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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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どうも、くらげです

こちらはirxs様の
nmmn作品となります

コメント欄では
検索避け(例:赤、青)の方
よろしくお願いします

 

今回のCPは赤青です

学パロになります

何気に書くの初めなCPですね…

解釈違いでしたらすみません!

それではどうぞ

 

りうらside

俺はりうら

普通の高校生だ

目立ちたくないので 前髪は目にかかるほど伸ばし、 瓶底眼鏡を掛けている

当たり前だがシャツのボタンも 第一ボタンまで閉め、 ネクタイもキッチリ締めている

先生

〜〜〜〜〜〜であり、、、

りうら

(早く終わらないかな…)

今日もつまらない授業が 早く終わることを願う

これが終われば昼休みになる

さっきからお腹が空いて 仕方がないのだ

キーンコーンカーンコーン

先生

今日はここまで、
しっかり復習しておくように

やっと授業が終わった

一気に肩の力が抜ける

りうら

はぁ〜…

体を伸ばすとポキポキと 関節が音を立てる

長時間同じ姿勢だったからだろう

教科書類を机に突っ込み、 鞄から弁当と水筒を取り出す

りうら

トコトコ

そして俺はいつもの場所へ向かった

 

ここは旧校舎の校舎裏

旧校舎にはほとんど 人が来ないし、 特に校舎裏なんて 余程の物好き以外来ない

りうら

いただきます

りうら

モグモグ

誰にも邪魔されずに ゆっくり食事できる

この時間が学校生活の中で 一番の幸せだ

りうら

うま…

今日も母が作ってくれた 弁当を頬張る

愛情がこもっていて安心する味だ

ダッダッダッ

りうら

⁉︎

突然誰かが走っている音が聞こえた

しかもどんどん近づいてきている気がする

いふ

ここまで来れば
大丈夫やろ、、、

いふ

はぁ…はぁ…

いきなり走ってきた青髪の人は 壁に手をつきながら息を切らしている

どうやらこの人が さっきの足音の元凶らしい

いふ

あれ、先客おったん…?

いふ

ごめんな?
ちょっと邪魔するで

りうら

べ、別に構いませんけど…

至福の時間を 邪魔されるのは不服だが、 困っていそうなので 追い返すことはできない

そもそもそんな勇気は到底ない

いふ

俺は二年のいふや

いふ

君は?

りうら

一年のりうらです…

隣に座ってきた彼は どうやら先輩らしい

俺は部活にも入っていないので 先輩とまともに話す機会なんて ないため緊張する

いふ

いつもここで
弁当食べとんの?

りうら

はい、
落ち着くので、、、

いふ

確かにご飯は
ゆっくり食べたいよな〜

メロンパンを頬張る先輩は チャラそうな見た目だが 意外と優しい

何より先輩だからと言って 威張ったりせず 対等に接してくれている

不思議な感覚だ

りうら

先輩はどうしてここに…?

いふ

あぁ、一緒に飯食おうって
女子に囲まれて面倒やから
逃げてきたんや

りうら

そ、そんなこと
現実であるんですか⁉︎

いふ

それがあるんよなぁ…

もしかしなくても 先輩はとてもモテる様だ

確かにさっきまで緊張して 顔をしっかり見れていなかったが かなりのイケメンだ

パッチリとした目にスッと通った鼻筋

おまけに高身長でスタイル抜群

こんな地味な俺にも 優しく接してくれる

そりゃあモテて当然だ

いふ

昼はゆっくり
食いたいんよなぁ

りうら

なら俺も退いたほうが
いいですか…?

いふ

別にりうらくんはええよ

いふ

むしろ一人食べるんは
寂しいからここにおってくれん?

りうら

わ、わかりました

一人が良かったはずなのに 気がついたら俺は承諾していた

先輩ともっと話していたいと思った

こんな感覚初めてだった

 

あれから二人で昼休みを 過ごすことが日常となった

すっかり打ち解けて 今ではタメ口だ

お互いのこともあだ名と 呼び捨てで呼ぶようになった

ねぇ、どういうことなの?

