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優秀な人材 第一章

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優秀な人材 第一章

1 - 優秀な人材 第一章

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2019年06月30日

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歓喜と嘆きが飛び交う中、私はワァワァ泣き喚く友人を見下ろしていた。

そっと友人に向かってしゃがみ、

ねぇ、あなたはここまで何をしてきたというの?

     :

     :

     :

美咲

ねね、葵。

ん?

美咲

あのね、ニュースなんだけどさ、

うん。

美咲

今度ね、うちの学校で新しいシステムが導入されるだって。

へぇ、どんな?

美咲

あのね...次のテストの結果次第でクラスが分けられるらしいよ。

ふーん....

美咲

なにその興味なさそうな言い方~

別に..将来とかにも関係ないでしょ。

うーん..じゃあもっと詳細教えて

美咲

えっとね
A~Eクラスに分けられるみたいで、
Aが上位7位。
んで、Bは上位11~20位。こんな感じでA以外10位単位で分けられて、
卒業までずっとクラス変更はないっぽいよ。

美咲

これ全部私の努力。頑張って情報集めたんだぞ~

パチパチ

美咲

えへへ~

美咲

あれかな?働き方改革みたいに学門改革とか?

あー、ありそ。

1ヶ月後

美咲

みんなピリピリしてきたね。

うん。私達も頑張ろ。

美咲

うん!!

テスト当日

美咲

私...大丈夫かな...

大丈夫大丈夫。それより勉強勉強。

美咲

うん...

テスト結果発表日

美咲

はわわわわ....

大丈夫だよw

私はちゃんと後で確認して90点代だったし..美咲は?

美咲

美咲

わかん..ない....調べたくない..し。

.....最近美咲変だけどどうしたの?何かあった?

美咲

あのね...お母さんが..Aに絶対入れって..プレッシャーが凄いの...

そっ....かぁ..

大丈夫だよ。いつも通りやれば良いし、ダメでも面接受ければ良いじゃん。大丈夫。

美咲

そうかな...
分かった。ありがと葵。

良いってことよ

あ、結果張り出されるよ!!!

美咲

う、うん。

掲示板 A

     A クラス      
 伊藤 葵    越田 千佳
 大島 尚    進藤 光晴
 神埼 稔  
 久藤 竜
 近藤 翔

美咲

あっ.....

大丈夫。Bクラスがあるよ。

美咲

私..頑張った..頑張ったのにぃ!!!

目の前で泣き崩れる美咲。

美咲

葵!!裏切った!!裏切ったなぁ!
もういい!葵はもう友達じゃないから!

そっか。じゃああなたはここまで何をしてきたのかしら?

.......さよなら。

美咲

....え?違うの、私は....

後ろで何かわめき声が聞こえるが、もともと利用する気しかなかったし、まぁいいだろう。いずれ切り捨てる存在だったし。

薄情?心がない?何とでも言えばいい。私はこの生き方をすると決めたのだ。

神埼 稔

やあ、葵..さん?でいいのかな?

ええ。あなたは?

神埼 稔

僕は神埼 稔(かんざき みのる)気軽に何とでも呼べばいいさ。

そう。私は伊藤 葵(いとう あおい)よ。確か..同じAクラスかしら?

神埼 稔

ああ、そうだよ。それにしても何かキャラ変わったね。さっきお友達と話しているの見かけたけど...

ああ、あの子ね。もう友達ではないのよ。私は元々こんな性格だけど..あの子に合わせていたの。

神埼 稔

へぇ..あれを相手にしていたなんて、君は凄いよ。僕ならもっと前に切り捨ててた。

あら、切り捨てるのは変わらないのね。意外と気が合うかもしれないわね。私達。

神埼 稔

多分Aクラスのみんなそんな感じだと思うよ。元にそう選ばれたらしいし。

性格が悪い私達をわざわざ選んだって事?

神埼 稔

いや、言い換えればそうだけど、情なんて持たずに人を選んでいく、あれだよ。将来を背負って行く人材を集めたみたい。上に立つ人はそういうスキルも必要でしょ?

なるほどね。じゃあBクラスは成績が良いだけの子が集められたわけか。

神埼 稔

かな。じゃあ僕はそろそろ行くよ。

じゃあ、また教室で。

......ふぅ

なるほど。そういうことか。 私の他に同じような人物がいるとなると... あまり人を信用しちゃダメだな。

先生に貰った教室の場所と詳細が書かれた紙を広げ、教室の場所を確認してみた。

うわ。

この前建設された校舎だ。

ここに理科室、PC室...どうやらAクラス専用校舎のようだ。

寮もあるし、全寮とかだろうか。意外と敷地も広い。一つ学校が丸々入るレベルだ。

これは..私達だけではないのかもしれない。

専用の車に乗り、新校舎へ向かう。なんなんだろうか。専用の車って。

ありがとうございました

着いたか。

大島 尚

あ、こんにちは~

大島 尚

同じAクラスの方ですか~?

そうだけど..

大島 尚

私は大島 尚(おおしま 尚)よろしくね!!

よろしく。私は伊藤 葵よ。

大島 尚

よろしく!葵ちゃん..でいいかな?

どうぞお好きに。大島さん。

大島 尚

りょーかいっ!じゃ..私は校舎探検したいからまた後で!

ええ、また。

....凄いハイテンションだな。これも私と同じなのか..

広いな。

ひたすらこの校舎は広かった。

ふぅ。着いたか。

教室に入るとさっきあった神埼 稔とその他に3人ほどいた。

神埼 稔

あ、改めてこんにちは、葵さん。

ええ、こんにちは。神埼君

久藤 竜

なんだよ~二人とももうあっているのか?

結果発表がされた後に。はじめまして、私は伊藤 葵よ。よろしく。

久藤 竜

伊藤 葵か。よろしくな。俺は久藤 竜(くどう りゅう)だ。

よろしくお願いします。久藤さん。
では、そちらの方は?

越田 千佳

えっ...えっと、私は越田 千佳(こえだ ちか)です。よろしくお願いします。伊藤さん、久藤さん。

ええ、よろしくお願いします

神埼 稔

じゃあ僕も自己紹介しとくね。僕は神埼 稔。よろしくね

神埼 稔

他の人は..学校探検に行っちゃったよ。君で最後かな。

そうなのですか。
まぁ..余計な時間を少々取っていたので仕方がありませんね。

久藤 竜

な~な~、普通に話そうぜ。これからしばらく一緒なんだしよ~

ええ、分かったわ。敬語はなしなのね。

越田 千佳

えっ...あの..その..私はこれが普通でして..

久藤 竜

うーん...じゃあ越田はいいや。敬語で。

そうね。無理強いはしないわ。

久藤 竜

じゃあ..他の奴待つか~

ええ。

一章終了

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