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了解です❗ 説明、ありがとうございます✨ 今回も、面白かったです
実は19話と20話の内容、私が書きたかった内容全てを書けた訳じゃないんです。(文字数の多すぎとかで書けませんでした。)なので、次の話21話は順番通りの“四季涼雅目線”ではなく、“市川慶一郎目線”で、22話は“仮屋瀬さつき目線”ではなく“椚三波斗目線”で書きます。それからはいつもの順番で書きます!少し順番がズレてしまうんですが、御理解お願いします、
椚三波斗
市川慶一郎
市川君に誘われたインライを終えた。
市川君に誘われるのは珍しいから少し驚いたけど、結構楽しかったなあ。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
俺がそう言った途端、市川君は驚いた表情をした。
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
なんでそんなに動揺してるの…?
まあ、いっか。
椚三波斗
それより、さっきインライに涼雅とさつきが一瞬来てたよな…
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
涼雅に会いたいな…
1人で部屋でゲームでもしてるだろうし、遊びに行こっ
椚三波斗
部屋を出た。
市川慶一郎
後ろから市川君のそんな声が聞こえてきた。
市川慶一郎
振り向くと、後ろから着いてくる市川君の姿が見えた。
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
俺は涼雅の部屋のドアノブを捻った。
部屋の中を覗いた。
俺はその様子を受け入れることが出来なかった。
何度瞬きしても同じだ。
周りの音が、何も聞こえなくなった。
ベッドに、涼雅とさつきの2人が眠っている。
椚三波斗
俺は耐えられなくなって、そのままドアを閉めた。
市川慶一郎
その時、ようやく周りの音が耳に戻ってきた。
市川君は少し心配そうな声でそう言った。
なんだか申し訳ない気持ちになった。
俺、情けないや。
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
これ以上の言葉が出てこなかった。
これ以上喋ったら、泣いてしまいそうな気がしたから。
市川君に背を向け、階段を降りた。
椚三波斗
洗面所のドアを閉め、鏡を見た。
鏡に映ったのは、魂の抜けたような、情けない顔をした俺だった。
洗面台の縁に手を置き、目を閉じた。
涙が出そうだったけど
悲しみや苦しみよりも驚きや衝撃な気持ちの方が大きくて
涙は一滴も出てこなかった。
椚三波斗
1人静かに、湯船に浸かった。
今は何も考えないでいたいけど、
やっぱり思い出してしまう。
涼雅とさつきが…
別に、何もしていないと思うけど…
多分。
でも…
なんで涼雅、一緒に寝ちゃったの?
なんでOKしちゃったの?
俺が“一緒に寝よ?”って誘っても、きっとOKしてくれないよね。
俺だって涼雅と寝たことないのに…
なんでさつきを選んだの…?
俺じゃ、だめだったの…?
いろんなことを考えていたら、いつの間にか風呂から出ていた。
椚三波斗
大きなため息をしながら、部屋のベッドに飛び込んだ。
ため息をしたら幸せが逃げるって言うけど俺は逆に不幸が逃げると思うな。
ため息をしたら、心做しか楽になる気がするし。
椚三波斗
モゾモゾ
布団に潜り、うつむせ状態になった。
やっぱりこの場所と、この体勢が1番落ち着く…
自然とTwitterを開いた。
1番上に出てきたのは涼雅の投稿だった。
その投稿の内容を見てしまった。
大きなため息をしながら、部屋のベッドに飛び込んだ。
ため息をしたら幸せが逃げるって言うけど俺は逆に不幸が逃げると思うな。
ため息をしたら、心做しか楽になる気がするし。
モゾモゾ
布団に潜り、うつむせ状態になった。
やっぱりこの場所と、この体勢が1番落ち着く…
自然とTwitterを開いた。
1番上に出てきたのは涼雅の投稿だった。
なんでよりによって涼雅の投稿なんだよ…
今は、涼雅を見たくないよ。
俺はホーム画面に戻り、今度はインスタを開いた。
椚三波斗
良かった…1番上に出てきたのはきよの投稿だ。
こたとの写真だ。
2人ほんとカップルかってぐらい仲良いよなあ笑
コメントにも“きよこたカップル”なんて書いてあるし笑
あぁ…
いいな。
しばらくスマホを触っていたら
市川慶一郎
椚三波斗
後ろから誰かがのしかかってきた。
この声もしかして…市川君?!
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川君は俺の首元に顔を埋めてきた。
椚三波斗
お酒飲んだ?
いやでも、さっきまで一緒にいたし…
飲んだとしてもこんな感じにはならないか…
え、急にどうしたの…?市川君?
市川慶一郎
俺の動揺した様子とは裏腹に、市川君はなんだか余裕そうだ。
そして、自然と首周りに腕を回してきた。
え?なになに?!
