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カチッ
投票が、確定した音。
アナウンス1
無機質な声が、 やけに遠く聞こえた。
——もう、戻れない
誰かを選んだ瞬間、 このゲームは、 また一歩、深みに沈む
数秒。 いや、数十秒か。
体感時間が、狂っていく。
アナウンス2
誰かが、息を呑む音。
アナウンス2
ゆあん
ゆあん
その声は、 あまりにも小さかった。
ゆあん
否定も、抗議もない。 ただ、困ったみたいに笑っただけ
——静かすぎる
じゃぱぱが、 初めて、視線を上げた。
じゃぱぱ
ゆあん
少し考えて、 ゆあんは、ゆっくり口を開いた
ゆあん
誰も、否定できない
さとみ
ゆあん
その言葉が、 逆に、胸に刺さる
アナウンス1
アナウンス1
——最終確認、なし
つまり、 “やり直し”はない。
アナウンス1
その瞬間。
ゆあん
声が、少しだけ強くなった。
全員が、顔を上げる。
ゆあん
ゆあん
じゃぱぱ
短い。 でも、はっきりした否定。
ゆあん
アナウンス1
光が、ゆあんを包む。
じゃぱぱ
次の瞬間—— そこには、誰もいなかった
静寂
莉犬
えと
——でも。
【一番静かな人を、見ろ】
静かだった人は、 もう、いない。
じゃぱぱ
低い声。
じゃぱぱ
その問いに、 誰も答えられなかった。
アナウンス2
アナウンス2
ガチャリッッバタンッ……
ガチャリッ
カチ……
バタンッ
ガチャッ
バタンッ……
扉が閉まる音が、 また一つ、減った。
部屋に戻る途中、 ふと、端末が震えた。
通知
画面には—— 見覚えのある、形式。
【——一人、外れた】
【でも、 本命は、まだ中にいる】
息が、止まる。
……“本命”
それは、 人狼のことか。
それとも—— もっと、別の“何か”か。
端末を閉じる。
その直後、 壁の向こうから——
コツ……コツ……
確かに、 足音が聞こえた。
今度は、 気のせいじゃない。
——夜が、始まってる。