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…夏目と友達になってから三日目。

私の高校生活は、急に楽しくなり始めた。

夏目 貴志

桜!

狐地 桜

なぁにー?

夏目 貴志

良ければ今日、俺の家来ないか?

狐地 桜

え、ええ…?!

家、家…?

そんな事ある?やっぱりなんか、ちょっとこわい……

夏目 貴志

あ、無理なら全然…

狐地 桜

い、いや!全然!…逆に、行っていいの?

夏目 貴志

あぁ。俺が来て欲しいんだ

狐地 桜

そ、っか。じゃあ、行かせてもらおっかな

夏目 貴志

良かった。ありがとう

知り合って三日目で家で遊ぶって、普通なのかなぁ……

六限を終わったことを示すチャイムが鳴り響く。

狐地 桜

疲れた…

夏目 貴志

桜、行こう

狐地 桜

行こ行こ

藤原 塔子

おかえりなさい貴志く…って、あら?

藤原 塔子

貴女は…

狐地 桜

あ、どうも。狐地桜という者です

狐地 桜

夏目くんと友達で…

藤原 塔子

貴志くんのお友達なのね!

藤原 塔子

さぁさ、上がりなさい!

狐地 桜

ありがとうございます…!

狐地 桜

…お邪魔します

夏目 貴志

はは、そんな固くならなくていいよ

狐地 桜

う、うん…

男の子の家に上がるの初めてだ。

緊張すんなって方が無理じゃない…?

ニャンコ先生

た〜だいま〜〜

夏目 貴志

うわっ!

ニャンコ先生

うぉっ!

狐地 桜

えっ?!

狐地 桜

ね、ねこが、猫がしゃ、喋…??!!

ニャンコ先生

お…おい夏目!誰だこの小娘は!

夏目 貴志

先生…!飲みいってたんじゃ無かったのか?!

ニャンコ先生

…む?

ニャンコ先生

…おい小娘

狐地 桜

え、えと、まず貴方…は?

ニャンコ先生

…ニャンコ先生と呼べ

狐地 桜

あ…はい…

狐地 桜

名前、は…桜と言います

ニャンコ先生

苗字は何だ

狐地 桜

狐地、です

ニャンコ先生

狐地…狐地…

ニャンコ先生

む!やはり狐地一族の小娘か!

狐地 桜

あの、桜です…

ニャンコ先生

…いやでも名前は違うぞ?

夏目 貴志

…先生。話についていけないから詳しく説明をしてもらってもいいか

ニャンコ先生

む、そうだな。この小娘もなんの事か分からん!という顔をしているしな

狐地 桜

だからさく…もういいです

ニャンコ先生

この小娘が血を継いでいる狐地という一族はな

ニャンコ先生

江戸時代から妖怪と和解や契約をしていたんだ

ニャンコ先生

…おい、母親の名前は分かるか

狐地 桜

え、あ…っと…

狐地 桜

…あ!

狐地 桜

望( ノゾミ )です。狐地望

ニャンコ先生

望…知らぬ名だな

ニャンコ先生

祖母の名前は分かるか?

夏目 貴志

おい先生、そんなに人の家族を勘ぐるようなことは…

狐地 桜

夏目。いいの

狐地 桜

私、気になる

夏目 貴志

…そうか

狐地 桜

祖母の名前…でしたよね

狐地 桜

鈴( スズ )です。狐地鈴

ニャンコ先生

鈴…やはり鈴の孫か

狐地 桜

あの、狐地一族って…?

ニャンコ先生

む、それについても説明しなければな

ニャンコ先生

夏目も聞いておけ。後々役に立つかもしれないぞ

夏目 貴志

うん

ニャンコ先生

狐地一族。江戸時代から妖怪と和解や契約を生業としていた妖怪家業の一族だ

ニャンコ先生

的場と敵対している一族でもある。

ニャンコ先生

…そこから数千年

ニャンコ先生

1967年。狐地の血は途切れた

狐地 桜

でも、私の苗字は現に狐地で…

ニャンコ先生

まぁ最後まで聞け

ニャンコ先生

そこで、だ

ニャンコ先生

的場の女と狐地の男の、禁断の恋が始まったのだ

夏目 貴志

でも、血は途切れたんだろう?

ニャンコ先生

一人。一人だけ居たんだ

ニャンコ先生

狐地と縁を切った男が一人だけ

ニャンコ先生

その男とその女の間に、子供が産まれた

ニャンコ先生

その子供こそが……

狐地 桜

…鈴お祖母様

ニャンコ先生

的場恭子( ヤスコ )と
狐地宏( ヒロ )

ニャンコ先生

その二人の子供こそが、狐地鈴。

ニャンコ先生

的場と狐地の血を引く天才だ。

ニャンコ先生

…よく、レイコと話していた

夏目 貴志

ッ、レイコさんと…

ニャンコ先生

そして、その鈴の娘が狐地望…だが

ニャンコ先生

…だが、

ニャンコ先生

そいつは鈴の血を引かず、普通の人間になってしまった

狐地 桜

…だから、

ニャンコ先生

だから妖も視えぬ。普通の人間なのだ

ニャンコ先生

鈴の婚約相手が普通の人間だったのだろう?

ニャンコ先生

その血を強く引き過ぎたのだろう

ニャンコ先生

…と。大体こういう事だろうな

狐地 桜

…ありがとうございます。よく分かりました

ニャンコ先生

うむ。おまえは的場と違うからな。困った事があれば聞け

狐地 桜

はい!

夏目 貴志

…あ、もうこんな時間だな…帰れるか?

狐地 桜

うん。心配ありがとう

狐地 桜

じゃあね!

どこか心が軽やかになった気がして、 私は柄にもなくスキップをして帰った。

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