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わたしのアール

1 - わたしのアール

2022年03月11日

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屋上で靴を脱ぎかけた時に

三つ編みの先客に 声をかけてしまった。

翠雲

ねぇ、やめなよ?

翠雲

(口をついて出ただけ。)

翠雲

(ホントはどうでもよかった)

先を越されるのが なんとなく癪だった。

三つ編みの子は語る

翠雲

(どっかで聞いたような事)

三つ編みの子

運命の人だった·····

三つ編みの子

どうしても愛されたかった!

翠雲

ふざけんな!

翠雲

そんな事ぐらいで
私の先を越そうだなんて…

翠雲

欲しいものが手に入らない
なんて、

翠雲

奪われた事すら
ないくせに!

三つ編みの子

·····話したら楽になった

翠雲

(って三つ編みの子は
消えてった。)

翠雲

(さぁ今日こそは…)

と靴を脱ぎかけたら

そこに背の低い女の子

翠雲

(また声をかけてしまった)

翠雲

(背の低い女の子は語る)

背の低い女の子

クラスでの孤独を、

背の低い女の子

無視されて

背の低い女の子

奪われて、

背の低い女の子

居場所がないんだ

翠雲

·····って。((ボソッ

翠雲

ふざけんな!

翠雲

そんな事ぐらいで
私の先を越そうだなんて

翠雲

それでも家では
愛されて

翠雲

あたたかいご飯も
あるんでしょ?

背の低い女の子

お腹が空いた…グスッ

と泣いて

背の低い子は消えてった

翠雲

そうやって何人かに
声をかけて

翠雲

追い返して、

翠雲

自分自身の痛みは
誰にも言えないまま

翠雲

(初めて見つけたんだ)

似たような悩みの子

何人目かにあったんだ

翠雲

黄色いカーディガンの子…

黄色いカーディガンの子

うち帰る度に

黄色いカーディガンの子

増え続ける痣を
消し去るためにここにきたの

と言った。

翠雲

(口をついて出ただけ)

翠雲

(ホントはどうでもよかった)

翠雲

思ってない事·····

翠雲

でも声をかけてしまった。

翠雲

ねぇやめてよ。

翠雲

(ああどうしよう。
この子はとめられない)

翠雲

(私には止める
資格がない。)

黄色いカーディガンの子

じゃあ今日は辞めておくよ

って目を伏せたまま 消えてった

翠雲

今日こそは誰もいない…

翠雲

(わたし1人だけ。)

誰にも邪魔されたくない

邪魔してはくれない

翠雲

(カーディガンは脱いで、)

翠雲

(三つ編みも解いて)

翠雲

背の低い私は、

翠雲

今から

飛びます。

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