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初コメ失礼します....!! シチュエーションが好きすぎて性癖ぐっさりパラダイスです( ◜ω◝ ) 村に帰ったら自分も火だるまなのブラックすぎてびっくり 最後の一言、大好きです。惚れました。
赤と桃 獣化パロ(人狼パロ) 人狼ゲームの役職をお借りしてます nmmn 痛々しい表現有 グロ有 年齢操作有 ご本人様とは関係ありません
展開急すぎた...。
乾無人 生贄 一般市民 齢14 周りからは悪魔の子として囁かれてきた
生贄が必要となった経緯として、自然災害とか火災の頻発が主な原因
村の離れ。遠い場所に人狼の住処があって、そこに俺は生贄として置いていかれた
人狼の祟を治すには若いものの命との引き換えに。そう言われ続けてまるで洗脳のように感じてきた
ないこ
なんでこんなことになったんだろう。話の成り行きって怖いね
...足音が聞こえる
きっとこの家の家主だろう。
さあ。俺は果たしてどうなるだろうか。 生きたまま食われるか、絞めてからか、焼くか。
覚悟はとうの昔にしたはずなのに。全身が冷たく感じる。震える
もっと人生謳歌してても良かったな。今そう思い返した所で過去は変わらない
足音が止まった。 襖が軋む音がして、段々と光が此方に綻んでくる
ないこ
現実を受け止めたくなくて目をぎゅっと瞑った。怖いんだ。
死の実感を感じて、今までに湧いてこなかった感情が次々と溢れ出てきた
ぺたぺたと、ゆっくり此方に近づいてくる足音
りうら
低い声がこの場に響いた。 決して大きい声では無いのに、脳に直接語りかけるような重圧を感じる声。
ないこ
声が震える。息の吸い方、吐き方も忘れてしまった。 少し気を抜けば過呼吸になってしまいそうだ。
りうら
心底呆れたかのような溜息をもらす。 それを聞くと脳がビリビリと痛みを感じた。
りうら
ないこ
ないこ
りうら
重い沈黙が流れる。 そこまでの秒数は経ってないのだろうが、あまりに重苦しすぎて1秒が10秒ほどの長さに感じる程。
りうら
りうら
りうら
りうら
さっきとは打って変わってぱっと明るくなった彼の声色。恐る恐る顔を見ると凄い困り眉だった。
そしてちゃんと耳としっぽは生えている。毛並みが綺麗だなと他人事のように思う。
ないこ
りうら
目の前にいる人狼はあわあわとどうしようか悩んでいる様子だった。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
食べない...。今は食べない。というふうに捉えておく。
りうら
りうら
つい3年ほど前の事だろうか。 1度うちの村で生贄を出したことがあった。俺が初めてその儀式やらにも参加したからよく覚えている。 生贄は村を守る英雄だ。と刷り込んでいた
俺も泣いて一生のお別れかと思ったけれど、その子が後日泣きながら帰ってきた。
俺は良かったーって思ったけど周りの大人は大激怒で、逃げ出したな。村で育ててやったのに恩知らずな。とか罵声の嵐。
親にも見捨てられたその子は公開処刑。民衆の前で火炙りされていた。
....そんなことを思い出してしまった。 彼の優しさでこんなふうになってしまったなんて口が裂けても言わないでおこうと思う。
ないこ
咄嗟に出た嘘じゃなくて半分事実。
俺は両親が亡くなってしまい、一人暮らしだった。 儀式に出るなら身寄りのない子。そうなってしまい俺が選ばれた。儀式ではお前は帰ってくるなよと言わんばかりに家が火だるまにされた。
多分帰ったら俺も火だるま。滅茶苦茶だよ。
りうら
ないこ
りうら
どうしよっか。って言いながら首をひねる人狼。 敵意は見当たらなくて、寧ろ友好的な感じでびっくりした。村で聞かされていた話と全然違う
りうら
ないこ
他に行くあてないし。別にこれでいいかななんて思う自分もいた
りうら
ないこ
りうら
りうら
そう言って俺の両手両足にガッチガチに結ばれていた縄を鋭い爪で切った。 雰囲気が柔らかくて忘れていたけれど、ちゃんと人狼だと再認識させられた。
いとも簡単に裂かれるそれを見て力の差を認識した
りうら
ぽんぽん。と肩を撫でられる。 久しぶりに感じた人の温もり。なのかもしれない
