジェルくんに会い、安心したのだろうか。

俺は膝から崩れ落ちて、そのまま意識を失った。

はぁッ、はぁッ…りーぬっ…!

俺は今、全速力でいちご病院に向かっている。

ジェルから、莉犬が倒れたと聞いた。

きっと莉犬は、ジェルに俺のことを相談していたのだろう。

電話越しに、ジェルに、震える声で「お前のせいや」と言われた。

ッ…はぁッ…ポロポロ

目の前が涙で滲んでいく。

泣いちゃダメだ。今1番泣きたいのは莉犬だ…!

ガラガラッ!

ッ…りー、ぬ…ッ

勢いよく病室の扉を開けると、たくさんのチューブに繋がれた莉犬がいた。

小さな体で、たくさんの機械に囲まれて。

さとみッ…

ッ…

莉犬は…ッ、こんな状態になるまでお前に尽くしてたんやぞ…!

どうしたらお前に喜んでもらえるか、どうしたら好きって言ってもらえるか、どうしたらまた笑顔が見れるか…って、めっちゃ考えて、こんな小さい体で全部抱え込んで…ッ

…ポロポロ

俺はもう行くから、後はお前がついててやれ。

…コクッ

バタン

りーぬ…ッ

俺は莉犬のベットの横にぺたんと座り、莉犬の手を握った。

ごめん…ごめんなぁッ…ポロポロ

この病室に来る前、医者から原因を聞いた。

一つ目は、栄養失調。

二つ目は、ストレス。

三つ目は、『死にたい』という頭の隅の感情。

全部、俺のせいだ。

俺がもう一度莉犬の手に力を込めたとき、小さな手が、ぴくりと動いた。

っ…!

莉犬ッ‼︎

ん…ぅ…

俺がうっすらと目を開けると、目を真っ赤に晴らして泣いているさとちゃんがいた。

さ、とちゃ…?

ごめんッ…莉犬、ごめんなぁ…ッ

ぇっ…

言われるとは思ってもみなかったその言葉に、思わず間抜けな声が出た。

俺…ッ、お前に八つ当たりして…、無理させて…、こんな状態になるまでほっといて、冷たく接して…ッ

ごめん、ごめん…ッ!

ッ…ポロポロ

さとちゃあ…俺、寂しくて…っ

…うん

さとちゃ、全然喜んでくれなくて…ッ

…うん

グスッ、嫌われてるんだなって思ってぇ…

ッ…

ぎゅうっ…

ごめん…ごめんなぁ…

ッ…さとちゃ…

ん…?

俺のこと、嫌い…?

ッ…大好き…

…!

大好きだ…ッ!

さとちゃんは俺から離れて、俺の肩をがっちり掴んだ。

俺…ッ、絶対!絶対幸せにするから…!だから…!

もう一回だけ…俺にチャンスをください…っ!

さとちゃんは今までにないほど真剣な目で、そう言った。

ッ…はい…ッ(ニコッ)

数年後

莉犬っ!

これ見て!

すっごぉ…!きれー…!

俺は今、さとみくんとイルミネーションに来ている。

連れて行きたい場所がある、と言われてついてきた。

しばらくイルミネーションに見惚れていると、肩を軽く叩かれた。

ん…?

振り向くと、さとみくんはひざまずいていて___。

莉犬…っ、

大好きです。俺と___。

結婚してください。

ッ…!ポロポロ

…⁉︎

さ、とちゃあっ…

っ、と…?

グスッ、大好き…っ!

…!莉犬、おいで

さとちゃんは立ち上がり、腕を広げた。

迷わず俺はさとちゃんの胸の中に飛び込んだ。

莉犬、愛してる。

俺と結婚してくれますか…?

はいっ…!

end

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