アオハル・バッジ

元々、etoさんはクラスの中でも

明るくて、グループの中にいるような人間だった

その笑顔は太陽のように眩しくて、

クラスを照らすようだった

だけど小学校4年生になって、しばらくした時…

クラスのマドンナでもある女の子の誕生日に女の子全員で遊ぶ予定があったのだが、

etoさんの祖父が亡くなってしまい、葬式に行かなくてはならなくなった

その行為が、誕生日を忘れたという誤解に繋がり

etoさんはグループから外されてしまった

それから、いじめを受けるようになり

etoさんの心はズタボロになっていった

クラスのマドンナの女の子は男子からも人気があったから、男子もいじめに加わっていった

そんな中俺はetoさんと仲良くしてたんだけど…

誰よりもいじめを近くで見てきたから、俺はいじめられるのが怖かった

だから…

最低だよな

俺みたいな人間は、いなくなった方がマシだ

それから、etoさんは不登校になってしまった

中学校になってから、また学校に来だしたけど

いじめられるかもしれないからグループにもはいらないし

グループはうるさいから、うるさい物も嫌いになってしまった

そして、何より

友情を信じなくなったんだ

俺が、あんなことしなかったら今のetoさんは明るかったかもしれない

それから、俺は、絶対いつかいじめをなくしてやるって思ったんだ

「取り戻すから！」