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今日から登校する白塀高校は偏差値四十六の共学校だ。
春樹は二年四組の下駄箱で事前に教えられた番号を探して上履きに履き替えて職員室へ行き、
職員室で担任教師と合流して教室へと向かった。
ガラガラガラと音に反応したのか慌てて姿勢を正す生徒も数人いた。
春樹が教室に入るとヒソヒソと話し声も聞こえ出したが、春樹は三度目の転校で慣れていた。
担任教師
渡辺春樹
担任教師
・・・リクダの席に・・・。
先生が放った「リクダ」という言葉に教室中が騒めき、ほとんどの人が俯いだ。
渡辺春樹
担任教師
渡辺春樹
先程先生の指示した席へ向かうと前に男子、後ろには女子がいた。
謎の気不味い空気の中、救いの様にホームルームの終わりを告げるチャイムが鳴る。
そしていろんなクラスメイト達が集まり会話に花を咲かせる。
伏せて時間を潰すか・・・。
高校は小学校の様にクラスメイト達が転校生に群がることは少ない、おそらく群がれてもすぐ離れていくから放っておいてくれて感謝だ。
石原冬美
名前を呼ばれていることに気付き後ろに振り返ると女子がこちらを心配そうに見てきていた。
渡辺春樹
石原冬美
渡辺春樹
その女子はよく見るととても顔立ちが良く、まるでアニメから出てきたヒロインのようだった。
石原冬美
渡辺春樹
石原冬美
その子は顔を真っ赤にして教室を出て行った。
吉田千秋
次に話しかけて来たのは前の席の男子だった。この人も顔立ちが良く、まるで王子様の様な顔だった。
王子とヒロインに挟まれて・・・またまた面倒な席になっちまったな。
渡辺春樹
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
渡辺春樹
あまり興味はないが何となく聞いてしまった。