どこで食べようと俺の自由やん?

そういうこと言ってるんじゃなくてッ!!

りうら

まろの声…?

なんだか嫌な予感がした

いつもまろとご飯を 食べている場所から聞こえた 複数の女子の怒る声と 困っていそうなまろの声

りうら

タッタッタッタッ

りうら

はぁ…はぁ…

気がついたら俺は 走り出していた

息を整えながら 柱の影に隠れて 様子をうかがう

女子の先輩1

いつも私たちのことを
はぐらかしてると
思ったら…

女子の先輩2

まさかこんな人が
滅多に来ない様な
場所にいるなんて!

いふ

そ、それは…

まろは女子二人に詰め寄られて 困っていそうだ

リボンの色を見るに まろと同学年のようだ

女子の先輩1

もしかして逢引きでも
してるんじゃ…⁉︎

女子の先輩2

そんなの酷いわッ!

あ、逢引きって…()

とっくに絶滅した 言葉かと思っていた

女子の先輩1

毎日誰と会ってるの⁉︎

いふ

…ッ

先輩に怒鳴られるように 言われても何も答えないまろ

唇を噛み締めて悔しそうだ

きっと俺のことを 庇ってくれているんだろう

俺が巻き込まれないように…

りうら

ザッ…

なんだか許せなかった

自分だけ犠牲になろうとするまろも 何もできない自分に対しても

女子の先輩2

だ、誰!?

いふ

り、うら…?

りうら

いつもまろとご飯
食べてるのは俺ですよ

まろを庇う様に間に入る

女子の先輩2

いふくんがこんな
地味な奴とご飯食べる
わけなくない?w

女子の先輩1

あはっ確かにw

クスクスと俺を 嘲笑う先輩たち

何も言い返す言葉が 見つからない

いふ

別に俺のことは
何言っても構わん

いふ

やけどりうらのこと
悪く言うんはちゃうやろ!!

りうら

まろ…

まろが俺のために怒っている

こんなに怒っているところを 見るのは初めてだ

女子の先輩1

な、何よっ!

女子の先輩2

大体そいつの何が良いわけ!?

いふ

りうらは優しいし、
一緒におって楽しいし、

いふ

何よりお前らみたいに
身勝手やないからなw

女子の先輩2

なっ‼︎

いふ

正直迷惑なんよ

いふ

俺は俺の好きなように
過ごしたいんや

いふ

お前らに指図される
筋合いないねん

女子の先輩1

酷い…ッ

女子の先輩2

最低ッ!!

先輩たち

タッタッタッタッ

先輩たちはまろに論破され 走っていった

一瞬で起きた怒涛の展開に 頭が追いつかない

りうら

まろ、大丈夫…?

いふ

おん、

いふ

まぁ教室は居づらくなったなw

りうら

それやばくない…?

いふ

なんとかなるやろ!w

まろは笑って言うが 結構大問題な気がする

一部の女子の反感を 買ったと言うことは クラス全員が敵になった様なものだ

戻っていった先輩たちが まろが一方的に酷いことを言ったと 仕立て上げるかもしれない

そうでなくてもあっという間に 噂が回って気まずくなるだろう

りうら

ごめん、
りうらのせいで…

いふ

別にりうらのせい
やないで?

りうら

でも、、、

いふ

俺はりうらと一緒に
おりたくておるの!

いふ

アイツらと飯食うなんて
飯が不味なるわ!w

りうら

それは言い過ぎでしょw

いふ

物の例えやってw

りうら

あははw

偶然出会っただけの俺を それだけ特別に思って くれていることに嬉しくなる

最初はなんの接点も無かった俺たちが 今では毎日一緒にいる仲になっている

まるで奇跡のようだ

いふ

ほら、はよ飯食お?

りうら

うん!

