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もちくさ
86
孤依葉🍀
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キィィ…
福島
岩手
返事はない。
ただ、俺たちの声が暗い廊下に虚しく響くだけだ。
福島
岩手
そう言って岩手は玄関の靴の方を指差した。
確かに靴は全員分揃っている。
福島
さっきから聞こえるのは、外の虫の音と、時々通る車の音だけ。
それ以外の音は一切聞こえない。
岩手
岩手
福島
確かに、こんなところでぐずぐずしていても意味はない。
福島
俺は勇気を出して、軋む廊下をゆっくりと歩き始めた。
福島
福島がドアに手を掛け、少し開いた瞬間――
福島
なんだこの臭いは?
とても血生臭い匂いがした。
岩手
岩手は咄嗟に口と鼻に手をやり、咳き込んだ。
岩手
福島
岩手
彼は酷く咳き込み、壁により掛かりながらずるずると歩いて出て行った。
福島
この先に、あいつらがいるはず…
福島
そんな思いとは裏腹に、足は一向に動いてくれない。
怖い。冷や汗が止まらない。
福島
歩け。足を動かせ。
福島
そうして俺は恐怖を振り切り、扉を開いた。
キィィ…
福島
返事はない。
福島
福島
そうして福島が一歩、足を踏み出したとき。
グチャッ
福島
なんだ…?今、俺は何を踏んだ…?
よく見てみると、それは
福島
血だった。
福島
なんだよ…これっ!?
福島
福島は前を向く。
どうやら、この奥まで続いているらしい。
福島
福島
そこには、倒れているみんながいた。
幸い、まだ息はある。
福島
福島は周りを見渡す。
青森、秋田、山形……。
福島
宮城が…
福島
青森、秋田、山形。何回数えても三人しかいない。
どんなに呼んでも、大声を出しても。
宮城は返事をしてくれない。
福島
秋田
福島
秋田
福島
福島は秋田に近づく。
秋田
福島
福島
どういうことだよ…それ……!?
福島
秋田
福島
もしかして、本当に………?
いや、宮城がこんなことするわけがない。
なにかの間違いだ。
秋田も今起きていることに頭が追いつけていないのだろう。
とにかく、今は三人を助けないと。
福島
辺りを見回す。
福島
福島は青森に近づく。
福島
青森
返事がない。
虫の息だ。
早く助けないと。
福島
青森の傷口に包帯を巻く。
しかし、血は止まらない。
福島
思わず、福島の目から涙が溢れる。
何故。
何故こんなことに。
ふ……ま!
ふく……ま!!
福島!!!!
福島
岩手
福島
岩手
あの後、三人を抱えて玄関を飛び出してきた福島は、岩手と共に病院へ駆け込んだ。
岩手は後からその話を聞いた。
家のリビングは血だらけだったということ。
秋田、山形、青森の三人が重傷だったということ。
そして……
秋田曰く、やったのは宮城だったということ。
岩手
嘘だ。
秋田もきっと、気が動転していたんだ。
あんな状況だったから、仕方がないよ。起きたら話を聞こう。
看護師
岩手
福島
福島
医師
医師
岩手
福島
一番重傷だった。
今は、ゆっくりと休むべきだろう。
福島
岩手
医師
福島
医師
福島
医師
医師
岩手
福島
医師
医師
岩手
福島
福島
そんな傷の話、今まであいつらからあっただろうか?
岩手
岩手
福島
確かに、宮城のことも心配だ。
あいつは今、どこで何をしているのだろう?
福島
とにかく今は、みんなに子のことを報告しなければならない。
福島
岩手
福島
なんやかんやで気が合うのかもな、こいつ。
コメント
1件
ああ、続きが気になりすぎますね……! 血の匂いや軋む廊下の描写が生々しくて、現場に立っているような緊張感がありました。 秋田が「宮城がやった」って言うシーン、一気に空気が変わってゾッとしました。福島くんが必死に止血しようとするところも胸が痛い……。 噛み傷の伏線も不気味で、この後どうなるのか本当に気になります🫢 引き続き、読み進めますね!