でも、俺が守ったことによって、
また死ぬタイミングが来る
そんな彼は、もしや直ぐに
死んでしまうんじゃないかと
不安を掻き立てられていた
I
……ないこ、

I
大丈夫かな…

h
……きっと疲れちゃってる
だけだよ

I
そうだといいんやけど…

魔王
ひょっとしたら死ぬのかもな!

不謹慎やなぁ?!/だなぁ!!

魔王
………

I
………

h
………

魔王
……ほとけ、貴様我に
反応したな?

h
ッー……

I
……ほとけ?

h
……

魔王
無視するんだったら今すぐ
ないこを殺すぞ?

h
あ"ーもう分かった!!
見えてる!!これで十分?!

I
はぁ?!?!

魔王
ふむ…いつから見えていた?

I
何でお前そんな楽しそうなん?!

h
……いふ君の体から出てきた時

I
え…でもお前…

✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩
h
ん…?なんかあった?

✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩*⋆°ෆ*⋆°ஐ*⋆°✩
I
って言ってたよなぁ?!

h
あれは!いふ君が驚いた
顔してたから!

h
煙のせいで直ぐに状況を
把握出来なかったの!!

I
あぁ…なるほど…

魔王
にしても、貴様凄いな

h
は?何であんたに褒められんの?

I
(何でそんな喧嘩腰…??)

魔王
我が見えるのは、我が宿って
いた体か、相当強い魔力の
持ち主でなければ見えないのに

h
こう見えて僕はししょーの
後継ぎ候補にいたんですけど!

h
けっこー強い魔法使いなの!

I
……(あ、そうだった)

h
忘れんな?!

h
まぁ…それで何となく
いろんな事を把握して
たんだよね…

I
……あ!そういえば…

こいつ、魔王が言ったことを
そのまま言うように提案して
きたことあったな…
I
………まて、何処まで把握してる?

h
取り敢えずいふ君がこの
世界じゃない別の所から
来た人だってとこまでは

h
あと、いふ君とか、ない
ちゃんが死んじゃう運命
にあるってことも

I
殆どやんけ……

h
異世界転生者とかおもろ

I
なにがや

h
ねね、どうやって死んだの?!

I
目をキラキラさせて聞くな
そんな物騒なこと

h
殺されたの?!自殺?!

魔王
ダメだ、楽しんでるな

I
えぇ…

I
じ、人身事故…電車に…
引かれました…

h
……つまんな

I
人の死に方をつまんなって言うな

h
異世界転生するくらいだ
からもっと悲惨な死に方
だと思ってた…

I
人身事故舐めんな??

な
ん"…いむ?うるさい…

h
あ、ないちゃんっ!

な
うるさいなぁ…耳に響く…

h
酷?!

I
ないこ、おはよ

な
あ、まろ………ッッ

I
……?

俺の顔を見た途端、ないこの目に
涙が溜まっていった
I
な、ないこ…?

な
ま、まろぉぉぉぉお!!!

I
へ、ほんまにどうした?!

な
うぅ"……まろが死ぬ夢みた…

I
あー、それは怖かったな…(ヨシヨシ

な
えへ…今日は幸せな夢が
見れそうです…

I
アホか

な
最近ね…?なんか変な夢
見るんだよね…

h
変な夢?

な
そう

な
見たことない街にいて…

な
そこに、まろ…皆いるの

な
リコさんも

I
へぇ…

な
まろが…あれなんだろ、
スーツ…だっけ

な
夢の中のまろが言ってた

I
………スーツ…?

な
うん

な
スーツ着てた

な
それでね、まろが仕事に
行こうとしてたら…

I
仕事…

な
電車に…引かれて…

h
デンシャニヒカレル??

I
……それで?

な
そこで夢終わった…

な
多分まろは死んだんだろうな…

I
おい、もう少し希望持てや

な
最近その世界の夢ばっか

な
なんなら、そこで日常を
過ごしてるんだよね

I
……そっ、か

I
……その場所、何て名前だった…?

な
え…?えっとぉ…

な
”ニホン”…だったかな…

I
(はい、確定演出((

I
(この人俺の前世の場所いるわ)

な
あのね、夢だからなんでも
出来るんだよ?

な
平和なとこだったから、
殺し合いもなくて…

な
処刑人なんて仕事は勿論ない

な
あ、でも…

h
でも?

な
仕事に疲れた人の目は
ちょっと怖かった…((

な
あの世界、子供が自分の
手首切ったりしてんの…

h
なにそれ、怖

I
そういう場所だよ日本は((

h
……ねぇ、ないちゃんが
言ってたとこって…

魔王
あぁ、確実にいふの生き
てた場所だろう

h
……夢の中、か…

h
……僕、いいこと思い
ついちゃったかも♪

I
いいこと?

h
そっ!

h
ないちゃんを…守る方法

h
この方法が成功したら、いふ君、

I
ん?

h
みんなに、転生してきた
こと言って欲しいんだ

I
え…それ、信じてくれなんて…

h
するんじゃないかな?

h
魔法使い達はその存在
知ってるし、本にもそれは
記されてるからね

h
だから…お願い

h
もう当分死に困ることは
ない方法が、僕ならできる

I
………分かった

I
で、方法は?

h
うーん…言ったら否定され
そうだし、明日説明するよっ!

I
え、否定するような内容なん??

h
だいじょーぶ!安全は保証するよ!

I
そ、

I
そういう問題じゃねぇぇー!!!
