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ｺﾂ…ｺﾂ…ｺﾂ…ｺﾂ…
冷たい空気の中、廊下を渡る足音が 響き渡る
静寂だけが物を言う早朝でただ1人
目的もなくふらつく幹部が居た
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今日は特に任務も無いし、… 書類仕事がメインか…
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軽い足取りで食堂へ向かうと
ちょうど調理中の書記長に出くわした
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大体早朝に起きとるのはrbrか俺、もしくは徹夜明けのtn
emさんは徹夜しても大体最後には 机に突っ伏して寝とるし
大先生は…あの"戦争"以来、朝 起きるのが辛そうやし
shoなんてもってのほか、アイツは 徹夜できへんから朝食ギリギリまで ぐっすり眠っとる
まぁ例外としたら任務で徹夜して 苛つきながら帰ってきたzmが コーヒーに入れるようにおいてある スティックシュガーを 無心で食いに来ることくらいか？
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※醤油事件とは knがスープを味見した時 「ちゃうな…」となって勝手に 醤油を入れまくり最終的には 激マズスープとなった事件 (emさんは普通に食ってたけど 健康上zmにクッソ止められてた)
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時間が立つとrbrやzm、emなど 幹部が次々と食堂に来る
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その一声を復唱し、皆朝食を取り始める
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部屋に帰って、椅子に腰を掛ける
食堂にいた時と違って凄く静かだ
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心が沈むような感覚
まだ朝なのに、部屋はとても暗く感じた
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昔みたいに、無味無臭の物を食べる 生活よりは断然いいのだろう
だけど
こうも薄いと不満も募る
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あの戦争が終戦した直後
味を感じることができなかった
sn神の診断結果によると ストレス性の味覚障害だった
だけどアイツ等には言わなかった
言う必要がなかった
精神が弱りきっている今 余計に不安を与えるのは火に油を注ぐ のと同じ事だと分かっていたから
…今も、少ししか感じられない
美味しくない
…身体的にも精神的にも疲れてないはずやのに…
なのに、なんで…
なんにもやる気が起きへんねんやろ
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気分転換に喫煙所に行くと
そこには青色の彼がいた
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煙草休憩…のはずだったが
その肝心の煙草を自室に忘れてきてしまったようだ
ここから自室まではまぁまぁ距離がある
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目の前に立って会話を繰り広げていると、彼は自分の口に煙草を咥えさせる
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そう言って喫煙所のベンチに座っている 彼を包み込むように
片手を首に回しハグをする
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吸えたら何でもよかった ただニコチンが濃ければ濃いほど 満たされるから
でも、…少しだけ感じた スッと抜けるような甘さは
言葉じゃ言い表せないくらい に満たしてくれたような気がした
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