りうら
ないこ
そう言うと彼は満足気な笑みを浮かべた
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
そう言って握手をした。
これが俺とりうらの馴れ初め
今でりうらと出会って丁度3年くらい。
俺には成長期がきてりうらの背を余裕で追い越すくらいには大きくなった。
生贄が届いてくることも無く、平和に過ごしていた
りうら
ないこ
りうら
りうらの口元でバタバタと暴れる鳩くらいの大きさの鳥。次第に動きが鈍くなっていき、何となく命に感謝をした。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
バリバリと骨が何かを噛み砕く音が聞こえてくる。素直に怖いしか感想出てこないけど、本人は食事を楽しんでいたため良しとする。
ないこ
ふと目を離した瞬間に何か口に突っ込んでる印象がある。鼠とか。 ココ最近毎日そうだ。
りうら
ないこ
人狼は満月になると理性を忘れ、凶暴化してしまう。
その分エネルギーも大量に使うため、今蓄えてるということを昔どっかで聞いた気がする。
ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
ふぅっ、と息をついて俺の隣にりうらが座る。
りうら
ないこ
りうら
耳をよく見てみると確かに毛がいつもよりつんつんしていた。
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
りうら
なんていつも通りの会話をしていた。
夕方頃になって、りうらは姿を消した。
きっと満月が近ずいているから、その辺でも歩いているのだろうか。
窓からこっそりと空を眺める。もう辺りは暗くて、ぽつんと金色に輝く円模様が浮かんでいた
りうらは大丈夫だろうか。いつもそんな心配をしてしまう。自分よりも圧倒的に力があるということは分かっているのに
ないこ
この感覚が嫌いだ。またひとりぼっちになった気持ちになる。 しんと静まり返ったこの部屋。明日の朝にはりうらはいるけれど慣れない。
部屋は確かに静かだったが、珍しく外が賑やかだった。
襖に耳を当ててよく外の音を聞いてみる。
...聞き馴染みのある、声。
ないこ
顔だけじゃなくて、体自体を襖に近ずけてよく聞く
絶妙に聞こえない。けど、
じん、....らえ、.... う....、ろ、
ないこ
ないこ
ないこ
もう一度よく聞いてみる。
何かの間違いねがう。
ないこ
ないこ
今まで恐れていた存在を何故捕まえようとするのか。村の人々の思惑は分からない
段々と声はこの家に迫ってきている気がする
家に残るか、りうらをさがしてこのことを伝えるか。俺の中で答えは一つだ。
家にある適当なオーバーサイズのパーカーを来て、フードを深く顔に被る。
もし俺が生きてるの知ったら、何をしでかすか分からない
ないこ
この家が無事かどうかは運にかかっているが、圧倒的にりうらの命を優先すべきと考え、俺は家を出た。
裏口から慎重に、人がいないことを確認して
村の人達は全員灯り(提灯か蝋燭か)を持ち歩いていた為どこにいるかの目星は着きやすかった。
あそこは避けてりうらを探そう。
この辺はたまにりうらとガチで鬼ごっこしたりするから土地勘はある。 りうらの行きそうな場所の心当たりがない。
多分ふらふら歩いてるって言ってたかは1箇所に留まってない気もするし。
...とにかく足を動かそう。いなかったらまた戻ればいいだけ。
中々の高台。
道は狭いから村の人と鉢合わせた時が怖いけれど...
その時は自慢の逃げ足でここから去ればいい。
ないこ
ないこ
なかなかの足場の悪さでふらつきながらも隅々までりうらを探す
ないこ
全神経を耳に集中させてるが物音が聞こえない。自分の足音くらいしか聞こえない
ないこ
奥の方まで五感で確かめるが彼の姿は無い
ないこ
早いうちにここから去ろう。村の人々が来てしまう。
最初にあの場所に行くんじゃなかったと後悔した。
段差が高いから降りるのに手こずったし、視界が悪いせいで途中で転んだし...。
そのおかげで膝がヒリヒリと痛む。多分血がうっすらと....