椚三波斗
椚三波斗
俺はあまりに焦ってしまい、市川君をベッドから落としてしまった。
市川慶一郎
市川君はフローリングに座って、ベッドの上に座る俺を見つめてきた。
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君は寂しそうな顔でそう言った。
ハグして忘れることができたら、どんなに楽だろう。
そんなに簡単じゃないんだよ。
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君は泣きそうな顔で、俺に背を向けた。
なんでこんなこと言っちゃったんだろ。
市川君なりの励ましだったのに。
椚三波斗
ドアを開けようとしたその瞬間、俺は市川君を引き止めた。
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川君にあんなことを言って申し訳ないという気持ちももちろんあったけど
市川君といたら、少しは楽になるかなと思った。
涼雅のことを少しは、忘れられると思った。
少しは…
市川慶一郎
椚三波斗
それと、少しだけ、市川君のことを可愛いと思ってしまう自分がいた。
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
日本語可笑しいって分かってる。
だけど、この気持ちを言葉で表すことは、難しい。
市川慶一郎
市川慶一郎
市川君がそう言った。
その横顔が少し悲しそうに見えたのは気のせいかな。
しばらくすると、市川君は急に静かになった。
市川慶一郎
かと思ったら、俺の方に倒れてきた。
椚三波斗
椚三波斗
流れる前髪の間から見える顔をそーっと覗いた。
寝てる?
こんな急に寝ちゃうんだ!
椚三波斗
なんだか可笑しくなって、くすくすと笑ってしまった。
こんなとこで寝たら風邪ひくよ。
俺は市川君を手で支えたまま、体勢を変えて、ベッドに寝かせた。
そして掛け布団を掛けた。
この間のお返し…みたいな感じかな。
おやすみ。
どこで寝ようかと少し悩んだ結果、きよからヨギボーを借りることにした。
理由も聞かずに快く渡してくれた。
ヨギボーで寝るのも悪くないかもな。
俺はそのまま寝転び、目を閉じた。
椚三波斗
アラームをセットしている訳じゃないのに、自然と目が覚めた。
目を開け、1番最初に飛び込んできたのは…
椚三波斗
市川君が俺の目の前で眠っていた。
本当に近い距離だ…
市川慶一郎
俺の大声が聞こえたのか、市川君は眉を顰めた。
もしかして、眠ってる間にここまで転がってきたのかな?
だとしたら相当寝相悪い…
けど、市川君なら有り得るか。
椚三波斗
これ…
俺が市川君に掛けた掛け布団だ。
昨日は何も羽織らずに寝たのに、なんであるんだ?
知らないうちに、掛け布団がかけられていた。
もしかして市川君が…?
市川君の方を向いた。
あ、とりあえず起こそう!
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
あ、起きた!
市川君はいつもの4分の1くらいの目の細さで俺の方を見た。
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
市川君はものすんごい時差で驚いていた。
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
じゃあこの掛け布団、やっぱり市川君が…
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
まだ寝ぼけてるのかな?
俺の質問も理解してないみたい。
市川君はあくびをしながら立ち上がりおじいちゃんみたいなゆっくりとしたスピードで部屋を出た。
椚三波斗
俺もその後ろからついて行った。
椚三波斗
寝起きの為、ぼーっとして階段を降りていたら、スリッパが引っかかって滑りそうになった。
市川慶一郎
その時、市川君がすぐに後ろを向いて、俺の腕を持って支えてくれた。
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
市川慶一郎
市川君の支えが無かったら、このまま真っ逆さまに落ちていっただろう。
良かった…市川君が助けてくれて。
2人で洗面所に入った。
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
2人で少し話しながら顔を洗っていると、洗面所にさつきと涼雅が入ってきた。
市川慶一郎
四季涼雅
椚三波斗
市川慶一郎
タオルで顔を拭きながら挨拶を交わした。
ああ、昨日同じベッドで寝てた2人だ
2人で一緒に来ないでよ…
四季涼雅
市川慶一郎
市川慶一郎
仮屋瀬さつき
四季涼雅
ちょ、市川君!!
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
椚三波斗
椚三波斗
あれ…俺なんでこんな必死になって説明してるんだろ。
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
市川君、なんでそんなに一緒に寝たことにこだわるの??
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
仮屋瀬さつき
四季涼雅
と言って、2人は目を合わせた。
別に2人みたいに同じベッドで寝たわけじゃないもん…
市川慶一郎
市川慶一郎
え?
椚三波斗
俺は市川君の腕を引っ張って、涼雅とさつきに背を向けた。
そして2人に聞こえないくらいの声量でこう話した。
椚三波斗
市川慶一郎
椚三波斗
その質問何回目だよ。
俺のこと幸せにしたいんだったらこれ以上傷つけないでよ。
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
市川慶一郎
市川慶一郎
市川慶一郎
椚三波斗
まるで、俺の心を読んでいるような目を向けた。
市川君、何考えてるの?