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春樹は自分自身も関わることがないだろうと思っていた人種と予想以上に連んでいた。
いかにも愛想のないフツメンの横には絵本から飛び出した王子様の様な容姿のモテ男、そしてその友達二人に取り囲まれ、おそらく側から見たらパシリだろう。
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
・・・多分この人達は俺のことを友達とは思っていないんだろうな。
少なからず友達と呼べる人からは名前をちゃんと呼んでもらえた、今日だってゲーセンに誘って来たのは俺に金を借りるためだ。
吉田千秋
まぁあんたには損は無いだろうね、金はほとんど俺が出す・・・稼げた時はそのまんまの金額が返ってくるが、その逆の場合は一円も返ってはこない。
吉田千秋
渡辺春樹
吉田千秋
俺を囲っていた三人が急に表情を変えた。
吉田千秋
こいつらの本性はクズだ、こんな事になるなら初めて誘って来た時に断れば良かった。
放課後にゲーセンに集まる約束をして一時解散した。
また、貯金を崩さなきゃな・・・。
春樹は少しでも時間稼ぎなればと無意味にゆっくり歩いて帰っていた。
石原冬美
渡辺春樹
急に曲がり角から飛び出した来た女に驚いた春樹は近くの電柱にぶつかってしまった。
石原冬美
渡辺春樹
石原冬美
渡辺春樹
服を叩いて汚れを落として女子の前を通り過ぎて行こうとした途端にその女子は前に出てきた。
石原冬美
そして次に前から自転車が凄いスピードで走って来て、女子に接触しそうになった瞬間春樹は女子を引っ張って間一髪事故にならず済んだ。
渡辺春樹
つい衝動的に女子に怒鳴ってしまい泣き出してしまった。
渡辺春樹
その子は顔を横に振り、春樹の手を握って来た。
石原冬美
ギュウッ・・・
女子の顔を見た瞬間春樹の胸が一気に締め付けられた気がした。