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注意 夢小説 口調迷子 キャラ崩壊 ご本人様とは関係ありません

麻衣

目が覚める

麻衣

…夢、見過ぎちゃったな

そう呟く

麻衣

…冷たい

頬を刺すような冷たさ

麻衣

…苦しい

腹を殴られたような苦しさ

麻衣

痛い

内臓を抉られたような痛み

麻衣

…助けになんて…きてくれないか、

また、笑った

…どういうこと

レオス

麻衣さんが行方不明になりました

レオス

そしてVΔLZの皆さんもです

明那

は……?

葛葉

…麻衣はなんとなくわかる

え、ほんと…?

葛葉

ああ、本当だ

刀也

…その顔からするにあまりいいことじゃない

くーちゃんがそんな顔するってことは……

…そっか…そこに行っちゃったのか

ハヤト

どこなんですか?

葛葉

…おそらく、麻衣の両親のところ

両親のところ…というか、監禁されてる

ローレン

…え…?

アクシア

監、禁って…そんなことしていいはずが…!

アイク

麻衣ちゃんのところはそれが普通だって

アイク

前、言ってたよ

…なにか知らないの?星川

サラ

っ…

ゆっくりでいいし、言いたくないなら言わないでいい

サラ

…いや、言うよ

サラ

麻衣ちゃんの親はそれぞれが望んだ結婚じゃなかった

サラ

そんな中、生まれたのが麻衣ちゃんだった

サラ

その後両親は離婚した

サラ

麻衣ちゃんはお母さんに引き取られることになったの

サラ

次に結婚したのは本当にお互いが望んだもので

サラ

麻里ちゃん……妹ちゃんが、そこの間に生まれた

サラ

…麻衣ちゃんが虐待を受けるようになったのはそこから

サラ

お母さんもお父さんも、麻衣ちゃんを望んでいなかった

サラ

だけど、そんな中でも褒められる時があったんだって.

明那

褒められる時…?

サラ

……麻衣ちゃん自身が、そのことをちゃんと隠せた時

ハヤト

ッ!それッ、て…

サラ

…麻衣ちゃんが必死に隠したおかげでそのことは誰にもバレなかった

サラ

でも、麻衣ちゃんは苦しかったんだろうね

サラ

麻衣ちゃん、学校では普通に笑ってたの

サラ

…偶然、麻衣ちゃんが転びそうになった時があったの

サラ

その時星川、必死に受け止めたんだ

サラ

…麻衣ちゃんは少しその時痛みを堪えるような顔してた

サラ

だから、不思議に思ってみてみたら…

血が出ていてそれで話を聞いたってわけか

サラ

うん…

頑張ったね、星川

サラ

え…?

今までずっと1人でそれを抱えてたんでしょ?

よく頑張ったよ

サラ

…っ

レイン

星川先輩、泣かないでください…!

そう言ってハンカチを渡してくれた.

サラ

ありがと…

あぁ、このまま

麻衣ちゃんを助け出せるなんて 呑気なことを思ってしまったから

余計麻衣ちゃんを苦しませたんだろう

その後、俺たちは麻衣の家に行った

そこはものが散乱しており 足の踏み場もないほどだった

誰もいなかった為, そのまま地下室に行くことにした

薄暗い階段を降りていく

うわっ、転ぶかと思った…

明那

ふわっち、気をつけてね

ありがと、明那

地下室の扉を開ける.

少し引っかかるような感触を覚えた扉は 不快な音を立てながら開いた

ハヤト

…!麻衣!

その部屋の奥に、麻衣がいた

…誰かの声がした

聞き覚えのある声. 何回も聞いた、優しい声.

聞いちゃいけない

この声と共にいる権利は 私にはない

だから、早く帰って

え、?

葛葉

どうした?

これ…俺がつけたGPS、?

そんなのつけてたの?

麻衣に許可をもらって、"埋め込んだ"

レオス

は、?

レオス

埋め込んだって…なんでそれがここに、?

…まさか…ッ!

灰が近づいてくる

やめて、来ないで

俯いていた私の顔は 強制的に上げさせられた

どうやら首を見て驚いたらしい

麻衣ッ…血が…!

アクシア

え……?

レイン

師匠、?

サラ

麻衣ちゃんッ…!!!

刀也

僕の包帯を…!

そう言った刀也の腕は 何者かによってはらわれた

刀也

は…?

ガク

ハヤト

伏見さん、?

刀也

ガッくん…?なんで…!

ガク

…そろそろやめません?こんなごっこ遊び

ガク

この人は完全にあなた方を拒絶している

ガク

これ以上この人に負担をかけられない

刀也

…ふざけてんの?

刀也

拒絶している?負担をかけられない?

刀也

じゃあなんでこんなことすんだよッ!

刀也

これだってお前が勝手に───

ガク

この姿を見ても、俺が勝手にやってることだと思うんですか?

ガク

刀也さんだって本当はわかってるんだろ?

ガク

この人が"虚空にいるべき存在"だって

刀也

ッ…!

刀也

お前ッ…!

ガク

結局否定することしかできない

ガク

何一つ行動に移せない

アイク

そんなこと、ない!

アイク

僕たちは麻衣ちゃんを助けるために──

ガク

それが本当に麻衣のためになるなんて誰も言っていないッッ!