俺たちはまたいつものように 昼食を食べ始めた────

 

 

 

あれから午後の授業も終わり、 今は放課後だ

特に部活にも入っていない俺は いつも通り帰路に着こうとしていた

りうら

トコトコ

女子の先輩1

ねぇ、ちょっとアンタ

りうら

えっ、な、なんですか…?

いきなり声をかけられて 吃ってしまう

顔を上げるとそこには 昼の先輩たちがいた

女子の先輩2

もう金輪際いふくんに
近づくのやめてくんない?

りうら

そんなこと言われても…

理不尽がすぎる

強く言われた腹いせか知らないが 当たられても困るだけだ

いふ

お前ら何しとるん?

りうら

まろ、、、!

いふ

まだ懲りてへんかったん?

女子の先輩1

だってこいつのせいでしょ!?

女子の先輩2

なんで私たちが悪者扱い
されないといけないのよ!

いふ

そんなんお前らの信用が
ないだけやろw

どうやら先輩たちの話を 誰も信じず、みんな まろの肩を持ったようだ

そんなのりうらに 言われたところで、だ

女子の先輩1

ぐぬぬ…

女子の先輩2

ていうか前髪と眼鏡で
顔が見えないなんて、
何かあるんじゃないの?

女子の先輩1

確かに!

女子の先輩1

めちゃくちゃブス
だったりしてw

女子の先輩2

うわ、有り得る〜!w

いふ

…💢

まろがわかりやすくブチギレている

確かにこれだけ顔が見えないと そう思われても不思議じゃない

女子の先輩1

アンタの化けの皮
剥いでやるわ!

りうら

あ、ちょっ…!

先輩に眼鏡を奪われ、 前髪を上げられてしまった

周りがざわつく

女子の先輩2

え、イケメン…?

女子の先輩1

う、嘘、、、

りうら

はぁ、だから嫌だったのに…

こうなるから嫌だったんだ

高校は目立たずに平穏な生活を 送りたかったのに、、、

りうら

さっきから黙って聞いてれば
散々言ってくれましたけど…

りうら

俺より貴女たちの方が
心がブスなんじゃないですか?

女子の先輩1

なっ…!

いふ

確かになw

女子の先輩2

もう良いわ、行きましょ!

女子の先輩1

そうね!ふんっ!

先輩たち

スタスタ

先輩たちは反論もせずに 去っていった

どちらかと言うとできなかったが 正しいかもしれない

いふ

かっこよかったで?りうら

りうら

そう…?

褒められるとなんだか照れくさい

りうら

まろも庇ってくれて
ありがとね

りうら

お陰で助かったよ

いふ

それなら良かったわ!

二人で笑顔を浮かべ合う

やっと平和な時間が訪れた

いふ

あ、そうや

りうら

どうしたの?

いふ

一緒に帰らん?

りうら

いいけど…

いふ

よっしゃ!

ガッツポーズをするまろ

かわいいな、なんて思う

表情がコロコロ変わるから ずっと見ていられる

いふ

ほらはよ帰ろ〜!

りうら

ちょ、待ってよ〜!

りうら

タッタッタッタッ

いふ

今日は散々やったな…

りうら

ね、

本当に色々なことが あった1日だった

とても疲れたが 最後にしっかり言い返せたから 気持ちはスッキリしている

いふ

ふとした疑問やねんけどさ、
なんで顔隠しとったん?

りうら

あー…

疑問に思うのも当然だろう

言いづらいがこの際 答えた方がいいだろう

いふ

別に答えたくなかったら
ええんやけどさ…

りうら

実は中学の時に
めちゃくちゃモテてて…

りうら

それが原因で嫌がらせに
遭ったりしてたんだよね

りうら

だから隠してたんだよね

いふ

そうなんか、、、

いふ

それは辛かったな…

あの頃は本当に大変だった

陰湿な嫌がらせのせいで 学校に行くのが苦痛だった

いふ

でも大勢に顔見られて
もうたけどええんか…?

