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カナタくんが誰かに刺された
見知らぬ女の子 たぶん女子高生を庇って
救急隊員の人がきて止血をする
真っ白なガーゼは見る見るうちに 赤く染まっていっていた
ヒカル
ヒカル
さっきの冗談が現実になるのかと 怖くなった
ヒカル
カナタ
救急隊員の隙間から見える彼の 青ざめた顔がより一層不安を煽った
あなたはこの子の知り合いですか?
ヒカル
一緒に来ていただけますか?
ヒカル
救急車に乗って下さい
ヒカル
ぼくは一緒に乗った 救急隊員の人にカナタくんの家族に連絡を取るように頼まれた
ヒカル
ヒカル
ぼくは必死に考えた 誰に… 連絡先を知っているひと…
頼れる人…
ぼくがわかる唯一の人…
ヒカル
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ヒカル
もう混乱した頭ではこの人しか いなかった
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
ヒカル
ケンシ
ヒカル
ぼくはこの救急車が向かってるところを聞いた
声が震えて上手く喋れない
ヒカル
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
ヒカル
もう… 気が 遠くなりそう
ケンシ
ケンシ
ヒカル
電話は切れた
ヒカル
ぼくの目からいつの間にか 涙が溢れた
程なくして病院について
ぼくは待合で待つように言われた
何分経っただろうか ぼくは泣き続けていた
誰も居ない待合でぼくの鼻水をすする音だけが響いた
そして 遠くからこっちに走って来る足音が聞こえた
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
ヒカル
会長は落ち着いた声でぼくをなだめようとしてくれた
冷静な人がいるだけで 少し気持ちが落ち着いた
ケンシ
ケンシ
ケンシ
ヒカル
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ヒカル
ケンシ
ヒカル
会長は何でもわかるのか… 冷静を保とうとするぼくに寄り添ってくれる
ケンシ
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
会長は人の親なのかと思えるくらいしっかりしてて
他に頼れる人がいなかったぼくには
本当に救いの神かのようだった
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ケンシ
ケンシ
ヒカル
会長に促されるまま隣に座った
会長はぼくの肩を抱いた
ヒカル
ヒカル
まるでその腕に守られているかのような感覚になり
少し堪えていた涙が一気にこみ上げた
暫くすると先生が到着した
ケンシ
ヒカル
先生が来て ゆっくり
心を落ち着けながら 気持ちと、あったことを
整理しながら 経緯を話した
ケンシ
ケンシ
会長のぼくに対する配慮が 痛いほど伝わってきた
ケンシ
ケンシ
先生は「うん」と頷き 手術中のライトが灯った先を 心配そうな顔で見つめていた
程なくしてカナタくんのご両親が 到着して 会長と先生が説明してくれた
母上
カナタくんのお母さんは 言葉少なに 涙を滲ませた
その姿をみてお父さんは優しく寄り添っていた
ただその瞳は凄く力強く 希望を持った意思のある目だった
母上
母上
その場に居る誰もが カナタくんの優しさを痛いほど よく知っていた
だからこそ ショックが大きい