すごく怖かったけど数年前の話だから今はもう気にしてないよ。
健斗
みーさき

美咲
何ー?

健斗
渡したいものがあるんだ

美咲
え!なになに!?

健斗
じゃーん!

美咲
わぁ!綺麗なブレスレット!

健斗
今日記念日だろ?だからさ!

美咲
そうだったね!付き合って3年目!

健斗
え?

美咲
あっ!1年目だったね!笑

美咲
ごめんごめん笑

健斗
まさか元彼と間違ってんのかー?笑笑

美咲
違うよ〜笑

美咲
今日3日じゃん?だから3っていう数字が頭に残っちゃってて

健斗
そんなことか〜美咲は馬鹿だなぁ笑

美咲
馬鹿じゃないもん!

健斗
そうだね笑馬鹿じゃないね〜笑

美咲
もう!絶対馬鹿って思ってるじゃん…

健斗
違うよ笑

健斗
可愛いなぁって

美咲
そんなこと急に言われても…照れるじゃん…

健斗
ごめんごめん笑笑

美咲
仕方ない!許してやろうではないか!

健斗
ありがとうございまーす笑

俺たちはしばらくこんな感じの会話をして眠りについた。
深夜、俺が寝てる時にカメラのパシャッという音が聞こえた。
でもその時はすごく眠かったし、夢かなぁと思ったので
俺は夜のカメラのことを思い出し、美咲に聞いてみることにした。
健斗
美咲、昨日寝てるときカメラの音聞こえなかった?

美咲
え、聞こえなかったよ?

健斗
そっかぁ。俺さぁパシャッって音が聞こえたんだよね…

美咲
怖いね

健斗
あぁ。今考えるとすごく怖い。

美咲
健斗、気をつけてね

健斗
そうするよ。

美咲
んじゃ、帰るね!

健斗
またな!

美咲
ばいばーい!

俺はカメラのことが心配になり、友達にも相談することにした。
健斗
勇太〜

勇太
なんだ?

健斗
実はさぁ怖いことがあって

勇太
またストーカーか?笑笑

健斗
違うよ笑

勇太
じゃあなんだ?

健斗
昨日彼女と2人で寝てたらカメラのパシャッって音が聞こえて、

健斗
すごく怖いなって。

健斗
彼女は聞こえなかったらしいしさぁ…

勇太
普通に怖いな

勇太
てかそれ犯人彼女しかいないだろ笑笑

健斗
そうかもしれないけど違うと思うんだよなぁ。

勇太
なんでだ?

健斗
なんとなくだけど…

勇太
そんなんあてになんねえよ

健斗
そうか…

勇太
またストーカーじゃねえの?

健斗
でも鍵かけてたし入れないと思うが

勇太
ストーカーするレベルなら鍵くらい開けるだろ

健斗
そっか。相談乗ってくれてありがとな。

勇太
いいんだよ。またお前が苦しい思いをするのは嫌だからな

健斗
お前いい奴だな笑

勇太
ありがとな笑

勇太
また何かあったら言えよ!

健斗
あぁ。わかってる

健斗
勇太!

勇太
なんだい

健斗
この前さ、彼女の部屋に遊びに行ったんだけど

健斗
1つ入っちゃだめって言われた部屋があってなんだろうなぁって思ってさ

勇太
汚い部屋なんじゃないのか?笑

健斗
彼女は綺麗好きなんだ。それは無い

勇太
違うかー

勇太
じゃあなんか見られたらまずいものがあるんかな

健斗
だよなぁ

健斗
最近不思議なことばっか。怖い

勇太
なんか彼女少し怖くね?

勇太
俺はなんか心配だし別れた方がいいんじゃないかなって思う

勇太
ストーカーの件もあるしな

健斗
でも…

勇太
まぁお前たちのことだから首は突っ込まないけどさ

勇太
彼女の行動よく見ときなよ

健斗
そうするよ

健斗
勇太ありがとう

勇太
あぁ。気をつけろよ

俺は部屋の件が気になり、美咲がいない時間に家に入り込み、
健斗
くそっ…やっぱり鍵かかってたか…

健斗
どこかに鍵ないかな…

鍵は意外と簡単な本の間に挟まっており無事見つけることが出来た。
健斗
これで開くかな

健斗
ドキドキするなぁ

健斗
美咲には悪いけどなんか気になるし、勇太も言ってた通り少し怖いし…

健斗
開けちゃおう!

健斗
よし。空いたな。

健斗
なんだよこれ…

健斗
どういうことだよ…

健斗
うっ…

美咲
あれれぇ

美咲
見ちゃったんだぁ〜

健斗
美咲っ…

美咲
もう仕方ないなぁ

美咲
閉じ込めたくはなかったんだけど。

健斗
なんでだ!美咲なんでだよぉ……

美咲
私ね健斗のストーカーだったの

健斗
え…?

美咲
街中で初めてあった時目が合ってさ、にこって笑いかけてくれたじゃん

健斗
そんな覚えなんてない!!

美咲
それでね嬉しくて、なんとなく後を追ってみたの。

美咲
そしたらとっても素敵な人で。

健斗
おいっ…美咲…開けてくれ…

美咲
だからこの人と関係が持ちたいなって

美咲
友達じゃつまんないから恋人がいいって考えた時ね

美咲
私すごくブスだったの。

美咲
こんなんじゃダメ

美咲
好きになってもらえないって。

美咲
だから健斗の好きな女性のタイプとか知るために

美咲
ストーカーしたの。

美咲
ストーカーだけじゃないよ。

美咲
健斗の部屋に盗聴器も仕掛けた。

健斗
嘘だろ…嘘って言ってくれよ……

美咲
ふふっ。嘘じゃないよ♪

美咲
でね好みとかわかったからストーカーやめて

美咲
必死にお金貯めたよ。

美咲
頑張ったんだ。健斗のためにね

美咲
そして健斗も振り向いてくれるであろう顔になったら

美咲
喋り方とか仕草変えたりして。

美咲
そしてあらゆる手を使って健斗と知り合いになって

美咲
友達になって

美咲
恋人になった

美咲
あのカメラのことも私だよ!

美咲
盗撮はやめられなくて笑笑

健斗
やめてくれ…それ以上聞きたくないんだ…

美咲
そっかぁ

美咲
じゃあぱぱっと用終わらせちゃうね

美咲
私はね健斗を自分のものにしたいの

健斗
は…?

美咲
ねぇ一生私の側に居てよ…

美咲
ずっと私を愛してよ…

美咲
ねぇねぇ……

健斗
ひいっ…来るなあああああああ

美咲
私のものになってよ…

美咲
ふふっ苦しんだ顔も素敵

美咲
ねぇ健斗

美咲
私たくさん頑張ったと思うんだ

美咲
健斗に好きになってもらうために

美咲
すごくきつかったけどね

美咲
頑張れたよ

美咲
全ては

美咲
そう

美咲
あなたのために
