君への想いは

！注意！

BL/nmmn/irxs様　です 青桃 学パロ 青…高二 桃…高一 今回はRなし ご本人様には一切関係ありません です！苦手な方は閲覧をお控え下さい！

3週間後。 夏休みも終わり、また気怠い授業が再開した。

数学だから問題ないだろう

……

100…

ひゃく…

ひゃ、100点…！？

そりゃ追試なんかにはならないと思ってたけど…100点は流石に嬉しくなる。

ぴらぴらと、〇しかついていない紙を見せつける

行かなきゃっ

放課後に

あいつのところへ。

自慢しに行きたい

放課後

バタン！

せっかく見せつけてやろうと思って来たのに…

もう一度辺りを見渡すが、やはり彼の姿は見えない。

そうは言ってみたものの、足は動かない

何というか、このまま帰るのも気に食わなくて、フェンス越しに外を見渡す

サッカーコートやテニスコートに沢山の人が見える

体育館からはコーチの熱の入った声がここまで聞こえる

今日は水泳部は休みらしい。

だって誰も泳いでないんだもん

見えるのはプールサイドに人影が２つ。

いくつか折ったようなミニスカートと綺麗に巻かれた長髪を靡かせた女子

それと見慣れた青髪

鼓動が一気に早くなる

何で他人の告白されるシーンなんか見ただけで、俺こんなに動揺してんの

どうだって良いのに。

別に、Ifが誰に告られようと誰と付き合おうと、どうでも良いのに

身体が勝手に動いていた。

気がつくと俺は更衣室の建物の影に隠れて、2人の会話を聞いていた

何で…何でっ

視界が滲む

必死に嗚咽を抑えながら、その場にしゃがみ込んだ

何でこんなに涙が出るんだろ…。

どこか期待していたのかもしれない。

もしかしたら、告白なんかじゃなくて もっと別の話かもしれない、と。

でも、そんな都合の良いことがあるはずがない。

シャツに次々と染み込んでいく涙

もう2人の言葉さえも入って来ない

小さく呟いた

ぼやけた視界の中に彼を捉える

だんだんと蘇るあの言葉

思わず顔を背ける

大きな手が俺の頬を包む

プールの際まで行き、しゃがんで顔を水で洗う

顔についた水滴は、涙じゃなくて水のせいにするために。

立ち上がった、その時

よろっ…

パシッ

掴むなよ…。

掴むなら…、

引っ張ってやる

ぐいっ

それでっ…

それで…そのままっ

ちゅっ…

バシャンッ！！

言葉に出すのも辛い

プールの中で立ち尽くす彼を置いて、1人上がろうとする

ぎゅっ…

夏とはいえ冷たい水の中で、温かい腕が俺を包む

今度は前から。

伝わる彼の温もりにまた涙が出る

離れたいのに、触れたくないのに袖を掴んでしまう。

縋ってしまう

既にびしょびしょに濡れたIfのワイシャツに俺の涙が染み込んでいく

ずっと前からね