コメント
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ソ連今すぐ同志を呼びましょう
あっ、性癖にどストライクしました、ほんとありがとうございます このままナチはソ連に溺れて行ったらいいのに(?)
時間が経つというのは、とても早いものだ。
яは夕飯の準備をしようと、冷蔵庫の扉に手を描けた。 ガコッ、と昔の品特有の音がなったかと思えば、ひんやりとした空気が身体を撫でる。
ソビエト
冷蔵庫の中には、ほとんど何も入っていなかった。 最近は外も心なしか暑くて、外出したくなく家に引きこもりっきりだったせいか食材がほとんどない。 流石に、家にあるものだけで夜を超せというのは、苦痛なことだった。
ソビエト
外出するしかない。 この時間ならまだスーパーマーケットも余裕で開いているだろうし。
яはバッグの中に財布やら諸々が入っていることを確認し、 家じゅうの窓とカーテンを閉めた。
яが家にいない間は、家の中は完全に無防備になる。 ナチスは何もできないし、ナチスに何かあったらяはどうすればいいっていうんだ。
だから毎回、家の戸締りだけはしっかりしている。 もう家に独りじゃないんだから。
ソビエト
ソビエト
話しかけるが、いつものように反応はない。
椅子に座らせてベルトで固定する。暴れて落ちたりしたら困るし。 そして、適当なテレビをつけておく。
ソビエト
ソビエト
яはそれだけ言って、 家の外へ行き、鍵を閉めた。
重い買い物袋が手を圧迫して、血が溜まっているのがわかるようになる頃、 前方から、なにやら愉快な輩が歩いてくる気配がした。
アメリカ
イギリス
イギリス
яは今すぐ殴り殺したい衝動に駆られるも、 買い物袋がそれを封じ込めていた。
ソビエト
ソビエト
ソビエト
嘲笑するような態度をとったつもりでいたが、言葉に殺気が隠しきれていないようだった。 アメリカは黒い笑顔を絶やさず、イギリスは悪魔みたいにクスクス笑っている。 ...本当に気味の悪い連中である。
アメリカ
アメリカ
アメリカ
「いつまで抱きつぶしたテディベアを抱いているつもり?」 イギリスが付け加えた。
ソビエト
こいつらに情というものは存在しないのか。 ”敵”という立場だけでここまでヒトをコケにできるのか。
яは死ぬ程頑張ってるのに なんでこうも世界は認めてくれないの?
アメリカ
アメリカ
納得できるわけがない。 今だって、お前はяを嘲笑するような態度で喋っているじゃないか。
アメリカ
アメリカ
嫌だ!!!!
яは鼓膜が破れるのではないかというくらいの勢いで耳に人差し指を刺した。 いや、...その言葉が聞こえなくなるなら、鼓膜なんて無くてもいいだろう。 案の定、その言葉は聞こえなかった。
ソビエト
今米英はどんな顔をしているだろうか。 憐みの目? きっとそんなもんだろう。
ばかばかしい。 破壊した張本人なのに。
そう考えるのは、至極当然の原理である。 яも、他人事だったらきっとそう思った。
ソビエト
何も見えないよりは、全部見えていた方がいい。 そんなわけがない。 少なくとも、今のяは、..... ナチスしか見えていないくらいの盲目が、丁度心地いいんだ。
イギリス
イギリス
顔を上げた時には、アメリカとイギリスはもう居なくなっていた。 яははっとして、すぐに買い物袋を持って家へまた歩き始めた。
イギリス
イギリス