走るスピードも落ちたし、ここへ来る道中もくまなく探したから何時間かは経ってるだろう。
ないこ
ないこ
くしゃくしゃと芝生が自身の足によって踏まれていく音だけが聞こえてくる。
ないこ
家の方を見ると既に無数の明るい光で囲われていた。
家に戻ってませんように。心の中でそう呟く
ないこ
ここにももう居ないと割り切る。 狭い範囲をくなく探すより広い範囲を大雑把に探す方が見つけれる確率は高いと思ったからだ
ないこ
沈みかけた満月がよく映えるこの場所に、人狼である彼は無自覚に力を求めて来るのではないかと思った。
ないこ
優しく風が頬を撫でる。
彼の姿は見当たらない
ないこ
しんと静まり返ったこの場所で、音を発するのは俺のみ
草木が揺れる音ですらしない
この周辺を幾ら声を上げて探しても帰ってくる声は無い
ないこ
俺はここに来る道中に村の人の会話を聞いてしまった。
要約すると、人狼の肉を食えば不死身になれるとの内容。それを村長が欲していると。
ないこ
この周辺を探す横目に家の姿が見えた。
先程まであった灯りは全て消えている
ないこ
何か嫌な予感を察した。身の毛がよだつような。
ないこ
この頃にはもう膝の痛みも忘れて、無我夢中で駆け出した。
どうか無事でいて。それだけを願って。
ないこ
部屋中に立ち込める異臭
襖が赤色に染まっている。壁も、机も、床も
提灯の光は全て色を失っていた
俺の足元にいる人たちは見覚えのある顔ばかり。でも知らない。顔色もまるで違う。
俺の正面にいたのは、ずっと俺が探していた人。
りうら
肩で息をするりうらの姿。 昼間とはまるで違う別人のような姿
ないこ
思わず近寄る。 今になって疲労が襲いかかってきて頭もろくに回っていなかった
りうら
ないこ
りうら
振り返った彼の姿は獣そのものだった。 目が見開いていて、いつもよりも瞳が紅に染まっている。
ゆらりゆらりと俺に近づくが、俺は立ち尽くしたままで、動けなかった。
りうら
がっちりと俺の肩をりうらが掴む。普段の力の何十倍もの力。
でも不思議と怖くはなかった
ないこ
ないこ
最後に見えたりうらの顔は、言葉に表しきれないほどの多くの感情を抱えた表情だった。
りうら
首筋の、脈、がある辺りに激痛が走る。
意識がふんわりとして横に倒れる
横目で窓を見てみる。
少し霧がかった、薄い水色が広がっていた
あっ...ぁぁ、っ......な、いくん...?
おきて、さまして、ねぇっ...て、
はぁっ...はぁっ...ねえ、っ、
意識と意識の狭間で俺はぼんやりとりうらの声を聞いていた。
1個1個の細胞が死滅するような、そんな感覚
おきっ、ねえ、あけて、
りうら、むりだよ、ないくんいないのっ、...
おきてっ...おきて....!
必死に体を揺さぶってるのかなぁと考える。 何となく体の感覚はまだある。
俺の、せい...っ、
りうらが、ないくんをっ......
朝が近い。りうらの理性も完全に取戻しているみたいだ。
俺は自分が自分でなくなっていく過程を受け入れる。
異物感が否めなくなってきた感覚。
本格的に変わってしまうのだと。理解した
もう...無理かもなぁ......
意地悪でそう言ってみる。 より大きくなる体の揺れる感覚と頬に落ちる雫
薄々勘づいてはいた事だけど、本当にそうだとは思わなかった。
ないこ
重い体を無理やり起こす。 りうらが運んだのか、辺りはまだ生臭かったりしないような場所。
りうら
ぐしゃぐしゃになった顔で目を丸くしてこちらを見ているりうら。なんのことか理解出来ていないような表情
俺でも状況把握は完璧には出来ていないけれど...
ないこ
自分の鋭く尖った爪、頭上に生えた大きな耳。腰あたりの違和感。
ないこ
りうら
相当こんがらがってるなぁと客観視する。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
勢いに任せてりうらに抱きつくと、後ろにどさっと音を立てて倒れる
りうら
ないこ
2人、野郎共で顔を合わせて笑う。
これから寿命の壁に囚われず、2人で何百年生きることになるのだろうか....。
一先ず、食料はかなりの量があるから安心だ。