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君への想いは

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君への想いは

5 - 第5話

♥

350

2023年08月29日

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こんぱる

第5話

!注意!

BL/nmmn/irxs様 です 青桃 学パロ 青…高二 桃…高一 今回はRなし ご本人様には一切関係ありません です!苦手な方は閲覧をお控え下さい!

こんぱる

それではそれでは

俺、は…

…?

もう、大丈夫だ!

先程とは全く違う、引き攣った笑み

…言えない、こと、とか?

え…?何言って…w

俺は大丈夫だ、って!な?

…ったく

ベシッ

向かいに座ったIfの頬っぺたを両手で挟む

いてっ…

大丈夫なわけあるか

ばかたれ

はぁ〜…

た、ため息…

あんなぁ、作り笑い下手すぎか

無理してんのバレバレなんだよ

そんな顔されたら心配になるっつーの

…!

別に言えないことなら俺には言わなくても良いけどさ

誰かに相談しろよ?

…ごめん

…!?

見ると、彼の頬を涙が伝っていて、それを挟んだままの俺の手も湿っていた

だ、大丈夫か?!

そんなに頬っぺ痛かった?!

もっと早く言ってくれよ

そんなに強く挟んだつもりじゃなかったんだけど

…ふはっw

本当、ないこは不思議な人だな

ぇ…?

君といると元気になる

ありがとう

…別に

アホか、こいつ

泣いてる理由が、痛いんじゃ無い事くらい分かってるわ

そういえばさ、綺麗に見えたよ

Ifの好きな話に話題を振る

え…?

お前がさ、前に学校の屋上で言ってただろ?

満月が見えるって

あ、あぁ

それなら良かった

今までそんなに気にしなかったんだけどな

見ていく…?

え?

うち、望遠鏡あるけど…

いいの!?

嬉しそうだな

まだ少し赤い目をしながら微笑む

まぁね

木星の模様くらいは見えるかな

そんな見えるの?

冬とか条件が良いと土星の輪も見えるよ

見たい!

いつでも来なよ

うんっ

じゃあ上に行ってみようか

うん!

ゴトッ…

…ぁ…

ん?どうした?

渡すの忘れてた…

はい!これ、この前野菜もらったお返し!

え、あぁw別に良かったのに

じゃあ、まさか今日は…

それを、渡しに…w

ははっwすっかり忘れてたんだな

うるせぇw

まぁ用事なんていらないよ

話してるだけで十分だから

…お、おう//

本当だ!見えるよ!木星の横の線!

結構綺麗に見えるだろ?

うんっすげぇ綺麗

ねぇ

ん?

土星の輪っかって輪じゃないっていうの、あれ本当?

うん。氷と岩とホコリって言われてる

へ〜おもしれぇな

あ、ちなみに2025年の11月、輪っかが消えるよ

ん…?

無くなるの!?

んーんw

丁度地球からは見えない角度になるだけだよ

紙みたいなものだよ。横から見ると一本の線みたいになるだろ?存在はしているけど無いように見えるんだ

絶対見る!

ここに…来ても良い?

もちろんっ!

さらっと2年後の約束を交わしてしまった

待ってるよ…ずっとね

うん…//

何だか分からないけど、顔が熱くなった気がした。

なんか悪かったなw

夕方に来たのに、こんな遅くなっちゃって

全然。むしろありがと

じゃ、またな

背を向けて歩きだす

If?

何も喋らないから振り返ろうとしたそのとき

ぎゅっ…

ぇ?//

温かい腕が体を回る

後ろから抱きしめられた

お、おい…If…?//

少し手先が震えていた

……

な、なぁ

俺よりも背が高くがっしりとした体格の人にハグされる日が来るとは思ってもみなかった

一向に離れない、その震えた手をそっと握る

どうしたんだよっ…//

あっ!ごめっ…!

パッと離れた体温

えっ

ち、違うんだっ…いやちが、えっと…

無意識だったの?

……

別に良いんじゃね

いつでもしてやるよ

…怒って、ない?

何で

ストレスはな、ぎゅってすると軽減されるんだよ

それに男同士なんだから、そこまで気にすることもないだろ

いつでも来いっ!じゃあな!

…うん

後ろから「バイバイ」と言う細い声が聞こえた

……

びっくりした…//

俺普通を装えたかな…//

いきなりハグするか?普通

あんなん好きな女の子にでもしろっての

女の子は小さくてふわふわしてる

一方的にされたとはいえ…真反対だったな…w

俺があの時彼を振り解かなかった理由

明らかに何か抱え込んでるんだよな…

会社のこと、多分後継ぎとかそういう問題。

説明されたってきっと俺には分からない悩み。

でも

何か心配なんだよな…

あの顔見ちゃうと

そんな事があってから、俺はちょくちょくIfに会いに行くようになった

連絡先も交換した。

会った時はいつも少し疲れた表情の彼が、帰る頃には明るくなっているのが何だか嬉しくて、俺から誘う事も多かった

俺のおかげで元気になれてるんだとしたら、それはあいつにとって、きっと大切な事だから

いつか…話してくれると良いな

いつしか俺の中で、彼の悩みを聞く事が重要性を増していた

大きなお世話かもしれないけど力になりたかった

それは…友達、として…当然、だよな

どこか自分に言い聞かせて、ベッドに潜り込んだ

胸の奥にある、ありえない感情を押し殺して。

そう。思ってもみなかった。

俺があんなことをやらかすなんて

ずっとずっと気づかないふりをしておくつもりだったのに。

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コメント

4

ユーザー

🍣くん照れてるの可愛すぎだろっ!!その後ハグだと...!?最高すぎない?続き...めっちゃ気になるやん

ユーザー
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