りうら

うーん、まぁ…

確かによく考えたら よくないかもしれない

でもそれをどうにか できる作戦を思いついた

これならきっと なんとかなるだろう

りうら

じゃあ明日の昼休み、
りうらの教室まで
来てくれない?

いふ

別に構わんけど…

いふ

なんで?

りうら

まぁまぁ

りうら

明日になればわかるよ

いふ

…?

りうら

ふふっ♪

 

 

 

いふside

今は昼休み

昨日りうらに言われた通り りうらの教室へと向かっとる

今日は案の定学校中が りうらの話題で持ちきりやった

密かにりうらに恋心を抱いとる 俺としては困った事態や

りうらの良さを知っとるんは 今まで俺一人やったのに、 今回の出来事で他の奴らに 知れ渡ってしまった

早くしなければ取られてしまう

やけど告白する勇気もないのが現状や

もし断られて親友では おられへんくなってしまったら…?

それだけは絶対に避けたい

りうら

まろ〜!ブンブン

そんなことを考えているうちに りうらの教室の前についてしまった

手を大きく振って 俺に笑顔を向けている

いふ

りうら、言われた通り来たけど…

りうら

わざわざごめんね!

声色がいつもより明るいりうら

見た目も昨日までとは全く違う

眼鏡はかけてへんくて前髪は ピンで止めてポンパにしとる

ネクタイも緩めでシャツも 第二ボタンまで空いとる

いふ

雰囲気変わったな…

りうら

もうバレたしいいかな〜って
思ってさ

いふ

なるほどな

確かに目立たへん為の 見た目やったんやから もうする必要はない

イケメンオーラに溢れとって 変な感じや

りうら

なんでわざわざここに
呼び出したと思う?

いふ

さぁ…?

全くと言っていいほど 見当がつかへん

りうら

まろのことが好きです

りうら

俺と付き合ってください!

いふ

へっ…?

予想外の言葉に 空いた口が塞がらない

好き…?

りうらが俺のことを…?

いふ

ホンマに…?

りうら

本当だよ

りうら

まろの優しいところも
かっこいいところも
可愛ところも全部大好き

りうら

まろは、俺のことどう思ってる?

いふ

俺もりうらのことが好き…

いふ

こちらこそよろしく
お願いします…!///

やっと言えたこの気持ち

気がついたらりうらに 特別な感情を抱いとった

まさか叶うなんて 思ってもみんかった

両思いなんて夢見たいや

りうら

よかった…!ガバッ

いふ

うぉ⁉︎

りうらに思いっきり抱きつかれる

りうら

断られたらどうしようって
思った…

りうらの体温を感じる

付き合えたことを実感して 体が熱くなる

周りからは祝福の歓声が沸いとる

いふ

というかなんでこんな人が
おるなかで告白したん?

りうら

こうしたら牽制
できるかなーって…

りうら

ほら、まろモテるでしょ?

いふ

ま、まぁ…

いふ

でも断られたらどうする
つもりやったん?

りうら

そしたら好きにさせるまでだよ

いふ

恐ろしいなw

りうら

そうかな?

とぼけた顔をしとるけど、 多分これは確信犯や

俺はずっとりうらには敵わなそうや

それもそれで悪くないかもしれへん

いふ

ギュッ

りうらの手をそっと握る

りうら

ふふっ、かわいいね?

いふ

か、可愛くないし!///

りうら

照れてるのもかわいい…

いふ

うぅ…///

俺は恥ずかしくなって 顔を伏せた───

この作品はいかがでしたか?

520

コメント

4

ユーザー

最高です♡⁠(⁠>⁠ ⁠ਊ⁠ ⁠<⁠)⁠♡ 赤青いいですねぇ、、 学パロなのが更にいい!

ユーザー

わぁあああ!!!赤青やぁ😇😇😇 イケメン同士の恋愛はもう最高なの👍🏻💗 心が綺麗ってこういう方達のこというんですね ほのぼのもやっぱええなぁ…😊 神作ありがとう🫵🏻💗

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