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どうして、恋は始まってしまうんだろう。
朝の昇降口は、けっこう混み合う。 少し茶色がかった髪をかき上げて、右耳のピアスを見せながら
モブ
と言ってくるのは、この前、亜矢にフラれてた、隣のクラスの…
果歩
モブ
果歩
……! 果歩の背後に大きな影。
モブ
果歩
……
慎吾
モブ
慎吾
モブ
瑞樹
慎吾
瑞樹
慎吾
果歩
慎吾
瑞樹
上履きに履き替えて、階段を上る。
果歩
瑞樹
慎吾
瑞樹はB組の教室に入って行った。 私と慎吾は、C組のドアを開けた。
亜矢
果歩
今日も平和な スクールライフの始まりです。
…昼休み
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
と、ソーダアイスを手にしようとした時、 背後から突然
圭
果歩
圭
すんなり伸びた腕の先に 端正な顔がこちらを見ていた。 襟章は2年生。
キレーな顔…女…の子?
圭
果歩
モブ
圭
圭と呼ばれた2年生はニコッと笑うと、 呼ばれた方へ駆けていってしまった。
そのままボーッと ラムレーズンのカップを持って 亜矢につつかれて、 代金をオバちゃんに渡した。
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
我がN高校 文化祭の最大イベントは、 ミス&ミスターコンテストだ。 なんと今回、亜矢は2位に選ばれている。
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
そうだった。 今年のコンテストは上級生を差し置いて、 1年生の幼なじみコンビが1位と2位を獲得してしまったのだ。
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
昼休み終了のチャイムが鳴った。
9月の終わり 夏の終わり。 でも、 何かが始まる予感。
5限目の英語は自習だった。
果歩
亜矢
後ろの亜矢は、とっくに終わって、前髪をくるくる指に巻きつけては戻してる。
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
幼なじみって、なんでも知ってて厄介。
昼休みの後なので、机に突っ伏して寝ている生徒も多い。
あ、慎吾も寝てる。
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
亜矢
果歩
…… 2人とも、何にも言わなかったなー
……何だろう。 胸の奥にちょっと冷たい風が吹いた。
放課後
あ、山田 圭
下駄箱の向こうに、キレーな顔発見。
一度見ちゃうと忘れられない美形だな
《バシッ!》
突然、頭に衝撃。
果歩
慎吾
この、ノー天気なハイトーンボイスはっ!
果歩
慎吾
チビなんて、チビなんて、 コイツにしか言われないから とっさに反撃のコトバが出てこない。
私の身長は163㎝だっ!
果歩
山田 圭に見とれてたなんて! 163㎝をチビだなんて!
慎吾に突っかかられると、今でもムキになってしまう。
果歩
とりあえずカラダ中の筋を伸ばして、 爪先立ちしてやる。
…ガキっぽいけど、相手はガキだからねっ
あっ、西陽眩しいっ…
ギュッと目を閉じた。
果歩
一瞬、何かが、頬に触れたような?? 手?
《ドスッ!》
慎吾
瑞樹
慎吾
慎吾のブレザーの背中には、 クッキリと見事な27.5㎝の 瑞樹の上履きのあと。
《パンパンパンパンっ》
慎吾
慎吾はブレザーを脱いで、 白い上履きのあとをパンパンはたいてる。
瑞樹の視線が私に刺さる。
果歩
瑞樹
何を言う?は?瑞樹?
果歩
混乱してコトバにならない。
瑞樹
え? さっきの…手…って?
深呼吸して やっと…
果歩
瑞樹
ぐっ!痛いところを!
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
果歩
下駄箱からローファーを取り出し、 即座に引っ掛けると、 昇降口を飛び出してしまった。
2人とも変っ!絶対へんっっ!
続いて瑞樹も昇降口を出てくる。
2、3歩行ったところで、 ローファーのかかとを入れ直す。 結果、瑞樹と並んで歩き出すことに。
慎吾
なんか、話題を変えよう…
果歩
瑞樹
果歩
瑞樹
N高は一応、進学校なので、入試の点数でクラス分けされる。 A・B組が特進クラスで瑞樹はB組。 C組以降は普通クラスで、私と慎吾はC組。 亜矢とは一緒のクラスになって 仲良くなった。 部活も、勉強に支障がない程度にしか活動していないところが多い。
瑞樹
果歩
《バタッ!バタバタバタッッ》
慎吾
けたたましい足音で 慎吾が追いついてきた。
瑞樹
慎吾
果歩
慎吾
あれ⁈いつもの帰り道の会話。 2人ともいつもと同じ… だよね?
瑞樹と慎吾とは、いつも一緒だった。 たまたま私が女の子だけど、 関係なく同じ遊びをしてた。 小学校からは、 なんでも男女分けられるので、 私は仲間ハズレな感じで、 つまらないことも増えたけど。 中学生になると、 グングン背が伸びた2人は 女の子にモテはじめて、 さらにつまらなくなった。 でも、そんなのお構いなしで 私にまとわりついてくるから、 また楽しくなった。 そして、高校生になった。 ……このままでいられるよね? ずっと…