アイク

っ…!

葛葉

…ガッくんさぁ

葛葉

なにヒーローぶってんだよ

葛葉の声は恐ろしいほどに低かった

サーベルを持っている、あの時の姿だった

ガク

…ここに麻衣の親はもういない

ガク

満足だろ、なら帰れ

刀也

っ…ちがう

刀也

まだ、まだ帰るわけにはいかないッ!

刀也

本当の麻衣とガッくんを取り戻すために、

刀也

まだ"俺"は帰るわけにはいかねぇんだよッ!

ガク

…本当だなんてくだらない

ガク

麻衣がどんなことを今まで背負って──

麻衣

…ガッくん、もういいよ

ガク

…!

麻衣

もう…十分だよ

…麻衣、帰ろう?

みんなで、帰ろうよ

明那

そうだよ、麻衣ちゃん!

明那

みんなの家に帰ろう!

明那

それでさ、前に言ってたホラゲーとか、しようよ!

麻衣

…帰れない

レイン

師匠が歩けないなら私が運びます!

レイン

だから─────

麻衣

もう無理なんだ

麻衣

私のせいで誰かが傷つくのはもう嫌なの

麻衣

…だから

だから帰れって?

ふざけるのも大概にしろよ、麻衣

このGPSをお前、素手で取っただろ

麻衣

それだけじゃない

機械人間になった時につけられたって言ってた発信機だって無効になってる

全部体からちぎったんだろ

それで帰れって?

俺達を馬鹿にしてんの?

俺たちをなめてるのか知らないけど

それが嘘だなんてことくらいわかってんだよ

ローレン

…先輩、

ローレン

先輩はあの時言ったよな、

ローレン

「私の代わりに生きて」って

ローレン

俺があんたの代わりに生きるなら

ローレン

俺の代わりにあんたも生きろよ

ローレン

片方からのみの約束なんて、許されねぇぞ

麻衣、しんどかったよね

いろんな人生で、殴られたり蹴られたりして

それを1人で抱えて

苦しかったよね

俺らも一緒に背負うからさ、だから一緒にいよう?

麻衣

……

周りが炎で包まれた

麻衣

…ガッくん、?

ガク

大丈夫、もう誰も近くに来ないから…!

ガク

刀也さん、一旦虚空に行きましょう

刀也

ああ、わかってる

刀也

…不破くん、

刀也

僕らが向こう側に行ってる間に甲斐田達を見つけておいて

刀也

全員揃って帰るんだから

!わかった

ガク

…い

ガク

麻衣ッ!

麻衣

…!

ガク

よかった…起きた

麻衣

…なんで

ガク

前から言ってくれてたでしょ、

ガク

苦しいけど、嬉しい

ガク

やっと終点につける

ガク

そう言ってた君を救いたいと思ったから

麻衣

…救いなんて…ッ

ガク

今はなにも考えなくていい

ガク

…俺も刀也さんも君も似たもの同士だよ

ガク

終わりにたどり着けない

ガク

虚空で彷徨うしかない

ガク

それでも人間の形して人間の世界で生きてる

刀也

…救われないし、誰にも救えない

刀也

僕たちの中でも麻衣は特に重い荷物を持ってる

刀也

拒絶されてきてそれでも1人で.

刀也

…頑張ったんだったらいいんじゃないの

刀也

なんでそれでも、隠そうとする?

刀也

お前は、解放され─────

麻衣

…解放なんて、望んでない

麻衣

元からなにも望んでなんかない

麻衣

希望なんて、結局は絶望に変わるだけ

麻衣

それ以上でも以下でもない

刀也

じゃあなにをしたいんだ

麻衣

…なにを、か…

麻衣

…私に聞くべきじゃない

刀也

お前のことが聞きたい

刀也

お前は痛みを、苦しみを求めるのか?

刀也

違うだろ

刀也

お前は最初ここに来た時に望んだはずだ

刀也

俺に、俺たちに願っただろッ!

刀也

生きたいって、望まれる存在になりたいってッ!

麻衣

……ははっ

麻衣

あはっ……ははははっ!

ガク

っ…!?

刀也

なんだよ…これ…!?

ガク

刀也さん下がってッ!

麻衣

…大丈夫だよ、殺しはしない

そう言って笑った麻衣の姿は いつもとはまるで違った

刀を持っていて 使い慣れているかのように扱っていた

目は真っ暗で感情がなにも見えない

それでも口は笑っている

否、心の底から笑っていた

初めてみた顔だった

刀也

これが本当の笑顔って……笑わせてくれるな

刀也さんは苦笑いで呟く

刀也

殺すつもりないって…切る気はあんだな

麻衣

…バレてるなぁw

刀也

…なにが気に食わなかった?

麻衣

んふっw、気に食わないとかじゃないよw

ガク

…なんで───

麻衣

君たちが

俺が言おうとしたことがわかってたように 麻衣は言葉を重ねてきた

麻衣

私を救おうとしてくれているのはわかってる

麻衣

実際「救われそうになった」

麻衣

…救われないんじゃない

まさか、と思った

信じたくなかった

その言葉の続きは───

麻衣

…w

私は救われたくない

兄6人と仕事場の先輩に溺愛されてます

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